年末年始の休診日

多くの事業所は、12月29日から1月3日までを「年末年始」と称して、休業するようです。

これに土日の休業が加わると、12月28日(土)から1月5日(日)までの9連休となります。

病院では、病棟での診療がストップするわけにはいかないので、年末年始には特別の当番体勢が敷かれます。

勤務医の頃は、各診療科ごとのくじ引き等によって、年末年始の回診当番または当直が決められていました。

しかし私は、いつも病棟に重症患者を何人も抱えていたので、年末年始も休まず出勤するのが通例でした。

そのような年末年始の過ごし方を20年以上続けていると、正月が休みという感覚が薄れていきます。

なので2007年にクリニックを開業した当初は、年末年始に連続して休診することには抵抗がありました。

ほとんどの診療所や病院が外来を休診するときこそ、当院の出番だと、そのような気持ちでした。

そこで最初の年末年始には、ほとんどのスタッフを出勤させて、12月30日と1月3日に診療を行いました。

ところが、年末はまだしも、1月3日はほとんど開店休業状態でした。

やっぱり正月から医者にはかかりたくないのでしょうか。

翌年も懲りずに、正月は3日から診療を開始しましたが、やはり受診者は少ない。

そんな経験もあって、正月三が日は休診することにしました。年末の休みも含めると、今年も5連休です。

ご迷惑をおかけしますが、ご了承いただきますようお願い申し上げます。

手軽にスパコン

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-807.html" target="_blank" title="昨日発注">昨日発注</a>した「新型MacPro」ですが、今日AppleStoreを見てみると、もう納期は2月になっていました。

購入予定の方、急ぎましょう。

この数年、私がMacを買うのはAppleStore(ネット)と決めています。

その最大の理由は、仕様をカスタマイズできること。いわゆる「CTO;注文仕様生産方式」です。

メモリや記憶装置のサイズはおろか、CPUやGPUの処理速度まで、いくつかのグレードから選択できます。

ためしにMacPro最強の仕様で会計してみたら、合計額は103万円ナリ。ディスプレイ抜きでこの価格。

間違って購入ボタンを押したらオオゴトですな。

その最強仕様のMacProの演算能力はなんと、7テラFLOPS。これが高性能すぎて、話題になっています。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-580.html" target="_blank" title="スパコン">スパコン</a>「京」の能力は、名前の由来でもある1京FLOPS。テラで言えば、なんと10000テラFLOPS。

しかし、スパコン「地球シミュレータ」が2002年に世界一となった時の性能は、35.86テラFLOPSでした。

だからMacProは、10年ぐらい前のスパコンに匹敵する演算能力があるわけですが、これが問題のようです。

国は、政府機関等へのスパコン導入に際しては、競争的手続きを特別に厳しく規定しているからです。

そしてそのスパコンの定義は「1.5テラFLOPS以上の性能を有するコンピューター」と定められています。

もちろんこれは、政府調達のルールに縛られる機関に導入する場合であって、私には関係ありません。

しかし、国立の大学や研究所のMacファンの方々にとっては、大問題のようです。

基準の1.5テラFLOPSが、8年前から変更されてないものだから、完全に実勢に合わなくなっているのです。

MacPro本日発売

世界中のMacファン待望の「新型<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-618.html" target="_blank" title="MacPro">MacPro</a>」が、ようやく本日、発売されました。いやあ、待ちました。

ゴミ箱と見まごうばかりの、この奇抜な外観のMacが発表されたのは、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-616.html" target="_blank" title="今年6月">今年6月</a>のこと。

10年先を見据えたという、超ハイスペック。価格未定。年内発売予定。

8月になると、その発売が「Fall 2013」と告知され、いやが上にも期待が高まりました。

ところが秋になってみると、「In December」という表現に変わりました。12月は秋ではないけど。

いよいよその12月に入り、Mac情報関連サイトを朝晩チェックするのが私の日課となりました。

なのにAppleは、12月中旬になっても動きがありません。もしや、来年にずれ込むのか。

と心配していたら昨夜遅く、何の前触れもなく「12月19日に発売開始」のニュースが飛び込んできました。

それからというもの、何度もAppleStoreにアクセスしましたが、購入できる状態にはなっていません。

もしや、米国時間の12月19日なのか。となると、太平洋時間。日本との時差17時間じゃないですか。

頻繁にチェックしていると、16時ごろから、AppleStoreはアップデートモードに突入。いよいよです。

そしてついに! 17時20分ごろ(20分遅刻!)、MacProの発売(受注)が始まりました。

もう、大あわてで、発注ボタンをクリック! 納期は1月。待ちきれません。

無線LANの速度

インターネットって、通信速度は速くなっているはずなのに、イライラすることが多いです。

動画の再生がスムーズにできることなど、一昔前では考えられないことでした。

しかしその環境に慣れてしまうと、より高画質の動画を再生しようとして、その結果、イラつくわけです。

通信速度が速くなった分以上に、扱うデータ量がものすごく増えてしまっています。

何も意識していなくても、メールの受信や、クラウドとのデータ同期作業が、常に進行しています。

だからたとえば<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-503.html" target="_blank" title="無線LAN">無線LAN</a>は、なるべく最新の、高速通信の規格にしたいものです。

