道路の勾配

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-373.html" target="_blank" title="自転車通勤">自転車通勤</a>をしていると、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-581.html" target="_blank" title="いろんな発見">いろんな発見</a>がありますが、身をもって感じるのは道路の勾配です。

車で走るときはなんてことのない、ちょっとした登り坂が、けっこうキツイ難所だったりします。

いや、私は<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-369.html" target="_blank" title="電動アシスト">電動アシスト</a>なので、立ちこぎしている高校生諸君を尻目に、スイスイ登っていきますけどね。

自転車で爽快なのは下り坂です。朝の通勤路にも長い下り区間があり、信号も少ないので快適です。

だんだんと加速していきますが、減速するのがもったいなくて、そこそこ高速のまま走ります。

でもやがて、前を行く高校生に追いついてしまい、結局、スピードを落とすはめになります。

いったい、私と高校生のどこが違うのか。自転車の「走行抵抗」について分析してみました。

(1)転がり抵抗

私はマウンテンバイクなので、タイヤは太くブロックパターン。抵抗は大きいです。明らかに不利です。

(2)内部抵抗

電動アシスト車では、駆動装置がモーターにもつながっているので、あちこちに余計な内部抵抗がありそう。

(3)空気抵抗

私の方が「前面投影面積」が大きいし(太っているし)、高校生の方が「CD値」が低い(坊主頭)。

(4)勾配抵抗

勾配抵抗は車両総重量に比例します。上り坂では抵抗ですが、下り坂では逆に推進力として作用します。

つまり私の場合、(1)から(3)の不利を凌駕するほど、(4)で有利なのでした。体重が重いので。

イモビカッター

自動車の盗難防止装置「イモビライザー」を解除する機器の所持を禁止する条例が、愛知県で成立しました。

愛知県は、自動車の盗難が全国ワースト1。しかもその29%がイモビライザー装着車だといいます。

数年前まで、イモビライザーは解除不可能といわれていました。だからオーナーは油断していたのかも。

案の定、イモビライザー解除装置が開発されてしまいました。その名も「イモビカッター」。

このたび愛知県では、この装置を所持するだけで違法となったわけです。

一方で、イモビカッターに対抗する防犯装置も発売されています。その名も「イモビカッターガード」。

う〜ん。このベタなネーミングはどうでしょう。イタチごっこであることを隠そうともしていません。

やがて、イモビカッターガードを解除する装置も出るでしょうね。「イモビカッターガードカッター」とか。

すると対抗して登場するのが「イモビカッターガードカッターガード」ね。

以下繰り返しです。名称はドンドン長くなります。買うときに間違えないようにしなければ。

最後が「ガード」で終わるのが防犯装置、「カッター」で終わるのが犯罪道具と覚えましょう。

食物アレルギー

児童・園児のアレルギーについての書類(学校生活管理指導表など)を書くことが、最近増えました。

給食による食物アレルギー事故などが問題となり、学校や幼稚園はとても神経質になっています。

卵アレルギーのお子さんは多いですが、とくに怖いのは、そばやピーナッツなどの食物アレルギー。

アナフィラキシーという重篤な反応を起こし、生命にかかわる場合もあります。

そばと同じ釜で茹でたうどんを食べて、そばアレルギーを発症するのはよく聞く話です。

そばアレルギーの人が外食でうどんを食べる時は、そばがメニューに無い店を選ばなければなりません。

ていうかそんな不確実なことよりも、アレルギーに関する店内表示規則を作るべきでしょう。

カナダで数年前に、ピーナッツを食べたボーイフレンドとキスをして、女の子が死亡した事例がありました。

そのピーナッツアレルギーの子の死因は、その後、アレルギーではなかったと報道されました。

しかし、最初の報道がすぐに信用されるほど、ピーナッツアレルギーは症状が強いようです。

さいわい私は、ピーナッツアレルギーがなくてよかった。ピーナッツが好きだからです。

「柿の種」が家に買ってあれば、ピーナッツだけを選んで全部食べます。柿の種は残します。嫌いなので。

じゃあ柿の種を買うな、って話です。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-589.html" target="_blank" title="先日も書いた">先日も書いた</a>新発売の「ソイジョイ・ピーナッツ」は、甘味料は気になりますが、けっこう気に入ってます。

