中国歴史ドラマ「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-261.html" target="_blank" title="孔子">孔子</a>」の放送が、来月から始まります。
前回の「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-563.html" target="_blank" title="項羽と劉邦">項羽と劉邦</a>」で描かれた時代や、三国志の時代ならともかく、孔子の時代は勉強不足が否めません。
ドラマを楽しめるよう予習せねばなりますまい。「学びて時にこれを習う、またよろこばしからずや」です。
思えば14年前、熊本に転居してきたとき、不思議に思ったのは「泗水」と「合志(こうし)」の地名でした。
地図を見ると「泗水孔子公園」なんてものまである。中国泗水県といえば、孔子の生誕地です。
熊本と孔子の関連性など、それまでに聞いたことがありませんでした。いったい、どういうことなのか。
その日以来14年間温めておいた(ほったらかしにしていた)この疑問を、ついに解くべき時が来ました。
まずは、孔子公園のある「泗水」の調査開始です。
このような重要な調べものを、ネット検索だけで済ませるわけにはいきません。現地調査が必要です。
そこで今日は、泗水に赴き、泗水孔子公園を見学し、さらに泗水図書館で「泗水町史」を借りてきました。
「泗水町史」は、泗水町が9年前に菊池市と合併するより数年前に、泗水町教育委員会が発行したものです。
そこには、明治22年の「町村制」施行時の村名選定のいきさつが、以下のように記載されていました。
「第一代村長西佐一郎氏は、合志を孔子とみたて、孔子の生まれた山東省曲阜、泗水の地名をとった」
「合志川の四支流が合流する肥沃な地の意から四川、四水となり、最後に中国の水郷にちなんで泗水に落着」
西氏は孔子を敬慕していたそうですが、少なくとも、泗水町と孔子との直接的な関連はないと判明しました。
なお泗水図書館を利用できるのは、菊池市に住居か職場があるか、合志市、大津町、菊陽町の住民だけです。
菊陽町に住んでてよかった。