可処分時間

スマートデバイスが「可処分時間」を根こそぎ奪うと、今朝の日経の記事が警鐘を鳴らしていました。

可処分時間とは、1日24時間のうち、自分の自由になる時間のこと。

睡眠や食事や入浴や、通勤や仕事や家事の時間などを差し引いた、まさに「自分の時間」のことです。

スマートデバイスに限らず、文明の利器は、人間の時間をどんどん奪ってきたと言えるかもしれません。

「テレビ」

多くの情報が、能動的に求めるものではなく、受動的に与えられるものに変わりました。

圧倒的に大量で、ときに偏った情報が、1日のうちの長時間にわたり、人の周りを取り囲んでいます。

「ケータイ」

24時間、いつでも連絡がとれるようになりました。

24時間、いつでも連絡がとれてしまい、居留守ができないどころか、着信すれば即応が求められます。

「デジカメ」

いつでもすぐに撮影でき、フィルムを消費せず、現像作業も必要なく、加工や保存が簡単になりました。

なにか見つけると、それを記録するために撮影です。何もせず、ただ眺めるということが減りました。

「iPod」

音楽を聴くための特別な装置や環境や態勢が不要となり、好きな曲がいつでも聴けるようになりました。

いまの若者の耳には、四六時中音楽が鳴り響き、はたしてそれで考え事ができるのだろうかと心配です。

「スマホ」

いつでもどこでも、すぐにインターネットにアクセスできるようになりました。

ふと思いついた疑問を放置することが不可能になり、検索地獄に陥っている人もいます。私です。