でも、ふとピーナッツアレルギー対策のことが気になって、パッケージを確認してみました。

そこには「大豆アレルギーの方はお控えください」と書かれています。ソイジョイ全種に共通する表示です。

大豆アレルギーのことは警告しているのに、ピーナッツアレルギーについては何も触れられていません。

このへんは、法律上どうなってるんでしょうね。

HPVワクチン問題

「HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン」接種後の副作用が、問題になっています。

以前は「子宮頸がん予防ワクチン」とよばれ、先月から<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-545.html" target="_blank" title="定期予防接種">定期予防接種</a>に加わったばかりのワクチンです。

連日報道されているのは、体の広範囲に痛みや腫れやしびれが生じて、歩行困難になった女子中学生の事例。

「複合性局所疼痛症候群(CRPS)」という疾患が疑われています。

HPVワクチン接種後のCRPSは、日本ではこれまでに3人に起きており、その確率は828万分の3です。

CRPSというのは、何らかの痛みがきっかけで交感神経が過剰に緊張し、疼痛の悪循環が広がる病気です。

ワクチン接種後に起きるCRPSは、ワクチンの成分ではなく、注射の針の痛みが原因と考えられています。

HPVワクチン接種とCRPSとの因果関係は、やや濃厚かもしれません。

しかし厚労省は、このワクチンの接種を継続する方針です。その理由は、

(1)828万分の3が多いとは言えない

ワクチンによるHPV感染症の予防の方が、相対的に意義深いということです。

(2)ワクチンの成分による副作用ではない

他の注射でも起こり得ることなのです。現に、インフルエンザワクチン接種によるCRPSの報告もあります。

HPVワクチンは、日本の一般的な他のワクチンとは異なり、筋肉注射をします。皮下注射より痛いです。

しかもこれを3回行います。1回目で痛みを経験した後の2回目は、さらなる恐怖を伴うかもしれません。

接種後に失神するケースが相次ぎ、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-75.html" target="_blank" title="かつて問題になった">かつて問題になった</a>こともありましたが、これも痛みが原因でした。

HPVワクチンの定期接種対象は、中1から高1の女の子。針の痛みにもひどく敏感な年頃なのでしょう。

もっと痛みの少ない、または痛みの無い接種法は開発されないものでしょうか。

はやぶさ映画比較

「はやぶさ」の映画を観ました。「今ごろ何言ってんの?」と笑われるのは覚悟してます。

言うまでもなく、小惑星「イトカワ」から岩石を地球に持ち帰った、小惑星探査機「はやぶさ」の映画です。

以前、はやぶさ関連映画3作品の制作が進行中とか<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-131.html" target="_blank" title="書いた">書いた</a>くせに、まだどれも観てなかったのです。

最近TVで3本とも観たので、その感想などを書いてみます。(ネタバレあり。ご注意ください)

(1)「はやぶさーHAYABUSAー」(20世紀FOX)

はやぶさ計画を含む、日本の宇宙開発全般を、ドキュメンタリーのように分かり易く解説してくれます。

少々おふざけ気味に感じるのは、西田敏行と生瀬勝久のせいです。嫌いじゃないけど。

(2)「はやぶさ 遥かなる帰還」(東映)

わざとらしい解説が少なく、大人の鑑賞に堪える作品。ドラマとしても、いちばんしっかりしています。

渡辺謙、江口洋介、吉岡秀隆の3人の演技がいい。難を言えば、NECが目立ちすぎか。

(3)「おかえり、はやぶさ」(松竹)

