新しいカテゴリー

先日購入した<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-848.html" target="_blank" title="MacPro">MacPro</a>は、アプリのインストールやクラウド関連等の設定を完了し、快適に稼働中です。

一昔前の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-808.html" target="_blank" title="スパコン並み">スパコン並み</a>の演算能力を生かして、ブログ執筆がスイスイはかどります。

そしてその斬新すぎるデザインは、いくら眺めても飽きません。

iMacも発売当初は斬新でしたが、その後、似たような形状のパソコンが雨後の筍の如く現れました。

iPodもiPhoneもiPadもMacBookAirも、それぞれ類似品が数多く出現しました。

しかし、今回のMacProを真似ようとするメーカーはあるでしょうか。

ところで最近のAppleからは、新製品は登場しますが、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-829.html" target="_blank" title="カテゴリー">カテゴリー</a>が広がりません。それが不満です。

今週AppleのクックCEOが「新たなカテゴリーがいくつか登場するだろう」と発言したと報じられました。

どうなんでしょう。こう何度も思わせぶりなことを言ってると、素直に期待ができません。

Appleが次に出すのは、「iWatch」か「iTV」だろうと予測され続けて、しかもだいぶ経ちます。

ここまで待たせると、もはや誰もが思いつく程度の製品では、われわれを失望させることになります。

はたして、予測もつかないような製品カテゴリーなど、あるのでしょうか。

クックCEOはさらに「本当に素晴らしいものに取り組んでいる」と、自らハードル上げまくってます。

たぶん今年は、Appleの正念場でしょう。まさか経営危機にはならないでしょうけど、お布施は続けてます。

軽いインフルエンザ

「インフルエンザはA型よりもB型の方が軽い」とよく言われますが、必ずしもそうではありません。

とくに今シーズンは、かなり重症のB型の方や、けっこう軽症のA型の患者さんがいます。

軽いインフルエンザの人は、すぐに社会復帰(出勤・登校)できそうですが、それでは<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-843.html" target="_blank" title="感染拡大">感染拡大</a>を招きます。

国立感染症研究所によると、今期の流行は大半がA型(H1N1;<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-18.html" target="_blank" title="4年前の新型">4年前の新型</a>)で、B型がそれに続きます。

A型(H3N2;香港型)は昨年から継続的に出ていますが、今年はB型よりも少なめぐらいのようです。

昨シーズン(2012/2013)は圧倒的にH3N2で、その前のシーズン(2011/2012)も同様でした。

しかしその前(2010/2011)はH1N1が主流であり、その前年(2009/2010)はH1N1一色でした。

4年前、H1N1が大流行したとき、あれだけ大騒ぎしたものの、症状は比較的軽かったことを思い出します。

単なる推測ですが、今年のA型は、症状が軽めならH1N1、重ければH3N2と、勝手に想像しています。

これら「季節性インフルエンザ」に加えて、国が対策に本腰を入れつつあるのが「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-570.html" target="_blank" title="鳥インフルエンザ">鳥インフルエンザ</a>」です。

「新型インフルエンザ等対策特別措置法」に基づく「特定接種」の登録準備を、当院も進めています。

ところで「鳥インフルエンザ」の感染者が、今年中国で急増しているという不気味なニュースがあります。

中国で鳥インフルエンザが流行する原因のひとつは、ニワトリへのワクチン接種だといわれています。

ワクチンを接種しなければ、感染したニワトリは症状が重く全滅するので、よそに広がりません。

ところがワクチンを接種して免疫をつけると、症状が軽いものだから、感染が拡大しやすいわけです。

人間も、ワクチンを接種して軽症になるのはいいですが、その後の感染拡大には注意しなければなりません。

若い人の禁煙

年が明けてから、禁煙外来を受診される方が増えています。「今年こそは」という気持ちなのでしょう。

禁煙外来(<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-50.html" target="_blank" title="禁煙補助薬">禁煙補助薬</a>の処方等)に保険が利く「対象患者」となるためには、いくつかの条件があります。

(1)ニコチン依存症を判定するテスト(TDS)で、10項目の設問のうち、5点以上に該当すること

かなり主観的な設問です。保険適用のためなら、4点以下の回答をする受診者はいないでしょう。

(2)ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数x喫煙年数)が、200以上であること

逆に言えば、喫煙本数や年数が少ない者は自力で禁煙しなさいと、保険は利きませんよと、そういう意味。

(3)直ちに禁煙することを希望していること

禁煙外来にやって来て、でもすぐには禁煙しないってへそ曲がりがいるのか?

