「明日ママ」問題

日本テレビのドラマ「明日、ママがいない」が、社会問題になっています。

このドラマを私は一度も見ていないので、その内容についてコメントはできません。

昨日の放送分だけでも見ようと思っていたのですが、残念なことに、録画設定を失敗していました。

マスコミ報道はともかく、慈恵病院のコメントから想像すると、問題はこのドラマの「加害性」のようです。

虐待を受けたことのある子どもの心に突き刺さり、「フラッシュバック」の引き金になりかねないと。

評判を気にするのか、うしろめたいのか、番組のスポンサー全社が番組内でのCM放送を中止したようです。

これは異例のことですが、企業の態度としてはいかがなものか。

表に出ないように、こっそり息をひそめ、やり過ごそうとしている姿勢を感じます。

ドラマに反対ならスポンサーを降りるべきだし、ドラマの価値を認めるならCMも堂々と流すべきでしょう。

一方で日本テレビの社長は「最後まで見ていただければ、私たちの意図が理解していただける」とコメント。

何を言われようと信念を持ってドラマを放送し続ける態度は、一見、筋が通っています。

しかし、最終回までのドラマ全体を見てその意義を理解してくれ、というのは、あくまで大人の理屈です。

その回その回の放送によって精神的被害を受ける子どもがいるとすれば、全体もへったくれもありません。

小説や映画ではなく、誰もが見やすい民放の番組というところが、問題なのかもしれません。

そうは言っても、やはり内容を見ないと責任ある意見は述べられません。来週はちゃんと録画しよう。