無料サービス終了

クラウドの時代になって何が便利かって、複数の端末で、あらゆるモノが「同期」できることでしょう。

「Dropbox」のような<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-623.html" target="_blank" title="ストレージサービス">ストレージサービス</a>の活用については、これまでに何度も<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-167.html" target="_blank" title="書きました">書きました</a>。

しかし、クラウドの恐ろしさについても、これまた書いてきた通りです。問題点をもう一度整理すると、

(1)<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-107.html" target="_blank" title="セキュリティー">セキュリティー</a>:個人情報の漏洩や改ざんが行われる危険がある

(2)<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-323.html" target="_blank" title="システム障害">システム障害</a>:突然使えなくなると、仕事が何もできなくなる

そしてもう一つ、なるべく考えないようにしてきたことが、

(3)サービス終了:依存してきた仕事環境が消失する

「クオンプ」は、「リコー」が運営する国産のストレージサービスですが、本日をもって終了となりました。

「難民」となった利用者は、今日中にデータの移動をしなければ、明日には全部消えてしまいます。

大企業リコーにとって、クオンプなど枝葉末節だったのか。会社の方針転換で、あっさり切り捨てです。

「Nドライブ」も今年11月で終了します。電子カルテの関連ファイルを入手する際に、私は使っていました。

「30GBの無料ファイル保存スペース」がウリの、お得なサービスでしたが、これまた一方的な終了です。

Nドライブの運営会社は、あの飛ぶ鳥を落とす勢いの「LINE」ですから、経営破綻ではありません。

「よりいっそう便利で有益なサービスの開発・提供に集中するため、いつくかのサービスを中止する」

というのが、LINEの言い分。つまり、儲からないサービスに興味はない、ということか。

クラウドサービスに依存しすぎると、痛い目に遭いそうです。

当たりくじなし

夏祭りの露店の「くじ引き」で、当たりくじを1本も入れていなかった、という詐欺事件がありました。

「空くじなし」というのはよく聞きますが、「当たりくじなし」とはなかなかヒドイ話。

「プレステ3」や「Wii U」をエサに、こどもたちからおこづかいを、だましとったわけです。

しかし、当たる確率ゼロは違法だとしても、どのぐらいの割合で当たりが入っていれば合法なのでしょう。

3万円のプレステに対し、くじは2回で500円。当たる確率を数百分の1程度に設定するのが、妥当でしょう。

今回捜査員はまず、露店に張り込み、約100枚のくじが全部ハズレであることを見届けたそうです。

さらに翌朝、露店内を捜索し、箱の中の340枚がすべてハズレであることを確認。そこで容疑者を逮捕。

しかしどうなんでしょう。警察はただ、440枚のハズレくじを確認したに過ぎません。

捜査よりも少し前に、当たりが出ていたとすれば、その後はずれが数百枚続いても、不思議はありません。

もしも容疑者が、ちょうど捜査前に当たりが出てしまったのだと強弁したら、どうしますか。

今回の詐欺容疑者ではなく、とても良心的な店主の場合を考えてみましょう。

3万円のプレステに対し、1回300円のくじ500枚に5枚の当たりくじを加えたとします。良心的ですね。

ところが、混ぜ方が悪かったのか、朝から60枚まで売ったところで、当たりが5本とも出てしまった。

残り440枚がハズレばかりであることを知っている店主が、このままくじ引きを続けたら、詐欺でしょうか。

それとも、妥当な比率で当たりくじを仕込んだのだから、商売としては許されるのでしょうか。

完璧主義

「グズの人にはわけがある」(リンダ・サパディン、ジャック・マガイヤー著)という本を買いました。

この本では「先延ばし癖」のある人のことを「グズ」と呼んでおり、それを6つのタイプに分けています。

私はそのうちの「完璧主義者」に近いと思いました。