(4)禁煙治療について説明を受け、文書で同意すること

禁煙外来にやって来て、しかも治療に同意しない人などいるはずもなし。

(5)前回の禁煙外来から、1年以上を経過していること

そうたびたび保険は使わせません。禁煙治療を失敗した者への、1年間のペナルティーです。了見が狭い。

このうち(2)は、若い人に保険が適用されにくい条件なのが問題でしたが、どうやら改善されそうです。

4月の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-813.html" target="_blank" title="診療報酬改定">診療報酬改定</a>では、このブリンクマン指数の条件が緩和される可能性が出てきました。

ただし、保険適用を緩和して財源は大丈夫なのか、という意見も根強く、紆余曲折あるかもしれません。

消費税増税に伴い、たばこも<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-43.html" target="_blank" title="値上がり">値上がり</a>します。禁煙を推進するいいチャンスなので、水を差さないでほしい。

節電とテレビ

寒い日と暖かい日の差が激しいですね。こんな時がいちばん、体調を崩しやすいのでしょうか。

朝の院内を暖めるため、早朝からエアコンが作動するように、いつもタイマーをセットしています。

ところが日によっては温まりすぎてしまい、窓を開けて暖気を放出する始末。もったいない話です。

震災後に節電が叫ばれていた頃、エアコンよりもテレビを消すべきだ、という話が出ました。

野村総合研究所が震災の約1カ月後に出した「家庭における節電対策の推進」という提言が発端です。

それによれば、液晶テレビ1台を止める節電効果は、エアコン1台を止める効果の1.7倍とされていました。

週刊誌等がこの提言をとりあげて議論を巻き起こしましたが、その論点は次の2つでしょうか。

(1)熱中症の危険をおしてまでエアコンを止めるよりも、まずテレビを消せば良い。

(2)しかしそれでは不都合なので、この提言をメディア(テレビ)は黙殺している。

この話を思い出したのは、テレビってホントにつけっ放しだと、自宅でいつも感じるからです。

節電を考えたら、せめて電力需要がピークの時間帯には、なるべくテレビを見ないぐらいの態度が必要です。

どうせ真っ昼間にやっているのは、娯楽番組かドラマか、情報密度の低い情報番組ぐらいのもの。

率先してこの時間帯の放送を中断するテレビ局があれば、カッコイイですけどね。

ワクチンの効果

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-852.html" target="_blank" title="インフルエンザ">インフルエンザ</a>に罹った患者さんには、ワクチン接種済の方と、未接種だった方がいらっしゃいます。

前者の場合「ワクチンを接種したのに罹った」と、ワクチンの信頼性に疑問を呈することになります。

後者の場合「ワクチンを打っとけばよかった」と、自分の過ちを反省することになります。

ここで確認です。予防接種によって、絶対にインフルエンザに罹らなくなるのではありません。

ワクチンの接種は、インフルエンザを発症する確率と、発症後に<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-843.html" target="_blank" title="重症化">重症化</a>する確率を低減するものです。

その結果、流行の規模を縮小し、死亡数を減らすことができます。

いま話題になっているのは、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-624.html" target="_blank" title="田村憲久厚労相">田村憲久厚労相</a>がインフルエンザに罹って閣議を欠席したニュースでしょう。

「国のインフルエンザ対策を担当している田村厚労相」という枕詞付きで、面白おかしく報道されています。

まるで「国の税金を担当している国税庁長官」が脱税をした、というニュアンスの表現です。

インフルエンザに罹ることは犯罪ではありません。田村大臣はむしろ被害者です。許してあげましょう。

田村大臣は発病前に「ワクチンを打っても安心せず、対策をしっかりしてほしい」と発言していたそうです。

ならば復帰後の会見では、こう言ってほしい。「だから言ったでしょう。油断するとこうなるんです」

ペアリング

私がMacを使うとき、マウスの代わりに<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-531.html" target="_blank" title="トラックパッド">トラックパッド</a>を用いていることは、以前にも書きました。

とくに、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-787.html" target="_blank" title="Bluetooth">Bluetooth</a>という無線接続による「マジックトラックパッド」は、とても快適な入力デバイスです。

ところが、MacProで使っていたマジックトラックパッドが、今日の昼、突然使えなくなりました。

トラックパッドをMacProで使えるようにするための登録操作「ペアリング」ができないのです。

Bluetoothのトラブルに遭遇することには、慣れています。なので慌てず、ひとつひとつ対処を試みました。

(1)MacのBluetooth設定:何度も何度も確認しました。慣れていれば間違うはずはありません。

(2)トラックパッドの電池交換:過去に電池交換で解決したことがあります。しかし今回はダメ。

(3)無線LAN(Wi-Fi)との<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-503.html" target="_blank" title="電波干渉">電波干渉</a>:同じMacProのWi-FiとBluetoothですよ。干渉してどうしますか。

