夜の残業禁止

伊藤忠商事が今月から、午後10時以降の残業を禁止し、かわりに早朝勤務の割増金制度を導入しました。

「夜の残業は能率が上がらない」というのがその理由。午後8時以降の残業も原則禁止と、思い切ってます。

朝5時からの勤務には50%の割り増し手当。私のように<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-668.html" target="_blank" title="早朝から目が覚める">早朝から目が覚める</a>人間には、うってつけです。

午後10時以降の残業禁止というのは、これまでは10時以降の残業が多かったことの裏返しだと思います。

それをいきなり8時以降の残業が原則禁止となると、仕事の自宅持ち帰りが増えるだけかもしれません。

自宅で仕事しろと、会社の光熱費は使うなと、そういう意味にもとれます。

岡藤社長は「深夜に残業できずにやり残した仕事は、効率をあげて早朝にやってほしい」と言ってます。

いや、これはダメでしょう。朝の仕事が効率的なのは、その「すがすがしさ」によるものが大きいです。

朝から残業するなど、前夜の台所の洗い物を翌朝まわしにするような、ガッカリ感があります。

朝一番には、前向きな仕事をするのが適しています。残業から始めるなど、気分が滅入ります。

そうは言っても、積み残しの仕事を翌日回しにするのは、よくあること。

そこで私は最近、仕事を残さない画期的な方法をあみ出しました。

それは、できなかった仕事を、新規プロジェクトに更新してしまうというインチキです。

To Doリストの項目すべてに、毎朝ちょこっとずつ手を加えて、最終更新日を全部新しくしてしまいます。

プロジェクトがみな新鮮に見え、懸案事項を引きずっている気がしません。ポジティブシンキングです。

インストール顛末

「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-732.html" target="_blank" title="アドビ・イラストレーター">アドビ・イラストレーター</a>」(通称「イラレ」)の「体験版」を入手した話は、ちょっと前に書きました。

こういった、巨大なソフトのダウンロードって、なかなか手こずりますね。その顛末と教訓です。

まず、ダウンロードに要した時間が1時間。待ってる間に「ウルトラQ」第4話と第5話を鑑賞できました。

体験版とはいえ、正規版とまったく同じ内容なのでサイズが大きいのですが、それにしても時間がかかる。

ダウンロードしたファイルは「解凍」します。これに数分。やっと「インストーラ」が登場したので起動。

するとさっそく警告が出現。「他のアプリを終了してください」と。了解。すべて終了。ブラウザも終了。

万全を期して「他のアプリを終了する方法」というボタンをクリックして、ひととおり解説を読む。OK。

では、あらためてインストーラ再開。するとまた警告。「他のアプリを終了してください」と。

確認してみると、ブラウザが起動してる。ありゃま。気を取り直して、ブラウザ終了。

アプリの終了のさせ方を間違えていた可能性も考慮して、もう一度解説を読む。ふむふむ。間違いない。

で、インストーラ再開。するとまた警告。「他のアプリを終了してください」と。

もうおわかりですね。ここに及んで私もようやく気づきました。

他のアプリを終了させる方法を確認するたびに、ブラウザが起動していたという、なんともオバカな話。

何度やってもうまくいかないとき、案外このような罠にはまっています。

文章術の基本

「文章術」の本はあまり買いませんが、書店で目に留まると、立ち読みすることはよくあります。

それらによく書いてある「基本原則」を、私はあまり守っていません。たとえば次のような事柄です。

(1)「常体(である調)」か「敬体(ですます調)」かを統一すること

個人的には、常体の文章は無愛想で高圧的に感じます。だけど敬体で統一された文章はかったるい。

私自身は、敬体をベースに、常体もどきの「体言止め」を混ぜるのが好きです。

理由は2つ。文字数を減らすためと、文章を歯切れ良くするため。ちょうど、この行の文章がそれです。

(2)言葉やことわざは、その「原義」に忠実に正しく使うべき

でも私は、たとえ誤用でもそれが今風の解釈なら、敢えて誤用のまま使うことで今風の文章にしたい。

ある有名な文章術の本の中で、著者の竹内政明氏は、「こだわる」という言葉が嫌いだと言っています。

本来は「つまらないことに心がとらわれて、そのことに必要以上に気をつかう。拘泥する」の意味だと。

なのに「こだわりの食材」のような肯定的な意味での言い方は間違っているのだ、というわけです。

なんというか、柔軟性のないご意見です。竹内氏こそ、こだわっておいでなのでは?