いまの主流は「IEEE 802.11n」ですが、最新・最速の規格は「IEEE 802.11ac」です。

「n」の速度がだいたい100Mbpsであるのに対して、「ac」は1Gbps以上だといわれています。

「ac」の通信速度を達成するためには、ルーターとパソコンの両方が「ac」対応でなければなりません。

当然私も、できるだけ速いLAN環境を目指して、「ac」のルーターとパソコンを導入しました。

ただし、「ac」のルーター(<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-675.html" target="_blank" title="AirMac Time Capsule">AirMac Time Capsule</a>)を置く職場のメインのMacは、「ac」非対応です。

一方で、「ac」対応のパソコン(<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-752.html" target="_blank" title="MacBook Pro">MacBook Pro</a>)を使う自宅では、ルーターが「ac」対応ではありません。

悲しいかな結局、職場も自宅も通信速度は、旧規格に甘んじている状態です。

いろいろ考えて設備投資してはいるんですが、少しケチるもんだから、結末がちぐはぐなんです。

年末大掃除

今日はクリニックの大掃除でした。毎年この時期の、恒例行事です。

スタッフの皆さんに休日(休診日)出勤していただき、院内全域を清掃します。

業者による床のワックスがけとエアコンの洗浄も、同時に行いました。

あいにくの雨天だったので、外回り(草取りなど)は割愛です。

例年通り私の担当は、診察机周りと、院長室と、院内全体のパソコンなどの電子機器全般です。

そのなかでも面倒くさいのが、パソコン周辺ですが、私はむしろ、その配線を一新する作業が好きです。

とくに<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-675.html" target="_blank" title="ネットワーク">ネットワーク</a>関係などは、複雑であればあるほど、頭の体操みたいで楽しい。

つなぎ間違いが無いように、以前は<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-795.html" target="_blank" title="ケーブル">ケーブル</a>にシールを貼ったりしてましたが、今はスマホで撮影ですね。

プラグの位置関係だけでなく、いろんな物品の元の位置を、私の代わりにスマホが覚えてくれます。

大掃除の途中、昼の休憩はみんなで集まって、オードブルなどをつまみ、自家製<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-453.html" target="_blank" title="ぜんざい">ぜんざい</a>を食べます。

このとき、ぜんざいを食べれない(食べられない)人が、必ず1人か2人います。もったいない人生です。

逆に私などは、大好物なので3杯食べました。

その後また、清掃作業に戻るのですが、食事を摂ると、一気に掃除のテンションが下がりますね。

血糖値と作業効率は逆相関しているようです。とくにぜんざいが影響したかもしれません。

引っかけ問題

夜明け三時、ドアベルが鳴る。あなたの両親が朝食にやってきた。

家にあるのはイチゴジャム、蜂蜜、ワイン、パン、そしてチーズ。さあ、あなたが最初に開けるのは何?

