「モノのインターネット」という言葉を、最近よく聞く(見かける)ようになりました。
いまひとつ洗練されていない用語ですが、「Internet of Things (IoT)」の直訳なので仕方がありません。
ひとことで言うなら、「世の万物に固有のアドレスを割り振り、ネットで管理する」ということでしょうか。
万物というのは、あらゆる工業製品や建造物や農産物や動植物など、すべてのモノです。もちろん人体も。
それら全部に、ひとつひとつセンサーを付けて、その状況や位置情報等を得て、活用しようという発想です。
米国では、毎年1兆個のセンサーをばらまこうという計画があるそうです。途方もない数ですね。
身の回りのモノで言えば、衣服、靴、メガネ、時計、スマホ、鞄、筆記用具などが対象となるのでしょうか。
人体なら、両手首・両足首、首はもちろん、胸に心電図、頭には脳波のセンサーを付けることが可能です。
テレビのチャンネルや音量、冷蔵庫や電子レンジの状況、鍋や皿や箸の上げ下ろしも、全部感知できます。
家のドアや窓や家具の扉、イスの脚、水道の蛇口の動きから便座の位置まで、すべてがデータになります。
センサーのコストダウンや、受信装置や解析システムなどのインフラの整備が必要です。
ある試算では、今後10年間の、モノのインターネットの経済価値は、世界で14兆ドルにものぼるとのこと。
割り振るアドレスだけは、不足しないでしょう。IPv6の組み合わせが、340兆x1兆x1兆もあるからです。
以前、IPv6の組み合わせ数がムダに多いのではないか、などと<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-164.html" target="_blank" title="書きました">書きました</a>が、私の考えが甘かったです。