台風の中心気圧

非常に強い台風が接近してくるというので、今日は熊本市の学校は休校、ゴミ収集も中止でした。

昨日の夕方の報道では、中心気圧935hPa、中心付近の最大風速50m/s、瞬間最大風速はなんと70m/s。

自転車を固定し、犬小屋の位置を変えて備えていたのですが、今日の風雨は拍子抜けするほど弱いですね。

どうやら台風は対馬海峡に向かっており、九州には上陸せずに日本海に抜けそうです。

対馬や山陰の人たちには申し訳ないですが、良かったです。

でも私が小学生なら、ちょっとガッカリな気分かもしれません。せっかく休校になったのに。

子どもの頃、台風が来るとワクワクしていたことは、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-257.html" target="_blank" title="以前白状した">以前白状した</a>とおりです。

当時は、800mb(ミリバール;1mb=1hPa)台という驚異的な中心気圧に興奮した思い出があります。

確認のため、気象庁のHPで、統計開始(1951年)以降の、上陸時の中心気圧が低い台風の順位を調べると、

1位 925hPa 1961年9月(第二室戸台風)

2位 929hPa 1959年9月(伊勢湾台風)

3位 930hPa 1993年9月

統計開始以前の参考記録を見ても、1934年の室戸台風の911.6hPaが最低値のようです。

上陸時の800hPa台こそありませんが、上陸前の気圧が900hPaを下回っていたものはあるかもしれません。

そこで、私が子ども(5〜15歳)のときに発生したすべての台風の、最低中心気圧を調べてみました。

発生から消滅までの間に800hPa台を記録した台風は全部で7つ。いずれも、本土には上陸していません。

どうやら私は、上陸とは無関係に800台という数値にインパクトを感じて、記憶が強く残っていたようです。

音楽を聴く贅沢

読書量が減りました。まず、時間がない。気になった本は買いますが、その多くが「積ん読」状態です。

もちろん買った本には、サラサラっと一度は目を通します。あ、いや、それすらしない本もあるかも。

映画鑑賞も減りました。だって、時間がない。でも話題作は観たい。

録画番組やDVDなら、時々観ます。たまにまとまった時間があると、まとめて観たりもします。

音楽鑑賞となると、さらに減りました。しかしだからといって、音楽を聴いていないわけではありません。

パソコンやスマホで簡単に音楽を再生できるので、「ながら聴き」は増えました。

別のことをしながら音楽を流す、BGMのような聴き方です。「鑑賞」とはほど遠い状態。

考えてみると、他に何もせず、ただ音楽を聴くためだけに音楽を聴く、なんてことがめっきり減りました。

1時間の曲をちゃんと聴くためには、1時間の連続した時間が必要です。できればゆったりしたソファーも。

そう考えると、音楽をじっくり鑑賞するって、いちばん贅沢な時間の過ごし方かもしれません。

書斎には、そこそこ凝った音響システムを構築したものの、まったく宝の持ち腐れ状態です。

せめて自転車通勤中の音楽環境を改善しようと、iPhone用のちょっと上等なイヤホンを買いました。

高速道路の事故

桜塚やっくんが、中国自動車道で事故死しました。

中央分離帯に衝突するという単独事故を起こした後に、車外に出たところを、後続車にはねられました。

事故車は追い越し車線に停車していたそうで、それだけでも後続車に衝突されそうで恐ろしい状況です。

電話をかけようと車外に出て、一人はねられ、それを見て車外に出たやっくんもはねられたとのこと。

後続車の立場で考えると、追い越し車線上に車が止まっているなどという事態に遭遇するのは悲劇です。

おまけにその車から人が降りてくれば、もはや避けようがないかもしれません。

中国自動車道というのは、とくにそのような危険性の高い道路だと思います。

九州から実家の山口まで、何十回と中国道を往復した私の経験で言えば、ホントに運転しにくい道です。

「中国縦貫自動車道」という名のごとく、山陽と山陰の中間の山肌を縫うように走る、山岳道なのです。

カーブが多いので、運転中の眠気を防止でき、事故を減らせる、というのが開通当初のウリでした。

しかしそれは、80km/hの速度制限を守った場合の話です。

高速道は通常100km/h制限です。他の高速から中国道に入っても、速度はそれほど落とさないものです。

だからカーブが多く見通しも悪い中国道では、緊張感をもってハンドルを切り続ける必要があります。

そんな道で、カーブを回った先でいきなり、追い越し車線に事故車が止まっていたとしたら・・・

事故を防ぐには<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-422.html" target="_blank" title="制限速度">制限速度</a>を守るのが第一ですが、それにしても中国道は設計が悪いです。