ある方がFacebookで、このような「なぞなぞ」を出題しておられました。面白い引っかけ問題です。

間違えた回答者が多数いたなかで、私はわりと即座に、正解を思いつきました。

なぞなぞの「ひねり具合」と、私の「ひねくれ具合」が、ちょうど合致したのかもしれません。

私は物事を真正面からとらえるよりも、その側面とか、裏側とか、違う部分に目が行く性格なのです。

それはともかく、冒頭のなぞなぞについて調べてみると、ネットではけっこう有名な設問みたいです。

なぞなぞというのは「ひとひねり」してあって当たり前。いやもの足りない。

現代人には、冒頭のなぞなぞのように「2ひねり」してあるぐらいが、ちょうどいいのかもしれません。

しかし、多くのネット住人たちは、それでも満足しないようです。

まず、午前3時に朝食とはどういうことなのか。その設定自体を問題視する人がいます。

なぜ両親が来たとわかったのか。その部分にかみついて、答えにたどり着かない人もいます。

そういった「重箱の隅をつつく」ようなことは、私もけっして嫌いではありません。ていうか好きです。

「仏壇を開ける」とか「心を開く」なんてふざけた回答もあるようですが、これも意外と好きです。

冷却ゲルシート

「熱さまシート」とか「冷えピタ」とかの冷却ゲルシートを、額に貼っているお子さんをよく見かけます。

診察時に触ってみると、当然のことながら、体温と同じ暖かさのシートになっています。

もはや、額からの放熱に役立っていないばかりか、放熱を阻害する「保温シート」の状態です。

このような「冷却ゲルシート」問題は、何年も前から話題に上っていますが、結論は出ていません。

問題は複雑です。論点を整理してみましょう。

(1)本当に冷えるのか

貼ったときのヒンヤリ感は否定しません。体温よりも冷たいモノを接触させれば、当然、熱を奪います。

(2)冷却効果は持続するのか

メーカーは、シートが温かくなっていても冷却効果が続くと説明していますが、私には理解できません。

(3)額を冷やして解熱効果があるのか

太い血管に近い部分、ワキや首やそけい部を冷やさなければ、解熱効果はあまり期待できないと思います。

(4)そもそも解熱すべきなのか

熱が上がると病原体の活動は低下し、逆に免疫細胞の活動は活発になります。つまり熱が高い方が有利です。

病原体の侵入を受けると、体温調節中枢(視床下部)が設定温度を変えて、体温を上げるのはそのためです。

だから本当は、なるべく熱は下げたくない。でも、ぐったりしている子どもを、少しでも楽にしてやりたい。

ならば、解熱効果は少なく、しかし涼感があって心地よいことをすればいい。

逆説的ですが、それが冷却ゲルシートの役割かもしれません。ちょっと皮肉すぎましたか。

iPS臓器移植

熊大の研究チームが、ヒトiPS細胞から腎臓組織を作成することに成功したと、報じられました。

少し前には、肝臓組織の作成に、横浜市立大が成功したというニュースもありました。

いずれiPS細胞から作った臓器で、移植が可能になるかもしれません。

臓器移植とくれば<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-72.html" target="_blank" title="心臓移植">心臓移植</a>。ここで少し歴史を振り返ってみます。

20世紀の初めから、仔牛やイヌなどを用いた、動物どうしの心臓移植実験が繰り返されました。

思い切って、チンパンジーの心臓をヒトに移植したのが「ハーディー移植」。1964年のこと。

その3年後、世界初のヒトからヒトへの心臓移植「バーナード移植」が南アフリカで行われました。

そのわずか3日後から、堰を切ったように世界中で心臓移植が始まり、翌1968年には約100例行われました。

本邦初の心臓移植「和田移植」もその1968年に行われ、しかし失敗し、日本では移植医療が停滞しました。

ちなみに和田寿郎先生とは以前、学会の懇親会場で数分間、世間話をしたことがあります。それだけですが。

30年以上のブランクの後、日本でもようやく、法の下の脳死心臓移植が1999年から始まりました。

つい先週は、脳死判定された10代前半の男の子の心臓が、拡張型心筋症の10代女性に移植されました。

ヒトからヒトへの移植を「同種移植」といい、他の動物から移植した場合は「異種移植」といいます。

移植による拒絶反応は、異種移植ではもちろん論外ですが、同種移植でも大きな問題です。

ところが、自分の組織(細胞)の移植、すなわち「自家移植」なら、拒絶反応の心配がありません。

その意味でiPS細胞は、脳死問題も拒絶反応もない、夢の臓器移植をかなえてくれる技術だと期待します。

松迎え

お正月が近づいてきました。いろいろと準備することが多く、気ぜわしいですね。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-443.html" target="_blank" title="大掃除">大掃除</a>や<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-151.html" target="_blank" title="年賀状">年賀状</a>など、私には気の重い作業が残っていますが、一方で今年は楽しみがあります。門松です。

昔から、それこそ子どもの頃から、なんとなく門松にはあこがれがありました。

大人になったら、玄関の両脇に門松を飾りたい。そう思い続けて気がつけば、いい大人になっていました。

昨年、年末になって急にその気になり、ネットで調べると、門松を飾るのは12月28日まで。まだ間に合う。

あわてて「サンコー」グリーン館に行きましたが、売り切れ。そりゃそうでしょう、その日が28日だったし。

そこで今年。「サンコー」改め「ダイキ」に行ったのは、なますを吹いて12月10日。

各サイズの門松の中から、初めてなので中サイズのものを発注。翌日にはもう届きました。

じゃあ、いつ飾るのか。「いまでしょう」と言いたいところですが、早すぎてもおかしい。

ネットで調べると、門松用の松を山から切り出してくる日とされる「松迎え」というものを知りました。

御神酒などを準備して、山に入って、一定の作法に従って松の木を切るのです。

松迎えを行うのは、12月13日またはそれ以降とされています。

となると11日に配達されたうちの門松は、少なくとも正式な作法に従って作成されたものではなさそうです。

いま門松は、箱に入れたまま屋内で保管しています。早めに飾るとしても、クリスマス後でしょうね。

ランドサット

地球上の史上最低気温は何℃か、考えたこともなかったですが、マイナス93.2℃だそうです。

このたびNASAが発表したのは、3年前の南極での気温です。

「ランドサット8号」の観測データから解析したそうですが、それにしてもだいぶ時間がかかったものです。

ランドサットは、NASAが開発した地球観測衛星です。地球をぐるぐると周回してくまなく撮影しています。

このデータは、防災や環境監視や農林水産業に活用することができます。

日本の産業技術総合研究所(産総研)は、日本上空通過時のランドサットのデータを受信しています。

受信したデータは先月から、リアルタイム(2時間以内)で、ネット上に無料で公開されているようです。

ランドサットのデータを直接受信するのは、熊本の東海大学宇宙情報センターのパラボラアンテナです。

これが高速ネットワーク回線を介して産総研に送信され、画像処理されて、ネット公開される仕組みです。

また出ましたね、東海大のパラボラアンテナ。地球外知的生命探査(SETI)にも参画している、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-58.html" target="_blank" title="あの施設">あの施設</a>です。

宇宙人との交信という突拍子もない研究だけでなく、もっと普通に社会に役立つ仕事もしているみたいです。