たかじんの番組に出演していた韓国人女性の発言を聞いていて、面白いことに気づきました。
「その概念が」と彼女が言ったときは、「ソノガイネンガ」と発音していたのに、
「その、概念が」と区切ったときには、「ソノ、カイネンガ」と言ったのです。
「韓国語では、語中で濁る言葉が語頭にくると濁らない」という法則を思い出しました。
韓国ドラマ「冬のソナタ」で、ペ・ヨンジュン演じる主人公の男性の名前には、2種類の発音がありました。
フルネームだと「カン・ジュンサン」なのですが、名前だけ呼ばれるときは「チュンサン」になるのです。
「宮廷女官チャングムの誓い」でも、チャングムをフルネームで言う時の発音は「ソ・ジャングム」でした。
細かく言えば、濁る・濁らないという表現は適切ではないらしいですが、前述のような規則があるようです。
ところが考えてみると、日本語でも、複合語では似たようなことが起きます。「川」と「小川」とか。
こういうのを「連濁」というそうですね。調べてみるとなかなか面白い、奥の深いテーマです。
さらに興味深いことに、大和言葉(日本古来の言葉)では、原則として語頭に濁音が来ないというのです。
これって、韓国人の発音と同じじゃないですか。不思議です。少し研究してみなければなりません。