マスク着用

インフルエンザの季節になりました。おそらく熊本では、今月下旬頃から大流行しそうな雲行きです。

例年と異なるのは、A型とB型が同程度に流行していることです。珍しいパターンです。

いまからワクチンを接種しても、まだ間に合います。流行はたいてい、3月頃まで続くからです。

すでにインフルエンザに罹った人でも、それがA型だったのなら、B型の免疫はついていません。

ワクチンの有効性については議論もありますが、予防できるものは予防すべきだと、私は考えています。

少しでも強い免疫を獲得するために、当院職員は原則として、インフルエンザワクチンを2回接種します。

免疫のある状態で、インフルエンザの患者さんと接触することによって、免疫はますます強まります。

これが「ブースター効果」です。私などは、毎日何度も「ブースト」されているわけです。

ただし、私の免疫力を上回るウイルス攻撃に遭えば、ブーストでは済まず、発症することになります。

医療機関に限らず、接客業の場合、この時期はインフルエンザ感染のリスクが高まります。

ところが、「うちの職場では、予防したくてもマスクを装着できないのです」とおっしゃる方もいます。

「風邪をひいている」ように見られてしまい、客に敬遠されるからだそうです。

おそらくその職場の理屈では、本当に風邪をひいても、マスクは付けられないでしょう。

マスクがどれほど有効かはともかく、本末転倒な話です。