Microsoftのインターネットブラウザ「Internet Explorer」の、緊急セキュリティパッチが配布されました。
PCを乗っ取られる恐れがあるほどの深刻な脆弱性が、先週発見されたためです。
対岸の火事と言うわけにはいきません。私のMacにも、Windowsをインストールしているからです。
慌てて手動で更新プログラムを実行してみると、ダウンロードされたプログラムの数がなんと150個。
前回の更新作業から約1年の間に、Windowsは150回もアップデートされていたということなのでしょうか。
インストール作業には、だいぶ時間がかかりそうなので、その間にこのブログを書いているところです。
修正プログラムはしばしば「パッチ」と呼ばれます。
パッチとは、セキュリティーの抜け穴をふさぐ「つぎ当て」であり、衣服の穴をふさぐパッチと同じです。
この言葉にはどうも、貧乏くさい響きがあります。その場しのぎ的なニュアンスも感じます。
プログラムにおいても、全面改訂ではなく、取り急ぎ必要な部分だけの修正ということなのでしょう。
しかし、外科とくに小児の心臓外科手術において、パッチは日常的に用いる用語でした。
たとえば心室中隔欠損症という疾患で、その欠損部を閉じる術式を「パッチ閉鎖術」と呼んでいたからです。
専用の特殊な布を、文字通りパッチのように穴に当てて、周囲の組織に専用の糸で縫着します。
この疾患にとっては、いちばん標準的な「根治術」であり、けっしてその場しのぎではありません。
とか言ってる(書いてる)うちに、インストール作業が終わりましたが、気になるアラートが出ました。
「1個の更新プログラムはインストールに失敗しました」と。詳細不明。こういうのがいちばん困る。