ガラ軽

「ガラ軽」は、以前からあった言葉なんでしょうか、私はおとといの新聞紙面で初めて目にしました。

軽自動車は、日本独自の規格の自動車であり、普通車と並行して、進化し続けています。

そこで、日本の携帯電話「ガラケー」をもじって、軽自動車を「ガラ軽」と揶揄することがあるそうです。

うまいじゃないですか。誰が思いついたんでしょうね。座布団2,3枚相当です。

しかしスズキの社長は、それがお気に召さないらしく「ガラ軽とはガラッパチが言うことだ」と怒ってます。

ちょっと意味不明ですが、鈴木社長、そう悪い呼び名でもないと私は思います。

ガラパゴスというのは、隔絶された環境の下で独自の進化を遂げ、世界から孤立したことを例えた言葉です。

必ずしも悪い意味ではなく、問題はこれが、世界に放出されたとき通用するか、ということです。

ケータイは、独特の通信規格や販売様式などによって、外国企業の参入を阻んできました。

その間に、盛りだくさんの機能がどんどん進化しましたが、少なくとも日本でしか通用しないものでした。

ところが日本の軽自動車は小回りが利いて性能が良く、インドや東南アジアで販売を拡大しているそうです。

軽自動車は排気量660cc以下と規定されていますが、少し前までは550cc、その前は360ccでした。

私が生まれた頃、自宅の車は「マツダ R360クーペ」、その次が「マツダ キャロル」でした。

キャロルは、スバル360と双璧をなす、昭和30年代半ばの日本ではメジャーな車種だったと思います。

その小っちゃなミニカーみたいな車に家族4人で乗って、あちこちに出かけていたことを思い出します。

大人になり、そこそこの車に乗るようになりましたが、幼い日のキャロルの記憶は忘れられません。