禁煙啓蒙CM

増税(=<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-43.html" target="_blank" title="タバコ値上がり">タバコ値上がり</a>)前ですが、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-856.html" target="_blank" title="禁煙外来">禁煙外来</a>を新たに受診する方は、思ったほど多くはありません。

テレビでJTのCMを見ていても、分煙とかマナーの話ばかり。まさかJTが禁煙を推奨するはずがありません。

そのJTに遠慮してか、日本ではタバコの害を正面から取り上げたCMがありませんね。

一方で外国の禁煙啓蒙CMを見てみると、激しいですね。グロいですね。オーストラリアとかカナダとか。

タイのCMはその点、心情に訴える作品で、なかなか泣けます。基本的に、タイのCMは泣けます。

健康上の問題は疑う余地もない喫煙ですが、「自己責任」という理屈によって、合法とされています。

しかし受動喫煙は、周囲の人間に健康被害をもたらすものであり、その意味では違法でしょう。

外国の調査で、両親が喫煙する家庭で育った子どもに、動脈硬化が起きていることが明らかになりました。

この研究によると、そのような子どもの血管年齢は、そうでない子どもより3.3歳「老けている」そうです。

問題なのは、このような病的変化が不可逆的であり、その子の成人後まで続くということです。

ところで面白いことに、片親だけが喫煙者の場合には、前述したようなリスクが認められなかったそうです。

両親が喫煙者の場合、子どもの前で堂々と吸い、一方だけだと、離れて吸うからだと推測されています。

わが子に受動喫煙させてしまうことへの罪悪感は、夫婦がともに吸うことでぼやけてしてしまうようです。