小保方さん会見

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-851.html" target="_blank" title="STAP細胞">STAP細胞</a>疑惑の小保方さんが、昨日ついに、記者会見に臨みました。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-761.html" target="_blank" title="食品偽装">食品偽装</a>のメッカ「大阪新阪急ホテル」を会見場に選んだところからすでに、ツッコミどころ満載です。

以下、主な発言内容をとりあげてみます。

「(実験ノートは)4,5冊ある」

3年間で2冊しかないとの指摘に対する釈明。4,5冊でも少ないですけどね。1冊がすごく分厚いのかも。

「STAP細胞は200回以上作製した」

予想外の回数でした。そのあまりに大きな数値に驚いたのか、反論できる記者もなし。

「STAP細胞はあります」

たとえ証明できなくても「それでも地球は回っている」と言い続ける、科学者魂を見るような気もします。

「結論が正しい以上(論文撤回は)正しい行為ではないと考えます」

これほどまでの彼女の強い確信が引っかかって、私はどうしても、STAP細胞の存在を疑う気になれません。

神が、STAP細胞を人類に与えるとき、ちょっとイタズラ心を出したのかもしれません。

「世界的権威ではなく、ぺいぺいの研究者に発見させて、人類がどう反応するか見てみよう」てな感じ。

XPサポート終了

本日をもって、Windows XPのサポートが終了しました。

数えてみると当院には、WindowsPCが全部で6台、MacにインストールしたWindowsも2台ありました。

Apple信者なのに、意外とWindowsも持ってるものですが、言っときますが、これは「必要悪」なのです。

8台のWindowsの内訳は、「8」が1台、「7」が6台、「XP」が1台。むむ、XPがありましたね。

ただしこのXPの1台は、院内LAN専用のPCで、ネットに接続することはありません。

Microsoftのサポートルールは、以下のいずれかの長い方、と決められているそうです。

(1)発売日から5年間

(2)次期製品の発売日から2年間

ただし実際には、次期製品の出荷遅れ等を理由にサポートは5年間延長されており、実質的なルールは、

(1)発売日から10年間

(2)次期製品の発売日から7年間

となっています。XPの発売は2002年、その次のVistaが2007年なので、(2)の期限が今なのです。

じつはこのWindowsのサポートルールは、Macに比べたら、ずいぶんと親切です。

そもそも、Mac OSのサポート期間にはもともと、このような明確なルールがありません。

Mac OSでは、セキュリティーアップデートがリリースされなくなったら、事実上のサポート終了です。

その際、何もアナウンスはありません。Apple信者の私が言うのもアレですが、ひどい話です。

ですが、あまり大騒ぎになることもありません。それは、Macユーザーの側に理由があります。

(1)Macユーザーの絶対数が少ないので、世間で話題にならない

(2)最新OSを追い求める傾向があるので、旧OSのサポート期間は短くてもかまわない

(3)Appleに振り回されることには慣れているか、あきらめているか、または、振り回されるのが好き

ユバタス

「チーターは、肉しか食べないのに、どうして栄養バランスが偏らないんだろう」

そんなナレーションをふと耳にして、テレビ画面を見ると、カロリーメイトのCMでした。

自分の食生活を振り返ると、朝は野菜ジュース、昼はソイジョイ、夜はビール+ブロッコリー+おかず。

この「おかず」の部分には色々ありますが、やはり全体的には、栄養バランスが偏っているかもしれません。

CM中のチーターをよく見ると、筋肉隆々ではないけれど、スリムというよりは、むしろ骨太な印象です。

チーターといえば、地上最速の動物。最初の3歩で、時速64kmまで加速するといいます。

ただし足は速いのですが、腕力は弱いらしいです。

