半沢直樹

TBS系列で日曜の夜に放送されているドラマ「半沢直樹」。視聴率30%越えらしいですね。

私も毎週欠かさず観ています。今夜も観ました。裏番組のNHK BSの「馬医」は録画です。半沢優先です。

半沢の原作者の池井戸潤氏の作品は、以前観たドラマ「空飛ぶタイヤ」も、とてもよかった。

彼の連載小説では、伏線をいっぱい張りすぎて、それが生かされないまま終わることがあるそうです。

思わせぶりな伏線を、最後までそのままほったらかしって、むしろ斬新で面白い。

いまネットでは、半沢直樹がなぜウケるかを分析した記事やブログが目立ちます。

私が思うに、その理由は「仕返しによる<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-243.html" target="_blank" title="カタルシス">カタルシス</a>」だと思います。半沢風に言えば「倍返し」です。

人間には悪魔的な本性があって、「仕返し」とか「復讐」によってカタルシスを得る生き物なのです。

仕返しによるカタルシスを強化するための条件を考えてみると、次のような点でしょうか。

(1)主人公は、ひどく理不尽な仕打ちに苦しむ

(2)その主人公に、激しく感情移入できる

(3)仕返しのために、ジワジワ外堀を埋めていく

(4)予想以上の仕返しに成功する、つまり倍返し

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-417.html" target="_blank" title="水戸黄門">水戸黄門</a>と同じで、結末を予測できてもカタルシスは得られるのだから、予想以上の倍返しならなおさらです。

