何かをググると、しばしば上位に登場してくるのが「Wikipedia」の記事です。
私もよく目を通しますが、まず第一に、文章の構成にまとまりがなく、随所におかしな日本語が見られます。
さらにしばしば、不適切な内容の記述を発見します。ときには明らかな間違いもあります。
とくに医学分野の中でも臨床的事項の記載は、誰が書いたのか知りませんが、もっともらしい嘘が多いです。
このことからもかわるように、その分野の専門家からすれば、薄っぺらでいい加減なのがWikipediaです。
しかし、ざっくりと概略を知りたいときは、それでも事足りるのかもしれません。
世の中の膨大な情報の中から、目的とするものを抽出するとき、Wikipediaはたしかに有用です。
また、ある事柄について深く知りたいとき、とっかかりを得るために使うのであれば、悪くはありません。
自分以外の他人のフィルターを通してまとめ上げられている、という点だけ考えても十分に有意義です。
大学生が、Wikipediaだけを頼りにレポートを書くことが、しばしば批判されます。
しかし、ゼロからアイデアを生み出すなんてことは奇跡です。世の中の知恵は、先人の知恵の応用です。
たとえばAppleは、既知の要素を寄せ合わせ、既存の技術を組み合わせて、イノベーションを起こしました。
情報集めに労力を費やすよりも、効率よく入手した情報を元に、自分が何を創り出すかが重要でしょう。