「速いのがとりえ」とは、まるで月の家圓鏡(50代以上の方しか、意味がわからないと思いますが)。

チーターの学名は「Acinonyx jubatus」。この「jubatus(ユバタス)」は「たてがみ」の意味だそうです。

子どものチーターには、たてがみが生えているので、そう名付けられたとのこと。

で、前置きが長くなりましたが、今日の本題の「ユバタス」です。最近よく見かけるIT用語です。

ビッグデータをリアルタイム分析するのが特徴の、NTTなどが新たに開発したソフトウェアのことです。

処理速度が素早いのがウリなので、チーターの速さにちなんで、名前をユバタスにしたそうです。

「ユビキタス」に似た響きがあるこの言葉を、うまいこと見つけ出したものです。

ユバタスのサイトを見ると、マスコットキャラクター(?)のチーターが登場します。

子どものチーターではないので、ユバタス(たてがみ)は生えていませんが、それはまあ、いいでしょう。

生活保護医療

生活保護制度にはさまざまな問題がありますが、日祝診療をしている当院では、特有の問題に直面します。

受給者の数は、今年1月時点で216万人あまりと、過去最多を更新中だそうです。

その支給額は年に3兆円を超え、半分弱が「医療扶助」。医療は「現物給付」、つまりタダなのです。

ただし、生活保護受給者が医療を受けるためには、その都度一定の手続きが必要です。

医療機関を受診する前にまず、区役所の福祉事務所に行って、「医療券」を発行してもうら必要があります。

簡単に言えば、風邪をひいて熱が出たら、医者に行く前に区役所に行かなければならない、ということです。

このように面倒臭くしている理由はもちろん、受給者が安易に医療機関を受診しないようにするためです。

しかし、かたや医療費をゼロにしておきながら、かたや受診をしにくくするというのは、いかがなものか。

手続きを面倒にして受診を抑制しようという、その発想がいやらしい。

さらに問題は、休日や夜間の急病です。役所は開いてないので、医療券がもらえません。

それはつい昨日(日曜日)の話です。

初めて当院を受診された方が、生活保護受給者だと申告されました。しかし医療券はありません。

夜間休日の受診用に「緊急時医療依頼証」が渡されているはずなのですが、それも持参されていません。

休日なので、役所に問い合わせて確認することもできません。

このような場合でも、来院者を信じて、窓口負担なしで医療を提供しなければならないのか。

私が悩んでいるうちに、その患者さんは帰宅されました。さいわい、病状は軽そうでしたが。

本日、この件を市役所の担当部署(保護管理援護課)に尋ねてみたところ、珍回答を得ました。

「そのような場合の対応は、医療機関の判断にお任せします」と。

つまり、病人の診療は医者の義務だが、役所としては診療報酬の保証はできませんよ、ということです。

今回のような想定外の事態に対して、役所には臨機応変な対応ができないので、現場に丸投げです。

勤務医の役職

かつて勤めていた熊本市民病院から、今年度のスタッフ(医師)の一覧表が送られてきました。

しげしげと眺めていると、まあ、面白いと言えば面白い。

院長からヒラの医員まで、医師は全部で92名。もちろんこれに、研修医は含まれません。

(1)院長(1名)

(2)副院長(3名)

(3)首席診療部長(4名)

(4)診療部長(5名)

(5)部長(23名)

(6)医長(18名)

(7)医員(38名)

普通の組織では、下位の役職になるほど人数が増えていく、ピラミッド構造になります。

ところが市民病院では、ヒラの医師(医員)よりも、それ以上(医長以上)の方が多い、逆ピラミッド構造。

さらに医長よりも部長の方が多く、その部長よりもさらに格上の医師が13人もいます。まさに役職の宝庫。

副院長なんて、普通は1人じゃないのかと思われるかもしれませんが、3人います。

首席という言葉は、通常1名に対して用いるものだと思うのですが、首席診療部長が4人います。

そのうち首席副院長とかも出てきそうです。(すみません。自分の古巣のことを、少し茶化しすぎました)