完璧を目指そうとするあまりに、いつまでたっても完成しない、そんなことを繰り返してきたからです。

こどものころ、夏休みに入るとまずやったことは、「夏休みの計画」を立てることでした。

休みが40日も続くので、嬉しくてしかたがありませんが、その気持ちを引き締めるのが「計画表」です。

「夏休み帳」をいついつまでに何ページまでやって、絵をかいて、工作をして・・・

しかし結局、絵はお盆過ぎに殴り描きし、工作は8月末の突貫工事になっていました。

中学以降になると、各科の問題集をどの日にどこまでやるか、綿密な勉強の計画を立てました。

完璧な計画を立てるためなら、勉強など後回しにしてもかまわない、そんな気持ちさえありました。

いま先延ばししていることと言えば、たとえば<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-443.html" target="_blank" title="書斎">書斎</a>の片付けでしょうか。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-227.html" target="_blank" title="断捨離">断捨離</a>ができない性格に加えて、どうせなら完璧に整頓しようと思い、構想を巡らし続けて2年はたちます。

応召義務

医師には「応召義務」というものがあります。

診療を求められたら、正当な理由無くこれを拒んではならない、というものです。

医者がそこにいる限り、「本日の診療時間は終了しました」と言うことはできないキマリです。

診療時間が終わる少し前に、あらかじめ受付を終了するなどということは、本来、御法度なのです。

しかし、真面目にギリギリまで受付を行えば、診療は終了予定時刻を過ぎてしまいます。

当院では、駆け込み受付を全部受け入れているので、診療時間はどんどん延長していきます。

たとえば今日は日曜日なので、本来は17時までの診療ですが、実際に終わったのは19時少し前でした。

これはまだ良い方で、冬場など風邪の多い季節は、4時間も5時間もオーバーすることがあります。

考えてみると、応召義務というのは、理不尽なものです。それを決めたのはお役所です。

ではお役所は、職員が庁舎内にいる限り、市民の要請があれば窓口を開けてくれるのでしょうか。

銀行はどうか。午後3時を過ぎても、職員はまだ働いていますが、来店者に対応してくれるでしょうか。

一般の商店はどうでしょう。従業員がいる限り、客の求めに応じてくれるでしょうか。

仮に、他の業種で時間外の「サービス」はしてくれても、それは「義務」ではありません。

ところが医師の場合、それが義務なのです。

いや、それぐらい、プロ意識の高い職業ということで、納得はしてますが。

涙もろい人

涙腺がゆるい人がいますね。たとえば私。悲しくても、嬉しくても、悔しくても、人情話にも弱いです。

先週から封切られている、宮崎駿監督の映画「風立ちぬ」は、確実に泣きそうなので映画館には行けません。

いつかTVで放送されたら、録画して、1人の時に観ます。

以前は毎週テレビで<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-97.html" target="_blank" title="吉本新喜劇">吉本新喜劇</a>を見ていましたが、いつも最後には涙が流れました。

ただし吉本新喜劇のいいところは、泣かせた直後に笑わせるので、大泣きにならずに済みます。

泣いた有名人で思い出すのは、海江田万里・民主党代表でしょう。経産相時代に、国会で泣きました。

当時の菅首相にメンツをつぶされたための、悔し泣きです。私も同情して、少し泣きました(ウソ)。

首相が泣かせておきながら、首相夫人が「泣くような人に大臣は任せられない」とたたみかける仕打ち。

このとき渡部恒三氏は「自分のことで泣いちゃいかん」と非難しました。「他人のこと」ならOKなのか。

党代表となった海江田氏は、ついに恨みを晴らすべく、自分を泣かした菅氏に離党を勧告しました。

名目は今回の参院選での無所属候補応援ですが、残念ながら党員資格停止に落ち着き、恨みも晴れずじまい。

泣いた光景が忘れられない政治家の先輩格と言えば、前自民党総裁の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-309.html" target="_blank" title="谷垣禎一氏">谷垣禎一氏</a>でしょうか。

