天皇皇后両陛下が「第33回全国豊かな海づくり大会」臨席などのため、昨日まで熊本に滞在されていました。
県民の悲願「くまモンと両陛下の歓談」も実現しました。
「くまモンはお一人なの?」と難問をぶつけてくる皇后陛下も、なかなかユーモアがおありのようです。
天皇の外出を「行幸」と書いて「みゆき」と読んだりします。
私の浅薄な知識の中からは、「今ひとたびの みゆき待たなむ」という百人一首のフレーズが出てきます。
熊本県の関係者もまさに、そのような気持ちだったのかもしれません。
なにしろVIP中のVIPですから、迎える方も盛り上がります。
ところで「みゆき」と聞くと、ある年齢以上の方は、テレビ番組「ミユキ野球教室」を思い出すでしょう。
スポンサーは服地メーカーの「御幸毛織」です。紳士だったら知っているブランドです。
それを何十年ぶりかで思い出し、検索してみたら、そのCMがYouTubeにありました。すっごく懐かしい。
この会社名の「御幸」って言葉は、「行幸」と同義語なんだろうかと確認してみると、違うみたいですね。
行幸は天皇に用い、御幸は上皇や法皇のときに使うようです。ほう。習ったかもしれませんが忘れてます。
ついでに、全国に「みゆき」と名のつく地名は、たいてい天皇の行幸にちなんだものだとのこと。
それならば熊本にもありますね、御幸笛田とか御幸木部とか御幸西無田町とか、あそこらへん一帯。
御幸小学校のホームページによると、この地名は、明治35年の明治天皇の行幸に由来するそうです。
行幸の際にある村で起きた心温まるエピソードによって、その村の名が「御幸村」に改称されたとのこと。
そのエピソードをここに書くと長くなるので、泣く泣く割愛します。
で、なぜ「行幸村」にはならなかったのか、というのが次の疑問。