「医療機器ウイルス感染」 目を引くニュース見出しです。
不十分な滅菌操作や、違法な再使用によるウイルス感染を、すぐに連想しました。
過去の集団予防接種での「注射器使い回し」によるB型肝炎ウイルス感染が、いま問題になっています。
と思ったら、コンピュータウイルスのことらしいです。情報処理推進機構の報告による事例等をあげると、
(1)心臓カテーテル検査装置がウイルスに感染し、検査室を閉鎖する羽目になった
いまやどのような装置でも、ウイルス感染の脅威にさらされている点では、例外はなさそうです。
(2)インスリンポンプのシステムに実験的に侵入し、ポンプを停止させた
糖尿病患者に装着された機器ですが、勝手に注入を止めたり速度を変えられちゃたまりません。致命的です。
(3)心臓ペースメーカーにハッキングし、内蔵プログラムを書き換える実験に成功した
ハッキングされたペースメーカーは、近隣にある別の機器に「感染」を広げることまで可能だったそうです。
人工心臓や人工網膜など、将来さまざまな機器が体内に埋め込まれることになるのは、間違いありません。
そのメンテナンスは、体外から無線で行うしかないので、どうしてもハッキングの標的になり得ます。
最近「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-609.html" target="_blank" title="ウエラブルデバイス">ウエラブルデバイス</a>」のセキュリティーが心配されていますが、それどころではありません。
体内に埋め込まれた「インプランタブルデバイス」がハッキングされるなど、もはや「人体ジャック」です。