<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-764.html" target="_blank" title="一昨日のこと">一昨日のこと</a>があったので本日、念のため、頭部X線CT検査を受けました。頭の断面を撮影する検査です。
この数年、何度かMRI検査を受けたことはありますが、CTは久しぶり。正味の検査時間は3,4分程度でした。
それにしても、CT装置はどんどん進歩しています。
研修医の頃、当直のバイト先の病院で、ときどきCT検査をしていましたが、撮影に1時間かかりました。
当時のCTは、断層画面を1枚撮るのに何分もかかり、おまけに1度に1断面しか撮れないものでした。
しかしその後、1断面を撮る時間がどんどん速くなり、しかも1度に複数の断面が撮れるようになりました。
いま最新の装置は、1断面を0.275秒、1度に320断面が撮れるという、桁違いの高性能となっています。
これによって、たとえば心臓の精密なCT検査が可能となり、応用が広がっています。
今日私の検査結果は、さいわい「異常なし」でした。
ただしこれは、急性期の病変がなかったというだけであり、今後まだ注意が必要です。
頭蓋骨内のどこかから、ごくわずかに出血があり、それがジワジワと溜まってくる場合があります。
外傷の1カ月後とか、遅い場合は数カ月後とかの、忘れた頃に発症する「慢性硬膜下血腫」という疾患です。
症状は、頭痛や麻痺やボケ症状です。数カ月以内に、私が訳のわからないことを言い出したら要注意です。