2025年問題

高齢化社会の問題は深刻ですが、それに関連して、最近よく聞く言葉に「2025年問題」があります。

ところが、Wikipediaでこれを検索すると、まったく別の「昭和100年問題」についての記述となります。

つまりここに、ふたつの「2025年問題」が存在するわけです。

(1)団塊の世代が後期高齢者の年齢75歳に達することによる、高齢化社会における、とくに医療の問題。

(2)昭和で通算して100年と、年数が3桁に繰り上がることに起因する、コンピューターシステムの問題。

このうち(2)は、以前に問題となった「西暦2000年問題」に類似した「年問題」のひとつです。

いまだに年を、昭和のまま通算してカウントしているようなプログラムが存在するらしいです。

この年数が2桁しか準備されていないため、昭和100年になると昭和0年と認識されてしまうわけです。

たしかに、平成の世になってもしばらくは「今は昭和で言うと何年か」ということを自然に考えていました。

昭和に換算した方が、なにしろ年齢計算が楽でした。「西暦=昭和+25」という計算式も簡単でした。

やがて平成に慣れてきて、いつのまにか昭和換算はしなくなりましたが、西暦換算は面倒になりました。

はじめは「西暦=88+平成」で良かったのですが、2000年からは「西暦=平成ー12」と引き算です。

ところで、お役所の文書は元号表記ですが、そろそろ西暦併記にしてはどうなのでしょう。

とくに、長期計画などで未来の年月を記述するときは、西暦にした方がしっくりきます。

だって、平成50年だの60年だのと書くのって、おかしいでしょう。誰も違和感を感じないのでしょうか。

60インチTV

「ソニー、ハイビジョンTVで初の60型」という新聞記事を昨日見て、意外に感じました。

いまや60型テレビなど珍しくもないですが、ソニーの60型以上は「4Kテレビ」しかなかったようです。

その4Kに比べれば低品質の2Kテレビを「ハイビジョン」と呼ぶのにも、そろそろ違和感を感じます。

ソニーがその低級規格で、あえて60型テレビを作ろうというのは、いわゆる「値ごろ感」に訴える戦略です。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-330.html" target="_blank" title="以前も書いたように">以前も書いたように</a>、画素数が同じままで画面が拡大すれば、1画素当たりのサイズが大きくなります。

画面に近づいて見ると、ギザギザが目立ってしまいます。

でも逆に言えば、少し離れて見るような環境であれば、見た目は4Kと大差ないでしょう。

そうなると、4Kの半額以下という価格は魅力的。ソニーのもくろみは、ここにもあるのかもしれません。

静止画中心のパソコンとは異なり、動画のテレビ画像はあまり近きすぎると、全体像を見るのに疲れます。

ちょうどよい「画角」というものがあるのです。よくいわれる適正視聴距離は、画面の高さの3倍。

簡便な計算法なら、対角線のインチ数の約4倍ということもできます。60型なら240cm(2.4m)。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-789.html" target="_blank" title="以前">以前</a>、55インチの2Kテレビで2.4m離れれば、Retinaディスプレイ並に見えると計算したことがあります。

つまり、適正な視聴距離から見るなら、画質はほぼ2Kで十分と言うことが出来ます。

これまで4Kはすごいと思っていたけど、よく考えると、ややオーバースペックかもしれません。

3種混合廃止へ

「3種混合ワクチン」というのは、乳幼児期に接種する定番ワクチンのひとつです。略して「3混」。

ジフテリア(D)、百日咳(P)、破傷風(T)の免疫をつけるもので、「DPT」とも呼びます。

2012年9月から、待望の「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-336.html" target="_blank" title="不活化ポリオワクチン">不活化ポリオワクチン</a>(IPV)」が導入されました。

そして11月からは、DPTにIPVを混合した「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-387.html" target="_blank" title="4種混合ワクチン">4種混合ワクチン</a>」の接種も始まりました。「4混」です。

