ちょっと目を離した隙に、「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-828.html" target="_blank" title="第1回 日経 星新一賞">第1回 日経 星新一賞</a>」の受賞者が決定していたようです。
「星新一賞グランプリ決定」の文字を日経電子版で見つけ、愕然としました。
つまり、私は受賞しなかったということです。
私の応募作も、そこそこ面白く書いたつもりですが、大賞に選ばれるほどの自信はありませんでした。
グランプリに選ばれたのは、「『恐怖の谷』から『恍惚の峰へ』〜その政策的応用」(遠藤慎一著)
さっそく読んでみましたが、まあ、びっくりです。何よりも、そのスタイルに驚きました。
だって、科学論文の体裁で書かれているからです。こりゃまいった。
たしかに、主催者が求めるところの「理系文学」を追求すれば、こういうカタチもありなのでしょう。
この作品は、「題名」「著者名」「概要」「キーワード」「本文」「参考文献」から構成されています。
本文は、「はじめに」「方法」「結果」「考察」「謝辞」から成り、「図表」が数カ所挿入されています。
どう見ても普通の論文なので、このような文章を読み慣れていない人には、取っつきにくいでしょう。
しかし実際に読んでみると、これがなかなか読みやすい。
では書く方はどうなんだろうかと考えたとき、研究者にとっては、いちばん書き慣れた文体かもしれません。
おまけに、研究テーマや方法や結果から考察まで、すべて創作、書き放題なんて、極楽みたいな論文です。
論文の一部を創作したら「捏造」ですが、全部創作なら「文学」なんですね。