宝くじ詐欺

「ロト6の当せん番号を事前に教えます」というような詐欺が、相次いでいるとのこと。

そんなインチキに引っかかるものか、と思いますが、いちど番号を当ててみせて、相手を信用させるそうです。

その手口は単純。当せん番号が決定してから翌朝の新聞に掲載されるまでの「時差」を利用するわけです。

この話を聞くと、映画「スティング」を思い出しますね。

あの往年の名作では、時差を使った詐欺が中心的ストーリーでした。

タイムマシンを悪用する人間が最初に思いつくのは、宝くじやスポーツくじで儲けることに決まっています。

透明人間になった人間が最初に思いつくのが、女湯に入ることであるのと同じくらいの定番です。

未来の世界に行って、くじの当せん番号や試合の勝敗データを見ておけば、現在に戻ってから大儲けできます。

しかし欲をかいて最後には、痛い目に遭うのがお約束。

よい子の番組「ドラえもん」でも、宝くじにまつわる悪事は、最後に踏みとどまるように描かれていました。

もしも、事前に当せん番号がわかるような人がいたとしたら、それを他人に教えるはずがありません。

当せん番号を教えて稼ぐよりは、ロト6そのもので儲けた方がトクに決まっているからです。

「ロト6の当せん番号を事前に教えます」なんて商売自体が、ありえないです。

無線LAN設定

Appleの新製品「AirMac Time Capsule (3TB)」を購入しました。

これは無線LANのベースステーション(親機)です。バックアップ用のHDDを内蔵しているのが特徴。

院内のネットワークはこれで、有線LAN(Ethernet)2系統と無線LAN(Wi-Fi)3系統になりました。

ところで、新たなネットワークを構築するたびに、これまでは必ずトラブってきました。そして今回も。

本来は、何も考えずに、画面で指示されるままにセッティングすれば、いいはずなのです。

ところが私は、一度つながったネットワークに満足できず、カスタマイズを試み、ドツボにはまるのです。

だいたい昔から、そして現在に至るまで、ハブとルーターの違いが今ひとつわかっていません。

そのくせ、「ブリッジモード」という、せっかくのルーターをハブのように使うやり方が、気に入らない。

なので「DHCPとNAT」というルーターモードを選択。すると即座に、ネットワークに不具合が生じました。

表示された警告は「二重のNAT」。自分のことを二重に否定されたような「二重のNOT」に思えてきます。

ネットで調べると、二重のNAT警告に直面した人たちのブログがあり、その中に解決策を見つけました。

警告を無視するボタンが存在するのです。なんのこっちゃ。無視しても良い警告ってどうなの。

ちなみにこのAirMac Time Capsuleのワイヤレス規格は「802.11ac」という、超高速の次世代規格です。

最先端過ぎて、対応パソコンがほとんどありません。なので現在は、旧規格の従来速度で運用中です。

「宝の持ち腐れ」と言ってはいけません。先行投資と言うべきです。

ここまで読んで、AirMac Time Capsuleを買おうかな、と思われた方に、いちばん大切な情報を。

箱から取り出すときに、中身(本体)を落としやすいです。かく言う私も、落としました。

「落としやすいので注意しましょう」っていう、注意喚起のブログが、ネットを賑わしているほどです。

「そりゃおたくらの不注意でしょ?」って思いながらも、用心して取り出した私ですが、落としました。

医療事業

キヤノンが、遺伝子診断装置の生産を2015年にも始めると、今朝の日経が報じていました。

「医療分野を複合機やカメラなどに次ぐ主力事業に育てたい」というのがキヤノンの考えだそうです。

遺伝子診断装置には、キヤノンの加工技術やイメージング技術が生かされているとのこと。

キヤノンが医療ってどうなの、とはじめは思っていましたが、とってつけた話ではなさそうです。

東芝の田中社長は昨日「医療機器事業を第3の柱として強化する」と発表しました。これまた日経の記事。

東芝は、AV機器がマニア好みでいいですね。でも半導体は隣国との競争が激しく、原発は先行き不透明。

医療分野で言うと、たしかにX線CT装置は昔から東芝のものが定評あります。

そう言えば、当院の超音波装置とレントゲン装置は、いずれも東芝メディカルシステムズ製でした。

ソニーがオリンパスと合弁会社をつくり、医療分野に本格参入する話は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-621.html" target="_blank" title="先日も書いた">先日も書いた</a>通り。

平井CEOは「医療事業を柱にする」とまで言ってますが、ソニーにはもっと本業で頑張れと言いたい。

医療が、今後ますます重要な産業分野になることは間違いなさそうです。

キヤノンも東芝もソニーも、医療事業を「3番目ぐらいの柱」にしておきたいようです。

富士フイルム

自宅からハンズマンに行くときいつも、富士フイルム(富士フイルム九州)の工場の横を通ります。

こどもの頃、瀬戸内工業地域で育ったので、出光のコンビナートや協和醗酵など、工場は身近な存在でした。

北九州に住んでいた頃は、新日鉄の製鉄所をいつも、自宅の窓から遠くに眺めていました。

このような工場に共通するのは、迷路のようにつながった、むき出しの配管と煙突でした。

ところが、菊陽の富士フイルムの工場は、四角い建物ばかりで中味が見えません。中で何をしているのか。

調べてみるとあの工場では「フジタック」などの「タックフィルム」を作っているそうです、って何それ?

タックフィルムとは、液晶ディスプレイの部材の中でも重要な「偏光子」を保護するフィルムだそうです。

そして富士フイルムは、タックフィルムの世界シェア約6割。ちなみにコニカミノルタのシェアが約4割。

液晶テレビでは韓国勢にすっかりやられてしまっている日本ですが、こういった基本的な部分は強いのです。

菊陽の工場は、富士のタックフィルム製造の主力工場だそうです。てことは、菊陽が世界一の工場ってこと?

