Retinaと4K

「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-786.html" target="_blank" title="Retinaディスプレイ">Retinaディスプレイ</a>」と「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-330.html" target="_blank" title="4Kディスプレイ">4Kディスプレイ</a>」は、どちらが高解像度なのかと、ある人に尋ねられました。

「まったく比較になりません」と言い切ることもできますが、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-194.html" target="_blank" title="池上さん">池上さん</a>風に「いい質問です」とも言えます。

そもそも、「Retina」は画素の密度を表現し、「4K」は画素の絶対数を示すものです。

最初にRetinaを搭載したiPhone4(3.5インチ、960×640画素)で、1インチあたり画素数をdとすると、

ピタゴラスの定理により、3.5の2乗 = (960/d)の2乗 + (640/d)の2乗、となります。

これを解くと、d=330。これはAppleの公称値326ppi(pixels per inch)とほぼ一致します。

iPhone5からは、縦に伸びて対角線の長さは4インチとなり、1136×640画素。計算するとちょうど326ppi。

つまり、iPhone4から5になって、画面が拡大したのに解像度はまったく同じ。画素数が増えたからです。

一方テレビは、その画面が何インチであろうと画素数は一定。ハイビジョンの場合は1920×1080画素です。

なので大画面になればなるほど、画素密度は低下してしまいます。

55インチの場合でピタゴラスしてみると、その解像度はなんと40ppi。Retinaの1/8しかありません。

しかし、テレビまでの距離がスマホを見る時の距離の8倍(2.4mぐらい?)なら、見かけは同じです。

ところが4Kテレビになると、画素数は3840×2160なので、55インチの場合の解像度は80ppiとなります。

1メートルぐらいの近距離から見ても、Retinaディスプレイ並に見えるということです。これはすごい。

シャープなど一部のメーカーが、パソコン用の4Kディスプレイを発売していますが、驚くほど高額です。

今月発売予定のMacProにあわせて、Appleもついに4Kを発売するというウワサ(と期待)もあります。

27インチの4Kは、計算すると163ppiです。デスク上の距離で見ても、ほぼRetina並でしょう。

これはもう、すごく楽しみですが、値段が怖いので、即買い宣言はしないでおきます。