ハマキムシ

クリニックの裏の竹の葉のいくつかが、クルッと巻かれていることに、今朝気付きました。

ちょうど「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-579.html" target="_blank" title="ちまき">ちまき</a>」のような感じで、長円錐状または筒状に巻かれているものが、いくつかありました。

よく見ると、1枚の葉を細長く巻いたものと、2,3枚を寄せ合わせて綴った大きなものがあります。

いずれも細くて白い糸で接着(粘着?)させて、作製しているようでした。

いくつかのちまきの一部は破れていて、その内部に「きなこ」のような粉が充満しているのが見えました。

図鑑で調べてみると「ハマキムシ(葉巻虫)」の仕業のようです。「ハマキガ(葉巻蛾)」の幼虫です。

成虫の写真を見ると、いかにも地味な蛾ですが、幼虫時代には、なかなかの職人芸を披露するようです。

幼虫はこのちまきの中で羽化するのでしょうか。サナギのときはどうなっているのでしょう。

「きなこ」に見えたのはもちろん、糞です。でも、なぜ竹の葉を食べて「きなこ色」の糞をするのでしょう。

以前大量発生した「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-371.html" target="_blank" title="タケノホソクロバ">タケノホソクロバ</a>」のときは、「抹茶」かと見まごうばかりの黄緑色の糞だったのに。

疑問は尽きませんが、とりあえず目に付いたちまきはすべて摘み取って駆除しました。

ログライフ

最近たびたび<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-654.html" target="_blank" title="書いている">書いている</a>ように、運動と睡眠と食事の詳細を私は毎日記録しています。健康管理のためです。

利用している<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-649.html" target="_blank" title="デバイス">デバイス</a>やアプリは、いわゆる「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-582.html" target="_blank" title="ライフログ">ライフログ</a>」によく使われるものです。

このように、活動の自動記録が容易になったので、とくに意識せずに生活を記録することができます。

ところが世の中には、記録を目的とし、記録のために生活するような、本末転倒な人たちもいるようです。

これを私は、ライフログならぬ「ログライフ」と命名しました。

ところがググってみると、ログライフとは、ログハウスに住む生活のことを意味するようです。あ、そっか。

そういったログライフを堪能している人たちの、楽しげなブログがたくさんあります。

男の子はたいてい(大ざっぱ)、ログハウスに憧れる時期があります(勝手な想像)。私もそうでした。

こどもの頃に私が心配していたことは、ログハウスって、すきま風が入らないかということ。冬は寒そう。

当然、断熱材だとかコーキング剤などを使って工夫していることは想像できます。

そういった造作を、オーナー自らが苦労して行う手作り感が、ログハウスの面白さなんでしょうね。

こども時代の「秘密基地」の延長のような感じです。

この人たちの、ログライフのすべてを逐一記録したものを、「ログライフログ」というのでしょうか。

そしてそのような記録をすることが目的の生き方を「ログライフログライフ」と言うのでしょうか。くどい。

徒歩通勤

数日前に「 <a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-649.html" target="_blank" title="UP by Jawbone">UP by Jawbone</a> 」という「万歩計」を購入して以来、われながら運動不足に驚く日々です。

これではいかんと思い立ち、昨夜突然、職場から歩いて帰宅することを決意しました。

その距離約5キロ。車で10分、自転車で20分の区間です。

後悔しましたね、途中で何度も。アップダウンも多く、足、膝、股関節が痛み出し、所要時間なんと70分。

おまけに途中から雨も降り出すというオマケ付き。汗と雨にまみれて、這うように帰宅しました。

まあしかし、帰宅後の、そしてシャワー後の、ビールのうまいこと。

5キロの歩数は約8000歩。一歩平均62.5cmという計算。帰宅中の消費熱量は512カロリーと出ました。

ちなみに缶ビール1本が161カロリーなので、3本余計に飲んでもいい計算になるのでしょうか。

その万歩計なんですが、自転車の運転は歩数としてカウントしてくれません。これはいかがなものか。

そこで導入したのが、iPhone用の「Moves」というアプリ。もちろん無料です。

これがまた、すぐれもの。「歩き」と「走り」と「自転車」と「乗り物」を区別してくれます。賢いですね。

おまけに、移動した時刻と距離と地図(経路)まで表示してくれます。いやあ、変なとこに行けませんね。

もうひとつ。徒歩通勤する気なら、良いシューズを履くのが基本でしょう。

さっそく今日は、近所の「シュープラザ」に行って、アシックスのウォーキングシューズを買いました。

日本人の足には、国産メーカーの靴がいいのです。ただしタグを見ると「Made in Indonesia」でしたけど。

スピード記録

英国で、スーパーマーケット用のショッピングカートの、速度記録が更新されたとのこと。

ジェットエンジンを搭載したカートで、時速70.8キロを達成したそうです。バカですね。

こういう、本来ゆっくり走る「乗り物」でスピード競走をするのって、やってる人は楽しいでしょうね。

しかし私としては、本来走るはずのないモノを走らせてほしい。

そう思って調べてみると、英国では「走る家具」によるスピード競争が実在するようです。

少し前のデータですが、「走るダイニングテーブル」が時速165キロを記録したとのこと。

それ以前の記録は「走るソファ」による時速148キロだったそうです。皆さん好きですねぇ。

それで思い出したのは、映画「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-295.html" target="_blank" title="それいけスマート">それいけスマート</a>」です。