なかなかあなどれない工場が、身近にあったものです。

大統領拒否権発動

オバマ大統領が、米国際貿易委員会によるApple製品の輸入禁止命令に対し、拒否権を行使しました。

なんのことかよくわからないけど、そもそも興味もない、という方のために、今日は解説を試みます。

スマホやタブレットを世界に広めたのはAppleだと思いますが、それはAppleだけの功績ではありません。

ジョブズは、既存の技術に独自の技術と工夫を加え、洗練されたデザインの新製品を生みだしただけです。

だからApple製品には、他社が開発した技術、たとえばサムスンが開発した通信技術なども使われています。

そのサムスンは、たとえば自社の3G通信関連特許をAppleが侵害していると、Appleを訴えてきました。

しかしこの特許は「FRAND特許」であるから、2.4%のライセンス料は高すぎるというのがAppleの言い分。

FRAND特許(必須標準特許)とは、業界の標準規格に準拠した製品には欠かせない特許のことです。

「公平Fairで、妥当Reasonableで、And、非差別的Non-Discriminatory」な対応が求められます。

世界中が必要とする特許なので、特許権は認めるが、ライセンス料は安くしなさいよ、ということです。

サムスンがFRAND特許を濫用していることは、昨年あたりからEUなどでも問題になっていました。

今年2月の東京地裁判決も「サムスンは信義則上の義務を尽くさなかった」と、特許権の濫用を認めました。

そのような経緯から、どうやら欧米や日本はアンチサムスンに向かっているように、私は感じていました。

ところが本年6月4日、米国際貿易委員会(ITC)がAppleの特許侵害を認めました。これには驚きましたね。

これによって、旧型製品ではあるけど、iPhoneとiPadの米国への輸入禁止が決定されてしまったからです。

輸入禁止はAppleにとっては販売禁止に等しいダメージです。なにしろこれらの製品は中国製ですから。

ITCの決定から60日以内なら、大統領はこれを拒否できますが、まさかしないだろうと思われていました。

オバマ大統領はしかし、60日間の期限間近の8月3日になって、ITCの裁定に対して拒否権を発動したのです。

この発動は26年ぶり。米政府は自国企業を守る、その基本的姿勢が明らかになったとみることもできます。

そう思っていたらサムスンは昨日、標準特許以外の問題でITC判定に抗告したようです。懲りませんね。

Appleとサムスンの泥仕合は、まだまだ続きそうです。

メールの整理

「電子メール」と以前は呼んでいましたが、いま「電子」を付ける人はあまりいませんね。

私は毎日70から100件以上のメールを受信していますが、そのほとんどが、いわゆる「メルマガ」です。

ちょっと面白そうだからと登録したメルマガが、どんどん増えてしまったのでしょう。

メールは重要そうなものから閲覧するので、メルマガのほどんどは後回しになり、未読がたまっていきます。

暇なときに、古いメールを一気に処分しますが、ちょっと油断すると未読が1万件を越えていたりします。

読まないメルマガなんて、やめたら? というご意見が聞こえてきます。おっしゃる通り。

メルマガ購読中止の手続きもしょっちゅう行っているのですが、なぜかメールが減らない。

そこで昨日、決意しました。メールは毎日こまめに処理し、受信フォルダはいつもカラにする。どうです。

まずは、すでにたまっているメールを全部「処理待ちフォルダ」に移動しました。これはまあしょうがない。

その結果、受信フォルダがホントに空っぽになりました。超スッキリです。

新しいメールが届いたら、気付いた時点で閲覧し、必要なら返信。最終的にはすべて処分。保存はしません。

いきなり大胆! と思った方。これには、カラクリがあります。

じつは、すべての受信メールが、Evernoteに自動的にリダイレクト(転送)されるように設定したのです。

だからメールは結局、Evernoteにどんどんたまっているわけです。私のすることなんて、そんなもんです。

避雷グッズ

今日は久しぶりに、激しい<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-63.html" target="_blank" title="雷鳴">雷鳴</a>を聞きました。

こどもの頃は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-273.html" target="_blank" title="雷が怖かった">雷が怖かった</a>けど、大人になっても、とくに野外で雷に遭遇するとイヤなものです。

