商売柄、爪切りは頻繁に行っています。
勤務医(外科医)の頃は、とくにそうでした。手術の前に、精神統一のような感覚で爪を切っていました。
切るだけではなく、専用のヤスリで研(と)いで整えるのが重要でした。
よく、爪切りの柄の部分にヤスリが付いてますが、あれではダメですね。目が粗いし、本体が小さすぎ。
私が愛用している爪研ぎ専用のヤスリは、本体が長くて使いやすいです。コスモスで買いました。
最近困っているのは、メガネをかけて爪を切ることができないことです。もちろん、老眼のためです。
爪切りというのは、そこそこ細かい作業です。明るい場所で、慎重にやらないと痛い目に遭います。
「夜爪を切ると親の死に目に会えない」といいますが、その意味は、
(1)夜は暗いので、爪を切るとケガをしやすい。万一命に関わることでもあれば、親の死に目に会えない。
と解釈されているようですが、指先のケガぐらいで命の心配をするのも大げさか。むしろ私は、
(2)爪切りのとき明るくするために、電気(または、ろうそくやあぶら)をムダに使うのが親不孝だ。
という意味だと、聞かされたことがあります。
いま私は、朝の診療前に爪を切るのが習慣です。ケガ防止や節電対策でもなく、なぜか夜には切りませんね。