高齢化社会の問題は深刻ですが、それに関連して、最近よく聞く言葉に「2025年問題」があります。
ところが、Wikipediaでこれを検索すると、まったく別の「昭和100年問題」についての記述となります。
つまりここに、ふたつの「2025年問題」が存在するわけです。
(1)団塊の世代が後期高齢者の年齢75歳に達することによる、高齢化社会における、とくに医療の問題。
(2)昭和で通算して100年と、年数が3桁に繰り上がることに起因する、コンピューターシステムの問題。
このうち(2)は、以前に問題となった「西暦2000年問題」に類似した「年問題」のひとつです。
いまだに年を、昭和のまま通算してカウントしているようなプログラムが存在するらしいです。
この年数が2桁しか準備されていないため、昭和100年になると昭和0年と認識されてしまうわけです。
たしかに、平成の世になってもしばらくは「今は昭和で言うと何年か」ということを自然に考えていました。
昭和に換算した方が、なにしろ年齢計算が楽でした。「西暦=昭和+25」という計算式も簡単でした。
やがて平成に慣れてきて、いつのまにか昭和換算はしなくなりましたが、西暦換算は面倒になりました。
はじめは「西暦=88+平成」で良かったのですが、2000年からは「西暦=平成ー12」と引き算です。
ところで、お役所の文書は元号表記ですが、そろそろ西暦併記にしてはどうなのでしょう。
とくに、長期計画などで未来の年月を記述するときは、西暦にした方がしっくりきます。
だって、平成50年だの60年だのと書くのって、おかしいでしょう。誰も違和感を感じないのでしょうか。