主人公(スパイ)の座っているデスクがそのまま走り出し、道路を疾走し、カーチェイスを繰り広げます。

すべての映画の中で、私がいちばん爆笑したのが、この「走るデスク」のシーンです。

大まじめにヘンテコリンなことをするのが、いちばん人を笑わせますね。

充電器で感電死

「中国人女性が、電話に出ようと充電中の iPhoneに触れて感電死」というショッキングなニュース。

充電器が純正品ではなかったとの続報を聞いて、私もようやく、ホッと胸をなで下ろしたところです。

誰もが予想していたように、いわゆる「山寨機(さんさいき)」つまり「コピー品」だったのでしょう。

中国人が自国の非を認めるのかどうかが心配で、中国国内のニュースサイトを見てみると、

「iPhone4電死空姐疑山寨充電器惹禍」と報じています。

まず、女性客室乗務員のことを「空姐」というらしいことがわかり、それなりに収穫でした。

私の場合、Apple製品の周辺機器は、可能な限りApple純正品を使います。なにしろApple信者なので。

純正品がない場合は、それなりに名の通ったメーカーのものを購入します。それが安全です。

例えばiPhone5用の充電器(純正品)は、Appleストアで1980円。ちょっと高額ですが安心ですね。

これがELECOMの製品だと、定価1890円(Amazon価格836円)。定価はともかく、販売価格は安い。

PLANEX製の場合は、定価1996円(Amazon価格582円)。このあたりまでなら、製品として許せます。

ところがHanyeTech製になると、Amazon価格なんと230円。なんか危険な香りがします。もちろん中国製。

参考までにと、Amazonのカスタマーレビューを見てみると、これがまた予想以上のものばかり。

「3個購入しましたが、すべて充電できませんでした」

「1カ月も経たないのに、コンセントに挿していたらスパークして壊れました」

「三日目に『バチッ!』と音を立てて壊れてしまいました」

「買って間もなく『ボンッ』と音を立て、コンセントから煙が上がりました」

「数分後に『バチッ!』と音を立てて煙がもうもうと上がりました」

空姐さんが使ったのはおそらく、HanyeTech製ですらない、山寨充電器だったのでしょうね。

ヘルパンギーナ

「ヘルパンギーナ」という病名を初めて聞いた方はたいてい、驚きとともに警戒感をあらわにされます。

そのカタカナ病名がまるで、「ジフテリア」と同じぐらいの重病のように響くのでしょうか。

「大丈夫です、夏風邪の一種です」とご説明すると、たいてい安心されます。

「手足口病」と同じぐらいに、いま日本中で、もちろん熊本でも、ヘルパンギーナが流行中です。

そこで今日は、「ヘルパンギーナ」というヘンテコリンな病名の、まずは意味を覚えて帰っていただきます。

ヘルパンギーナの「ヘルプ(herp)」は「ヘルペス」と同語源で、「疱疹(=ブツブツ)」を意味します。

また「アンギーナ(angina)」という言葉は、「狭くなる病態」を意味します。

医学用語で「angina」と言えば、普通は「狭心症」のことです。胸が締め付けられるように痛むからです。

しかしもともとanginaは、ノドが腫れあがって狭くなるような状態「口峡炎」の意味です。

なのでヘルパンギーナ(herpangina)は「ノドが腫れてブツブツができた状態」ということになります。

39度前後の高熱が2,3日続きますが、髄膜炎や脱水などの合併症が起きなければ、それほど心配いりません。

ノドに「赤いブツブツ」ができ、半日もするとつぶれて「白いブツブツ」に変わります。これが痛いのです。

赤い状態でも8割方診断は付きますが、白い状態で来院された方なら、診断はほぼ確定です。

と思っていたら、遅れて手足に発疹が出て来て「手足口病」だと判明するケースが、今年はとても多いです。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-642.html" target="_blank" title="先日も書いた">先日も書いた</a>ように、ヘルパンギーナと手足口病の原因は、どちらも同じグループのウイルスなのです。