ソフトとクラウド

「イラストレーター(Illustrator)」という、アドビシステムズ製の定番ソフトを、ご存じでしょうか。

プロのクリエーター御用達の描画(ドロー)ソフトです。「イラレ」と略して呼ぶと通っぽいです。

10年ほど前、学会発表用のスライドで図を作成するために、思い切って買いました。

開業前には、当院のロゴマークも、イラレを駆使して(苦労して)私が自作しました。

曲線の任意の部位の曲率を、自在に直感的に制御しながら作画できる「ベジェ曲線」には、ハマりました。

最近、広告の原稿を作るために、久しぶりにイラレを使うことにしました。

ところが、OSが新しすぎて手持ちのイラレのバージョンでは起動しません。では、新バージョンを買うか。

イラレはかなりの高額ソフトです。しょっちゅう使うワケでもないのに、購入するのはいかがなものか。

などと迷っていたら、イラレは今年、パッケージ版の販売が終了したことを知りました。

ソフトはクラウドと連携し、毎月一定額でライセンス認証を繰り返す「月額制」になったのです。

じゃあ広告をちょこっと作るために、1カ月分の利用料金を支払わなければならないのか。

そんなところで悩んでいたら「体験版」を発見。これ幸いと無料ダウンロードして、原稿を作ったのでした。

ところで昨日、アドビ社がセキュリティ侵害を受け、機密情報が大量に漏れたと報じられました。

なんと顧客のクレジットカード番号まで含まれています。顧客にはお詫びと対処法のメールが来るとのこと。

今回体験版で済ませた私には、関係ない話と思っていたら、本日アドビ社からメールあり。

「パスワードをリセットさせていただきました(中略)深く反省し謹んでお詫び申し上げます」と。

そういえば、10年前にID登録してたんだった。もちろんクレジットカード番号も・・・

約束の時間

それほど多忙な毎日を送っているわけでもありませんが、時間の約束は大事だと思っています。

診療日に面会に来られる方には、なるべくお待たせしないようにしたいのですが、なかなか難しい。

アポなしでは、1時間以上お待たせすることもありますが、患者さんより優先するわけにもいきません。

なので面会、面談の類はなるべく休診日に行っています。休診日が平日(火・金)なのは好都合です。

約束の時間の少し前に、私はクリニックに到着して、部屋の片付けや書類整理などをしながら待ちます。

休診日なので玄関の自動ドアは閉じて、ロールスクリーンも下ろしています。

来客者はドア横のチャイムを鳴らします。

興味深いのはそのチャイムが鳴る時刻の、その正確さです。

多くの来訪者は、約束の時刻との誤差1,2分以内です。それでも十分にすばらしい。

銀行の方がすごい。誤差はほぼ5秒以内。あきれるほどの正確さです。

先日は、某大学の学生さんが、学園祭の件で来訪。彼は気をつかったのか、約束より10分早くチャイムの音。

早けりゃ良いわけじゃない。待つ方は、約束の時刻から逆算して、何か別の用事をしたりしているのです。

彼に教えておきました。次の訪問先では、5秒前にチャイムを鳴らしなさいと。

指紋認証

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-723.html" target="_blank" title="iPhone5sを購入">iPhone5sを購入</a>して1週間。今日は指紋認証機能「Touch ID」について、レビューしてみます。

今朝の日経はこれを「生体認証の壮大な実証実験」だと言ってますが、実験の滑り出しは順調だと思います。

