うがい薬は自費で

来年度から、うがい薬だけを処方した場合、保険がきかなくなりそうです。つまり、自費診療になるのです。

「市販品と成分や効能が変わらないのに、保険適用のため価格が安い」のが問題だといいます。

前政権の行政刷新会議は「公的医療保険を持続可能にするために患者負担を増やすべき」という方針でした。

現政権の行政改革推進会議でも「市販品と同一成分の薬は保険の対象外とすべき」と、考え方は同じです。

うがい薬単独処方を保険適用から外すことは、先週の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-813.html" target="_blank" title="診療報酬改定率">診療報酬改定率</a>の大臣折衝の際に決められたようです。

しかし一昨日行われた「中央社会保険医療協議会(中医協)」は、この決定を了承しませんでした。

まず中医協が先に審議して、そのような方針を出したかったからです。これは単に、メンツによる反発です。

医師会などはもちろん反対していますが、来年度から保険がきかなくなることは、ほぼ間違いなさそうです。

そして今後、医療費削減のために、政府は軽めの薬から順次、保険適用外に指定していくようです。

医療現場からはむしろ、逆効果ではないかとの声もあがっています。

うがい薬だけでよい場合でも、保険適用のために、別の薬も加えて処方するようなことになるからです。

こうして、最小限の医療で済ませることができなくなっていきます。まったく、本末転倒な話でしょう。