それに、ヘルパンギーナでも手足口病でも、治療方針にそれほど違いはありません。

他の夏風邪と同様、ウイルス感染なので、治療法も対症療法だけです。

連濁

たかじんの番組に出演していた韓国人女性の発言を聞いていて、面白いことに気づきました。

「その概念が」と彼女が言ったときは、「ソノガイネンガ」と発音していたのに、

「その、概念が」と区切ったときには、「ソノ、カイネンガ」と言ったのです。

「韓国語では、語中で濁る言葉が語頭にくると濁らない」という法則を思い出しました。

韓国ドラマ「冬のソナタ」で、ペ・ヨンジュン演じる主人公の男性の名前には、2種類の発音がありました。

フルネームだと「カン・ジュンサン」なのですが、名前だけ呼ばれるときは「チュンサン」になるのです。

「宮廷女官チャングムの誓い」でも、チャングムをフルネームで言う時の発音は「ソ・ジャングム」でした。

細かく言えば、濁る・濁らないという表現は適切ではないらしいですが、前述のような規則があるようです。

ところが考えてみると、日本語でも、複合語では似たようなことが起きます。「川」と「小川」とか。

こういうのを「連濁」というそうですね。調べてみるとなかなか面白い、奥の深いテーマです。

さらに興味深いことに、大和言葉(日本古来の言葉)では、原則として語頭に濁音が来ないというのです。

これって、韓国人の発音と同じじゃないですか。不思議です。少し研究してみなければなりません。

万歩計

新しもの好きなので、「 UP by Jawbone 」というモノを買いました。

手首に一日中装着して、運動や睡眠などの状態を、24時間記録するグッズです。

有名デザイナーが監修し、スマホでデータ管理ができ、パソコンで充電ができると、今風の要素満載です。

まず万歩計として使えます。昨日は、使い始めてから夜までの歩数が、驚きの835歩。少なっ!

いやいや午後から装着したので、1日通したらこの2倍はあるはず。それでも少なすぎか。

まあ、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-552.html" target="_blank" title="運動不足">運動不足</a>を戒める効果はありそうです。ただし運動不足を解消できるかどうかは別問題。

睡眠計としても使えます。どこまで正確かは不明だけど、睡眠時間や睡眠の深さを計測・記録してくれます。

昨夜の睡眠時間は6時間14分、寝付くまでの時間は16分、途中覚醒なし。エアコン入れてたし。

浅い眠りのタイミングでバイブ覚醒させてくれる、目覚まし機能もあります。休診日のとき試してみよう。

スマホのアプリと連動させて、食事の内容やカロリーなども、画像やコメントとともに全部記録できます。

というわけで今朝から、すべての飲食物を記録してみることにしました。

はっきり言って、健康管理グッズというよりは、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-582.html" target="_blank" title="ライフログ">ライフログ</a>デバイスですね。

なので健康オタクよりは、ネットオタクに好まれることは間違いありません。

バルサルタン

血圧を下げる薬(降圧剤)「バルサルタン」に関する論文の不正疑惑が、波紋を呼んでいます。

製薬会社からの資金援助を得た研究者が、宣伝効果のある論文を発表し、薬の売上に貢献するという図式。

有力教授たちがこぞって荷担していたことと、売上1000億円を超す大ヒット薬だったことが問題です。

患者さんの不利益だけでなく、日本人が発表する研究論文全体への信頼を失うことにもなりました。

バルサルタン自体も、残念ながら私を含め多くの医師が、別の降圧剤への切り替えを検討中です。

今回これほど報道された以上、日本での売上に影響することは間違いないでしょう。

降圧剤のうち、最近とくに進歩著しいのが「ARB」という種類の薬で、バルサルタンもその一種です。

ARBは、アンギオテンシンという体内物質が、細胞に作用して血圧を上げる働きをブロックします。

日本では7つのARBが発売されていて、その一般名はみな、語尾が「サルタン」です(商品名は別)。

一連の報道を聞くたびに、どうしても思い出すのが「悲しきサルタン」という洋楽曲。

学生の時にヒットしていて良く聴いた、ロックバンド「ダイアー・ストレイツ」のデビュー曲です。

今回の事件はまさに、「悲しきバルサルタン」って感じです。

ビールを注ぐ容器

ビールを飲むとき、私は必ず他の容器に注いでから飲みます。缶のまま飲むのは、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-237.html" target="_blank" title="BBQ">BBQ</a>のときだけです。

しかし注いで飲むのがいいのか、缶のままがいいのかは、今日は論じないでおきます。

注ぎ方の工夫や泡の立て方などについても、今日の話題ではありません。

どのような素材の容器に注いで飲むのが旨いか、今回はそのことだけを考えてみます。

(1)ガラス

基本はコレでしょう。なにしろ見た目がいい。泡の様子や表面の水滴が、いかにも美味しそうに見えます。

大きな取っ手が付いたジョッキよりも、ピルスナーグラスが好みです。洗うときに割れやすいのが難点。

(2)陶器

雰囲気はいい。泡もクリーミー(らしい)です。贈り物ならコレを選ぶけど、なぜか自分では使ってません。

(3)ステンレス

二重構造のやつを以前はよく使ってました。保冷力は抜群。ただどういうわけか、旨くない。

(4)ピューター(またはスズ)

ジョッキ自体がとても冷たくなるのに、不思議とその冷たさが長持ちする。いいとこ取りの素材です。

「熱伝導率が高く、空気への熱伝達率が低い」というのがその理由。

あらかじめ冷やしておくのが良いです。口を付けるとヒンヤリして、ビールの冷たさ感が倍増し、旨いです。

ちなみに私の一番のお気に入りは、象の細工を施したピューターのビアマグです。基本、象が好きなので。