第一印象は、簡単、完成度が高い。なにしろレスポンスがいい。指の角度や乗せ具合の誤差もなんのその。

ホームボタンを押したその指を、そのままあと1秒弱ボタンに乗せておくだけで、ロックが解除できます。

これまで私は、4桁の数字の入力が面倒でパスコードを設定していなかったのですが、これで安心です。

指紋は5つまで登録できるので、とりあえず両手の親指と人差し指を登録しました。あと1つどこにしよう。

あまりにもあっさりロック解除できて心配になるほどですが、別の指ではまったく受け付けません。

手の指でなくても登録できるそうで、さまざまな人たちの「実験結果」がネットを賑わしています。

登録成功例としては、足のゆび、鼻の先、猫の足、指で裏を支えたバナナの皮などがあります。

ところが、Touch IDをハッキングして、おまけにその様子をYouTubeにアップするヤカラも現れています。

そのハッキング集団の手口は、高解像度で撮影した指紋を印刷して偽造するという、古典的手法のようです。

これは厳密にはハッキングではなく、言ってみればカギの不正複製による不正解錠。

Touch IDはもう少し高精度かと思っていましたが、それほどでもないようですね。ちょっとガッカリです。

一般に、指紋の最大の欠点は、容易に採取できることにあると言われています。

なので指紋だけでセキュリティーが完璧に守られるとは、いまの世の中、思ってはならないのでしょう。

あくまで、簡単に入力できる暗証番号の代わり、ぐらいの位置付けですね。

同時多発故障

「CEATEC JAPAN(シーテックジャパン)」が、昨日から幕張メッセで開催されています。

映像・情報・通信の国際展示会です。その中でも「4K」「8K」などの次世代テレビが注目されています。

ご存じのように私は新しもの好きなので、最新式とか、多機能・高性能とか言われるものに弱いです。

自宅のリビングの某社のテレビも、4年近く前に購入した時には、次世代テレビと騒がれていたテレビです。

しかしこのテレビ君、先進的過ぎて(?)、困ったことがたくさん起きます。

(1)<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-347.html" target="_blank" title="起動に時間がかかる">起動に時間がかかる</a>

リモコンのスイッチを入れると、画像が出るまでに20秒近くかかります。いやホント、おおげさじゃなくて。

完璧な画質で立ち上がるべく、テレビ君の頭脳がじっくり考えているのでしょう。タメが長い長い。

(2)<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-98.html" target="_blank" title="発熱して止まる">発熱して止まる</a>

とにかくこのテレビ君は考え過ぎです。長時間視聴していると頭脳が熱にやられ、ついに電源が落ちます。

その直前に「まもなく電源が切れます」と表示して教えてはくれますが、どっちみち対処不能です。

(3)自動的に故障する

テレビ君の頭脳は、ソフトウェアやファームウェアのアップデートが自動的に行われ、日々進化しています。

しかし、昨日の自動アップデートによって、システムが故障し、テレビは映らなくなってしまいました。

昨日のある瞬間に、全国の同型テレビが一斉に故障したというわけです。考えてみたら少し怖い話ですね。

テレビ君は、メーカーの担当者が一軒一軒回って修理するそうです。自動的には修復できないみたいです。