浜松市の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-836.html" target="_blank" title="ノロウイルス感染事件">ノロウイルス感染事件</a>。パン工場での、手袋の扱い方に問題があったのかもしれません。
箱詰め前の検品作業の際、ウイルスで汚染された手袋で、パンに触った可能性が出てきました。
市生活衛生課は「洗い方が不十分な手からウイルスが広がった可能性」を指摘しています。
たしかに手洗いは大事です。しかしもうひとつ重要なのは「手袋の表面の清潔維持」だと思います。
いくら手洗いをしても、その手が絶対に清潔だという保証が無いから、手袋をするのです。
ならば、手袋の表面だけは、絶対確実に清潔でなければなりません。
ポイントは、手袋のはめ方です。手洗いをした手であっても、手袋の表面には絶対に触れてはなりません。
外科医が手術用の手袋を装着するとき、「手袋の表面には絶対に素手で触れない」というルールがあります。
そのため、手袋のはめ方には、厳密な作法が存在します。文章にするとややこしいですが、書いてみます。
(1)右手(素手)で、左手用の手袋の手首の折り返しの外側(手袋の内面)をつかみ、左手を挿入する。
(2)手袋をした左手指を、右手用の手袋の折り返しの内側(手袋の表面)に入れ、右手を挿入する。
(3)そのまま左手指で、右の手袋の折り返しを伸ばす。
(4)手袋をした右手指で、左の手袋の折り返しを伸ばす。
要は、「素手と手袋の内面は不潔と考える」「手袋の表面は絶対清潔を保つ」という原則を守ることです。
素手で手袋の表面に触れてしまったら、その手袋の表面は、素手と同程度の清潔状態でしかないのです。