「ロト6の当せん番号を事前に教えます」というような詐欺が、相次いでいるとのこと。
そんなインチキに引っかかるものか、と思いますが、いちど番号を当ててみせて、相手を信用させるそうです。
その手口は単純。当せん番号が決定してから翌朝の新聞に掲載されるまでの「時差」を利用するわけです。
この話を聞くと、映画「スティング」を思い出しますね。
あの往年の名作では、時差を使った詐欺が中心的ストーリーでした。
タイムマシンを悪用する人間が最初に思いつくのは、宝くじやスポーツくじで儲けることに決まっています。
透明人間になった人間が最初に思いつくのが、女湯に入ることであるのと同じくらいの定番です。
未来の世界に行って、くじの当せん番号や試合の勝敗データを見ておけば、現在に戻ってから大儲けできます。
しかし欲をかいて最後には、痛い目に遭うのがお約束。
よい子の番組「ドラえもん」でも、宝くじにまつわる悪事は、最後に踏みとどまるように描かれていました。
もしも、事前に当せん番号がわかるような人がいたとしたら、それを他人に教えるはずがありません。
当せん番号を教えて稼ぐよりは、ロト6そのもので儲けた方がトクに決まっているからです。
「ロト6の当せん番号を事前に教えます」なんて商売自体が、ありえないです。