後出しじゃんけん

東京都知事選で、マスコミが問題視しているのが「後出しじゃんけん」。

選挙戦の終盤になって出馬表明をすることで、有利に戦おうというわけです。

本来、後出しじゃんけんとは、相手の出方を見て自分が有利になるように手を変える、ずるい戦法です。

しかし選挙戦における後出しじゃんけんには、別のメリットがあります。すなわち、

(1)新鮮味があり、有権者に強い印象を残す

(2)マスコミや他陣営から批判を受ける時間が短い

つまり、有権者と候補者に問題があるから後出しじゃんけんが横行するのだと、マスコミは言うのです。

(1)有権者の問題:印象(人気)に左右されて投票する

(2)候補者の問題:堂々と政策を示して戦おうとしない

しかし、遅れて出馬表明した候補者を、いちいち大きく報道するマスコミこそ問題だと、私は思います。

後出しじゃんけんの、その効力を高めているのは、他ならぬマスコミ自身です。