以前ゴルフ場の林の中で、ひどい雷鳴に囲まれてしまい、生きた心地がしなかった思い出があります。

野外にとどまるのは危険なのですが、かといって、フェアウェイを通って茶店まで走る勇気もない。

ヘビに睨まれたカエルのように、もう、動けなくなるんですね。「動くとやられる!」みたいな。

周囲に落雷するたびに、地面を伝う電流を、足の裏に感じたような気がしました。

手に持っていた7番アイアンは脇へ置いたものの、ベルトのバックルをどうするか、真剣に悩んだものです。

ところで、自動車に落雷しても、中の人にはまったく影響がありません。

落雷実験で使われる「ファラデーのカゴ」のごとく、導体に囲まれた空間内部には電気が流れないからです。

そこで思いついたのが「避雷レインコート」。表面に金属線を配置し、地面にはアースを垂らす構造です。

ゴルフ場などで雷に遭遇したら、このレインコートをサッと羽織ればもう安心。

と思いながら念のため調べてみたら、すでに「ウエラブル避雷針」というのが開発されていました。

これを着れば感電死の危険は無くなるとしても、落雷の可能性は確実に増えるでしょうね。痛し痒しです。

摂氏と華氏

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-658.html" target="_blank" title="猛暑">猛暑</a>が続くのは日本だけではないようで、中国でも米国でも、異常な暑さが報じられています。

中国重慶では42度を記録し、上海テレビは地面で豚バラ肉を焼いて見せたとか。

ニューヨークでは100度超えとなりました。単位が違うとは言え、聞いただけで焦げそうな数値です。

その温度の単位ですが、日本は「摂氏」、米国では「華氏」。どうして統一できなかったのでしょうね。

「摂氏(セ氏)」とは「セルシウス氏(Celsius氏)」のこと。記号は「°C」

水の凝固点を0度、沸点を100度とし、その間を100等分した温度単位であることは、小学校で習います。

中国人がセルシウスに「攝爾修斯」の字を当てたものだから、略して「攝氏」、常用漢字にして「摂氏」。

私の疑問は、「摂氏」を読むときには「セッシ」と言うのに、書くときにはなぜ「セ氏」なのか。

本来読みは「セシ」が正しいでしょう。なにしろセルシウス氏だし。「摂」の字にだまされていませんか。

「華氏(カ氏)」とは「ファーレンハイト氏(Fahrenheit氏)」のこと。記号は「°F」。

ファーレンハイトに当てた中国語は「華倫海」でした。なので略して「華氏」。

中国人的には「華」の音は「ファ」だったのですが、日本人の発音が「カ」になってしまったようです。

「摂氏」も「華氏」も、中国語(漢字)を介したおかげで、発音がオリジナルとずれてしまったわけです。

華氏温度の定義は、水の凝固点を32度、沸点を212度として180等分したもの。なんじゃそりゃ、ですね。

ファーレンハイト氏がそのような目盛にした理由には、さまざまな説(言い伝え)があります。

少なくとも言えるのは、カ氏100度(100°F)は、人間の微熱(37.8度(37.8°C))に一致するということ。

100°Fを超えると、体温なら「熱があるね」となり、気温なら「猛烈に暑いね」となります。

セ氏は自然科学に基づいたものであり、カ氏は人間生活を基準としたもの、と言えるかもしれません。

朝の過ごし方

テレビや雑誌に登場する実業家やビジネスマンが、朝の時間の使い方を語るのを目にします。

起床から本業の始業時間までの間を、いかに有効に過ごすか、ということです。

幸か不幸か、私も年のせいで目覚める時間だけは<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-334.html" target="_blank" title="早くなった">早くなった</a>ので、朝の時間に余裕がでてきました。

そこで、起床から診療開始までの現状を振り返り、問題点を探ってみます。

04:55 起床

05:00 伊藤園の「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-552.html" target="_blank" title="一日分の野菜">一日分の野菜</a>」を一日分飲みながら、メールやFacebook等をチェック。

05:20 朝風呂

05:50 コーヒー飲みながら、ネットでニュースをチェック。

06:10 出勤(雨でなければ自転車)

06:40 クリニックの<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-333.html" target="_blank" title="庭掃除">庭掃除</a>

07:00 ネットで医学・医療系の情報収集

08:00 診療予約受付の電話番

パソコンをいじっている時間は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-379.html" target="_blank" title="毎日16時間以上">毎日16時間以上</a>と推測されます。そしてひどい<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-654.html" target="_blank" title="運動不足">運動不足</a>。

万歩計(<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-649.html" target="_blank" title="UP by Jawbone">UP by Jawbone</a>)によると、一日でいちばん歩いている時間帯は、朝の掃除の時でした。