いわゆる「加藤の乱」で、加藤紘一氏を涙ながらに説得したあの場面。芝居を観ているようで感動的でした。

「加藤先生、あなたは大将なんだからっ!」という大仰なセリフとともに思い出される、名シーンです。

こんな泣き方なら、渡部氏もOKを出しそうです。

乗降客の情報

ICカード「Suica」のデータを、JR東日本が利用者に無断で「販売」していたことが、問題になっています。

日立製作所に販売していたのは、乗降駅・日時・利用額・生年月・性別・識別番号といった情報だそうです。

このビッグデータを分析すれば、例えば駅周辺の商業開発を行う上で、利用価値は大きいでしょう。

「個人情報が特定できるデータは含まれていない」とJR東日本は言いますが、それは疑問です。

前述したデータのうち、「識別番号」というのが、どうも気になりますね。

これは「SuicaID番号を他の形式に変換したもの」らしいですが、ひとつのSuicaに固有の番号です。

となると、特定の利用者のデータを(それが誰かはわからないにしても)、追跡調査できることになります。

もしも、ストーカーが、ある人物を何日間かつけ回して、乗降駅と日時を詳細に調べたとします。

これを前述したデータと照合すればおそらく、対象人物の識別番号が特定できるでしょう。

となれば、その人物の乗降記録がすべて、白日の下にさらされることになります。これはいかがなものか。

本日、JR東日本に受付窓口が開設されたようなので、電話して尋ねてみました。好きですね、私も。

私「どうして識別番号まで販売する必要があるのですか」

JR「乗換えによる移動を把握するためには、識別番号の追跡が必要なのです」

私「なるほど。しかし継続的に追跡すると、個人が特定できてしまいませんか」

JR「日立製作所との契約では、そのような追跡をしないように規定しております」

私「契約に頼らずに、識別番号を1日ごとに変更する仕様にすればよいのではないですか」

JR「なるほど」

単独では個人が特定できない情報でも、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-311.html" target="_blank" title="複数組み合わせる">複数組み合わせる</a>と特定できてしまうことは、原理的にあり得ます。

クマゼミ大合唱

クマゼミの朝の大合唱が、本格化してきました。

私は毎朝4時55分に起床するので、クマゼミが鳴き始める時刻がだんだんと早まっているのを実感します。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-301.html" target="_blank" title="以前も書いた">以前も書いた</a>ように、気温にも影響されるようですが、最近では5時台後半からワシワシ鳴き始めます。