4混のことを「DPT-IPV」とも表記しますが、内容的には「DPT+IVP」です。

現在の制度では、3混とIPVを別々に接種しても、4混で接種しても、どちらでよいことになっています。

しかし別々に接種を始めた場合は、原則として最後(4回目)までずっと、3混とIPVを別々に接種します。

4混が導入された時点で、すでに3混を一度でも接種していた場合が、それに相当します。

その反対に、4混導入後に接種月齢を迎えたお子さんは、最初から最後まで4混で接種することになります。

さて厚労省は先月、やがて3混を廃止することになる旨の通知を出しました。

「4混の供給が安定してきたので3混の製造販売を中止したいと、メーカーが言っている」というのです。

いかにもメーカーに責任を押しつける雰囲気の通知ですが、どうも、お役人はわかっていないようです。

すべてのお子さんが、標準的なスケジュール通りに、ワクチンを接種しているとは限らないのです。

ポリオワクチンの接種は完了したけど、3混が未完了の場合、残りの接種ができなくなってしまいます。

このような重要な施策は、自己責任で済ませてはなりません。

規定通りに接種しないことに原因があったとしても、そのお子さんを救済するのが行政の役目でしょう。

ルネサス買収

「アップルが買収交渉、ルネサス」という新聞見出しを見て、1日遅れのエイプリルフールかと思いました。

よく読むと、買収対象は「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-868.html" target="_blank" title="ルネサスエレクトロニクス">ルネサスエレクトロニクス</a>」ではなく、ルネサスの子会社でした。

「ルネサスエスピードライバ」というその会社は、スマホ用液晶向け半導体では、世界最大手だそうです。

このような分野で世界トップシェアというのだから、かなりの技術力だと想像します。

すでに現在のiPhoneの液晶半導体は、すべてこの会社が製造しているとのこと。

それなら、会社ごと買い取っちゃえ、てなことなんでしょうか。

ライバルのサムスンが、液晶半導体を自社生産していることも、今回のAppleの動きの要因でしょう。

Appleは、基幹部品の中でもとくに重要なものは自前で作ろう、という戦略に転換しようとしています。

そこで、特定の技術で圧倒的に先進的な会社を、ピンポイントで買収して飲み込んでしまえと。

逆に言うなら、広い分野にわたり多彩な製品を作っている会社には、興味は無いわけです。

私は以前、経営不振の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-186.html" target="_blank" title="シャープをAppleが買収">シャープをAppleが買収</a>したらいいのにと、思っていたことがあります。

しかしそれは間違いでした。なにしろ、シャープが作っているアイテムは幅広すぎます。

わが家にあるものだけでも、アクオスとヘルシオと空気清浄機と太陽光発電システムと、バラバラです。

Appleの買収対象になるとは、とても思えません。なにしろAppleの基本姿勢は「選択と集中」です。

ルネサスの子会社なら、地元熊本の「ルネサスセミコンダクタ九州・山口」を買収しれくれませんかね。

Appleが次に力を入れようとしている自動車分野と、バドミントンにも強い会社です。

電子カルテ更新

4月からは、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-907.html" target="_blank" title="消費増税">消費増税</a>だけなく、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-813.html" target="_blank" title="診療報酬">診療報酬</a>が改定され、定期予防接種制度も少し変わりました。

それに伴って、任意予防接種などの料金を改定し、院内掲示物を作製し、ホームページも更新しました。

最大級のイベントは、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-686.html" target="_blank" title="電子カルテ">電子カルテ</a>システムの更新作業です。

具体的には、サーバーと予備サーバーのシステム入れ替えと、クライアント機の確認作業などです。

これは3月の診療終了後から、4月の診療開始前までの間に、行う必要があります。

さいわいにして、本日4/1は火曜日。当院は休診日のため、更新作業はゆっくりと行うことができました。

診療報酬改定額は小幅(全体改定率 +0.1%)なので、受診者の窓口負担額に大きな変化はないはずです。

しかし考えてみてください。世の中では、ほとんどのモノが増税分だけ値上がりしています。

それなのに医療費は、ほとんど値上がりしません。これは、実質的な値下げです。

ところが妙なことに、厚労省が今回作製したポスターには、以下ようなオカシな一文が書かれています。

「厚生労働省が定める診療報酬や薬価等には、医療機関等が仕入れ時に負担する消費税が反映されています」

「消費税が反映されています」と、おっしゃいますけど、

(1)診療報酬改定率を「+0.1%」に抑えておきながら、いったい増税分はどこに反映してるんですか?

(2)社会政策的観点から非課税のはずの医療費に、そもそも消費税を反映させていいんですか?