ワープロ文書

手首の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-21.html" target="_blank" title="腱鞘炎">腱鞘炎</a>に苦しんでいた頃、毎日パソコンで書いている文章の多さが気になっていました。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-379.html" target="_blank" title="当時">当時</a>計算してみたら、その文字数は1日あたり約2万字でした。ひと月に約50万字です。

文庫本1冊が10〜20万文字だそうなので、私は毎月、約3冊分執筆していることになります。

もっとも、電子カルテでは「コピペ」を多用しており、すべての文字を手打ちしているわけではありません。

一般にワープロでは、よく使う単語やフレーズは辞書登録してあり、最小限のキー入力で文書を作れます。

例えば当院のMacで「つる」と入力すれば、「つるはらクリニック」に変換されます。

考えてみると、ワープロ(パソコン)というのはずいぶん、文字入力作業の労力軽減に役立っています。

とくに「推敲しやすいこと」は、執筆活動において、手書きに比べて圧倒的に有利なところです。

ところが一方で、文筆家の中には、いまだに手書きで執筆している人もいます。

創作スタイルへのこだわりなんだろうなと思っていましたが、別の意義もあることを最近知りました。

それは「推敲しにくいこと」だそうです。

手書きの場合、頭の中で考えに考え抜いてから、文字にしなければなりません。まさに「一文字入魂」です。

そう言われると私のワープロによる創作活動など、まったく重みがなく、軽薄な感じがしてきます。

サラっと入力して、でも削除して、また打ち込んで、いじくり回して、だんだん変な文章になっていきます。