朝一番はまだ数匹が重唱している感じですが、遅れてお目覚めのセミたちが、だんだんと加わってきます。

クリニックの庭掃除をする7時前ごろ、樹木に近寄ると、腹を震わせているクマゼミが何匹も見つかります。

目の間隔が広くて、アブラゼミに比べるとブサイクですが、黒いカラダが緑色に光る色合いは好きです。

テレビドラマの夏の屋外シーンで、BGMのように聞こえてくるのは、たいていミンミンゼミの鳴き声です。

東京都心部にはミンミンゼミが多く生息し、クマゼミがほとんどいないそうです。ちょっと驚きですね。

クマゼミは西日本、ミンミンゼミは東日本、というのが大ざっぱな分布のようです。

セミの生息地やその変遷(クマゼミの分布の北上など)については、研究や趣味のサイトがとても多いです。

それにしても、「ワシワシ」のかわりに「ミンミン」が聞こえる夏の朝など、私には想像がつきません。

ドラマで「ミーンミーンミーン」という鳴き声を聞いても、なぜか私は暑さを感じません。

むしろノスタルジーを感じます。幼少期に、ミンミンゼミの声を聞いていたのかもしれません。

夜中のエアコン

こう暑くては、エアコンなしで眠るのは不可能です。まず、寝入ることができません。

しかしエアコン付けっぱなしで寝るのも、カラダに悪い。そこで、タイマーをかけておくことになります。

ところが、夜中にエアコンが切れると、たちどころに室温が上がり、カラダがそれを察知してしまいます。

しばらく我慢するのですが、やがて耐えきれずにまたスイッチON。タイマーセット。

また切れるとまた寝苦しくなって目覚め、スイッチON。以後繰り返しですね。

どうしてエアコンが切れるとすぐ、眠れないほどに室温が上がるのか。

それは、日中に建物の壁が内部までじっくり温まり、その熱が夜の室内に輻射しているからだそうです。

わが家の壁も、その断熱性能が裏目に出ているのでしょう。いったん温まるとホントに冷めにくい。

言ってみれば、夜通し作動する壁暖房・天井暖房に囲まれて寝ているようなものです。

だからエアコンが切れた瞬間、室温が上がるだけでなく、天井の輻射熱にさらされて目が覚めるのでしょう。

となると、眠る前に、いかに壁や天井を冷却しておくかがポイントになります。

ならば早い時間帯から、寝室にエアコンを入れて、壁や天井や床をキンキンに冷やしておけば良いはず。

この2,3日、その作戦を試みているのですが・・・少しは有効かなぁ。いずれにしても寝苦しいですが。

猛暑日

休診日(火・金)になると突然、昼間の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-33.html" target="_blank" title="猛暑">猛暑</a>を実感しますが、それ以外の曜日も毎日、暑いのでしょうね。

しかし、熊本が全国的に猛暑で報道されることは、あまり記憶にありません。火の国なのに。

いやいや、これだけ暑いのだから、きっと熊本の暑さを裏付けるデータがあるはず。

そこで、今年の全国各地の気温を集計したサイトや気象庁のHPで、熊本の「成績」を確認してみました。

「夏日」の日数をみると、熊本は73日。あの猛暑で有名な甲府が75日、熊谷が71日だから、ほぼ同格です。

「真夏日」の日数。沖縄を除けば、なんと熊本が全国の県庁所在地のなかではトップの39日。どうだっ!

「猛暑日」の日数となるとしかし、甲府9日、熊谷7日に対して、熊本はたったの2日。ホントに?

じゃあ、九州よりも関東の方が暑いのかと言うと、そうではありません。

猛暑日の全国1位は宮崎県西米良村の16日、2位は大分県日田市の15日と、この2カ所が突出してます。

最高気温の全国1位は、昨日も今日も宮崎県内だったようです。つまり、

(1)関東では、いくつかの地点で極端な気温の上昇が起きていて、報道されやすい  

(2)九州も、暑いところはすっごく暑い、とくに宮崎

(3)熊本は安定して普通に暑い

著作権70年

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-338.html" target="_blank" title="著作権">著作権</a>の保護期間が、権利者の死後50年から70年に延長される可能性が出て来ました。

欧米では70年が主流だそうで、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-528.html" target="_blank" title="TPP">TPP</a>交渉のために、日本もそれに合わせようというものです。

しかし本来、著作権は、その著作者に独占的利用権を与え、創作活動へのインセンティブを与えるものです。

死後の著作権が保護されたところで、もはや創作活動には反映されません。

故人の著作のおかげで、いい目をみている人や団体が、保護期間の延長を求めているだけの話でしょう。

70年はもちろん、50年でも長すぎると思います。

今回の件では、「青空文庫が一転曇り空」などと報じられています。座布団一枚。

「青空文庫」というのは、著作権が消滅した作家などの作品を、無料で読めるデジタル書籍(図書館)です。

夏目漱石とか太宰治とかの作品が代表で、もうじき没後50年を迎える三島由紀夫も解禁間近だそうです。

もしも保護期間が70年になると、三島由紀夫の著作権消滅が20年も延期されてしまいます。

それどころか、没後65年の太宰治の著作権が、復活するなんていうことはないでしょうね。

いやいや念のために、今のうちに、著作権フリーの太宰治を確保しておくべきでしょう。

そんなわけで、青空文庫の太宰治の作品を、全部ダウンロードすることにしました。

読むかどうかもわからないのにダウンロードするところが、いかにもセコいですけど。