厚労省は昨日、HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)接種の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-604.html" target="_blank" title="積極的勧奨を差し控え">積極的勧奨を差し控え</a>ることを決めました。
接種中止に至らなかったことでホッとしましたが、問題は単純ではないようです。
報じられている副反応は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-592.html" target="_blank" title="前にも書いた">前にも書いた</a>ように「CRPS(複合性局所疼痛症候群)」というものです。
その報告数が、当初よりもかなり多いようなので、厚労省も動いたようです。いまのところ
「因果関係は不明ながら、持続的な痛みを訴える重篤な副反応が報告されており、発生頻度は調査中」
とのことで、その調査結果によっては、勧奨接種が再開するか、逆に接種中止の可能性もあり得ます。
因果関係は、おそらくあるでしょう。ただし原因は「ワクチン」ではなく「ワクチン接種」だと思います。
なぜなら、CRPSというのは「注射(針)の痛み」によって引き起こされると考えられているからです。
しかしそのような痛みを伴う接種法しかないのなら、それはそれでこのワクチンの問題点かもしれません。
だから定期予防接種ではあっても、接種を受けるかどうかは「任意」とすべきでしょう。
それが「積極的勧奨接種の差し控え」の意図するところなら、その通りだと私も思います。
医師は被接種者に対して、接種前に、CRPSを含む副反応について十分説明しなければなりません。
注射が痛いので、重大な副反応が引き起こされる可能性がありますよ、と教えてあげる必要があるのです。
でも、どうなんでしょう。接種の直前にことさら痛みを強調することが、逆効果にならないか心配です。