(4)他のMacとペアリングしていないか

これでした。実はそのトラックパッドは、以前iMacと同時購入して、未使用のまま保管していたものでした。

通常、Bluetoothデバイスを初めて使うときは、必ずパソコンとのペアリング操作が必要になります。

ところがAppleStoreでiMacと同時購入したものだから、iMacとペアリング済の状態になっていたのです。

これをMacProで使おうとすれば、その前にまず、iMacとのペアリングを解除しなければなりません。

「元の相手との関係をキッパリ解消しなければ、次の相手との関係を築いてはいけないルール」なのです。

たまたま昨日までは、MacProを使ったのはちょうど、iMacが立ち上がっていないときでした。

この場合には、本来ペアリングしていないはずのMacProでも、トラックパッドを使うことができたのです。

「元の相手が眠っているときに限り、別の相手との関係が許される」という抜け道があったわけです。

ところが今日は、iMacとMacProを同時に起動させたので、MacProでペアリングができなくなりました。

「元の相手が目を覚ましたら、すぐに元の絆を取り戻し、別の相手との関係が一気に消滅した」わけです。

予約のジレンマ

今日は日曜日。<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-845.html" target="_blank" title="先週">先週</a>を上回る、厳しい状況となりました。診療終了は午後11時、帰宅は11時半でした。

昼の予防接種と健診が終わり、午後の診療開始は午後3時。この時点で、ほぼ80人待ちでした。

私の診療ペースは、1人6分、10人で1時間なので、80人待ちとは8時間を意味します。

お断りしておきますが、当院が大人気なのではありません。他の医療機関が診療していないだけなのです。

日曜日は、大津や植木や川尻など、遠隔地からも、当院を目指してはるばるやって来られます。

言ってみれば、当院は万年当番医なのです。

インフルエンザはさらに増えてきています。再診も加えると、今日だけで60人以上は受診されたでしょうか。

先週と同じ轍を踏むまいと、今日は「ほどほどのところ」で予約受付を打ち切ろうという計画でした。

ところがまさか、午後3時の時点ですでに、当院のキャパオーバーを暗示する予約数。

こういうのって、どうやって対処すればいいのでしょう。まさか、午前中のうちから予約を中止する?

ひどく重症の患者さんは、日赤をご紹介しましたが、その日赤もまた、今日はてんてこ舞いだったようです。

救急外来の担当医曰く「重症の方でも3時間はお待ちいただいていますので、ご了承ください」

結局いちばん忙しいのは、いつも勤務医の先生方ということになります。申し訳ないです。

STAP細胞

簡単な操作で細胞の「初期化」に成功した画期的発見ですが、それにしてもあまりに、簡単すぎます。

英科学誌ネイチャーに投稿したら、はじめは「細胞生物学の歴史を愚弄している」と却下されたという話。

新発見を高く評価する、科学雑誌の最高峰ネイチャーですら、簡単すぎて信じられなかったのでしょう。

今後メディアに登場し続けることになる「STAP細胞」なので、今日はフルネームを確認しておきましょう。

「刺激惹起性多能性獲得;Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency」がそれです。

ちなみに「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-370.html" target="_blank" title="iPS細胞">iPS細胞</a>」は「誘導多能性幹細胞(人工多能性幹細胞);induced Pluripotent Stem cells」。

いま受験生が「Stimulus」と聞けば、即座にその複数形の「Stimuli」を思い出さなければなりません。

ところで「Stimulus」と「Stimulation」との違いは何か。かつて基礎研究をしていたころの私の疑問です。

Stimulusは「個々の刺激」、Stimulationは「刺激すること」と当時は解釈していました(間違いかも)。

ならばSTAP細胞の「 S 」がなぜStimulusなのか。私にはわかりません。

「Triggered」は「誘発された」の意味ですが、iPS細胞の「Induced」との違いは何なのでしょう。

違いは無いけどあえて使わなかったとすれば、iPS細胞との違いを出そうということなのか。

「Pluripotent」とせずに「Acquisition of Pluripotency」としたところにも、同様の意図を感じます。

考えてみたら、STAP細胞の「TAP」とiPS細胞の「iP」は、まったく同じことを表現しています。

iPS細胞の「 i 」の前は省略されているのであり、省略した理由は「iPod」のようにしたかったからです。

しかし問題は、その省略した部分にこそあり、それは4つの遺伝子組込みという特殊で複雑な操作です。

一方でSTAP細胞は、さまざまな刺激が誘発し得るので、さらに作製が簡略化する可能性もあります。

やがてヒトの細胞でもSTAP細胞が実現すれば、今後iPS細胞の出る幕はあるのでしょうか。心配になります。