日本の造船技術について特集した、NHKの番組を見ました。
「戦艦大和」とか、巨大タンカー「出光丸」とか、科学掘削船「ちきゅう」とか、どれも日本の誇りです。
しかし何よりも驚いたのは、豪華客船「飛鳥II」の最上級客室の世界一周クルーズ料金2700万円でしょうか。
それはともかく、いちばん興味をもったのは、海面上に微動だにせず留まって海底を掘る、科学掘削船です。
しかも太平洋の水深1000メートルの海底を、さらに7000メートル掘ってマントルに到達しようという計画。
掘りすぎでしょう。
マントルに達したその瞬間、マグマが噴き上がって、船上は溶岩流で大惨事になりませんか。
と、思ってしまいましたが、よく考えるとたしか、マントルは固体なんですよね。
調べてみると、マントル上部の成分は「かんらん岩」だそうです。変換すると「橄欖岩」と難しい漢字です。
ちなみに、そのかんらん岩の主成分は「かんらん石」だそうです。変換すると「観覧席」が出てきました。
かんらん岩は、温度が上がるか圧力が下がることによって、少しずつ溶けて、液体のマグマになるそうです。
言ってみれば、地底の圧力によって、マグマをむりやり押し固めたのが、かんらん岩というわけです。
となると、掘削パイプがマントルまで貫通したとき、その部分が急に減圧してマグマ化する危険はないのか。
「地球深部探査センター」のQ&Aによると、たしかにそのままではマントルが「減圧融解」するそうです。
なので、マグマ化しないように、冷却しながら掘削するそうです。ホントに大丈夫なのか。なんか心配。