予防接種と増税

毎月1日と20日は「ゆめタウンデー」。今日はクリニックのお隣のサンピアンも賑わっています。

そうでなくても<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-820.html" target="_blank" title="消費税増税">消費税増税</a>を前にして、小売店では「駆け込み需要」に沸いているようです。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-813.html" target="_blank" title="診療報酬">診療報酬</a>はプラス0.1%改定なので、消費税がアップするにもかかわらず、医療費はほとんど変わりません。

前にも書きましたが、増税分だけ、診療報酬は実質的にマイナス改定なのです。ココ大事です。

初診料などが少し上がりますが、医療費全体で見て、患者負担はほとんど変わらないでしょう。

しかし医療機関での支払いの中でも、自由診療には消費税がかかるので、増税の影響がもろに現れます。

たとえば予防接種の料金。定期予防接種は無料ですが、任意予防接種にはそれなりの費用がかかります。

何かの理由で定期接種を逃した方に、自費で接種を受けてもらう場合、そのあまりの高額に誰もが驚きます。

たとえばポリオワクチンは、定期接種なら無料ですが、任意接種なら4回で4万円ぐらいかかります。

そんなに高いなら、やめてしまおうかと、そう思う方が出てきても仕方ありません。

子どもたちを伝染病から守るためには、接種漏れの方への接種料金の助成制度が必要だと、いつも思います。

ワクチンの納入価格が4月から上がると、医療機関はその分、接種料金を値上げしなければなりません。

薬品卸に「増税分を値引きしてくれ」などと言うことは、法律違反なのでできません。

なので私は各社に対して、消費税とはまったく関係なく、「春の値引の見積」をお願いしているところです。