風疹抗体の無料検査

風疹抗体価の無料検査が、今月始まりました。<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-554.html" target="_blank" title="昨年の大流行">昨年の大流行</a>を受けて、国を挙げての風疹対策の一環です。

無料検査の対象は、

(1)妊娠を希望する女性

(2)妊娠を希望する女性のパートナーなどの同居者

(3)風疹抗体価が低い妊婦のパートナーなどの同居者(抗体検査歴、接種歴、既往歴のある者を除く)

の3つとなっていますが、これらの条件は、最大限に広くゆるく解釈してよいと思われます。

ただし、今年度限り。こういうところがケチですね。

しかも風疹の流行はほぼ終息し、ホットな話題が麻疹の流行に移ってしまった今、チグハグ感は否めません。

厚労省は昨年8月に基本方針を打ち出したのですが、予算の兼ね合いで今になったのです。その目標は2つ。

(1)<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-292.html" target="_blank" title="先天性風疹症候群">先天性風疹症候群</a>の発生をなくす

(2)平成32年までに風疹を排除する

平成32年というのはもちろん、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-705.html" target="_blank" title="東京オリンピック">東京オリンピック</a>が開催される2020年のこと。

オリンピックを目標にしたモチベーションというのは、1964年のときと同じです。

今回は、海外の人々を迎える前までに、日本の感染症対策を「近代化」しておこうというわけです。

それならば厚労省の方、現在流行しつつある麻疹についても、風疹と同様の対策を講じませんか。

いま手を打てば、風疹の二の舞は避けられそうですが、それとも、もう少し大流行するまで様子を見ますか。