こども向け。家族愛を描いたドラマ。はやぶさの描き方はちょっと雑な印象。でもラストはいい。

3Dらしいので、映画館で観るならいいかも。

3作品に共通するのは、事実に忠実なストーリー展開。JAXA全面協力。なので絵面はみな似ています。

3つ全部観ると飽きます(観たけど)。大人なら(1)→(2)で十分。

はやぶさは満身創痍で帰還し、カプセルを切り離して地球に届けた後、自らは大気圏で燃え尽きます。

ハッピーエンドなのに少し悲しくさせる、ズルい展開ですが、事実だからしょうがない。

ドコモのスマホ

ドコモの加藤社長が、「ツートップ戦略」を昨日発表しました。

ソニーとサムスンのスマホの新機種を、とくに格安で売り出して、iPhoneに対抗しようという作戦です。

ドコモのシェアは今でも圧倒的ですが、契約数の推移からは、どうしても「一人負け」の印象が強いです。

その原因は、AppleのiPhoneを取り扱っていないことだとされています。

しかし、そのiPhoneの世界シェアはだんだんと減っているのも事実。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-486.html" target="_blank" title="何度も書いてきた">何度も書いてきた</a>ように、Apple製品は結局、より安価な他社製品によってシェアを奪われる運命なのです。

私はそれで良いと思っています。Appleの使命は開拓だからです。

スマホの世界シェア(2012年)は、サムスン30%、Apple19%と、サムスンの勢いが圧倒的です。

しかし米国に限れば、Apple40%、サムスン20%で、しかもAppleのシェアは増えつつあるとのこと。

さらに日本でも、Apple33%、富士通17%、シャープ12%、ソニー12%、サムスン9%とAppleが強い。

日本製か、そうでなければApple製を好む日本人が、結果としてサムスンのシェアを落としているようです。

ところが、今回ドコモは、富士通やシャープを切り捨てて、サムスンのスマホを売り出そうというのです。

国民感情からは、ちょっと納得できかねます。

それに私は、日本でサムスン製品が大ヒットするような気がしません。韓国ドラマとは違うのです。

低GI食

昼食は、基本的に「 SOYJOY(<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-552.html" target="_blank" title="ソイジョイ">ソイジョイ</a>)」です。

適度な栄養素と、あまり高くないカロリー、それにバラエティー豊富なので飽きません(少しは飽きてる)。

特徴は、小麦粉の代わりに大豆粉を使っていることと、「低GI食」であること。

「GI(グリセミックスインデックス)」とは、食べたあとの血糖値の上がり具合いを表す数値です。

GI値が低いほど「糖質の吸収が穏やかなので太りにくい」というのが通説。

最近、ソイジョイのラインナップに、「ピーナッツ」が加わりました。

これが妙にうまい。ピーナツの香ばしさや食感と独特の甘さで、やみつきになりそう。

成分を見ると「アガベシロップ」という、ソイジョイでは初使用の甘味料が含まれています。これの甘みか。

アガベシロップ。調べてみると、リュウゼツラン(竜舌蘭=アガベ)の樹液を煮詰めたものだそうですね。

その成分は「果糖」。読んで字のごとく、果物にも多く含まれる糖質です。

果糖単独では、いくら摂取しても、通常は血中のブドウ糖は増えません。だから低GIってわけ。

でもそれでいいんでしょうか。見かけ上血糖値が上がらない糖質って、かえってタチが悪いのでは?

実はその通りで、果糖の過剰摂取は中性脂肪を産生し、かえって太ることがわかってきています。

血糖値が上がらず満腹感が起きにくいのも問題。果糖こそが糖尿病の原因ではないか、とも言われています。

甘味料として果糖を加えた食品で低GIをウリにするのは、問題がありますね。

ソイジョイピーナッツは、食べ過ぎないようにしよう。

高速増殖炉

運転停止中の高速増殖炉「もんじゅ」で、約1万個の機器の点検を怠っていたことが、問題視されています。

そうでなくても問題点の多い高速増殖炉ですが、マジメに開発する気あるんですかね。

その高速増殖炉の不思議な点は「燃料を燃やせば燃やすほど、燃料が増える」ということです。

ちょっと意味わかりませんね。何かが増えるのなら、何かが減らなくては説明がつきません。

小学生に訊かれたらどう答えたらいいのか。今日は、思いっきり簡略化して「増殖」の説明を試みました。

(1)ウランには2種類ある

「燃えるウラン」と「燃えないウラン」です。ここで「燃える」とは、核分裂して別の元素に変わること。

燃えるウランは、天然のウランのうちのわずか0.7%であり、資源の枯渇が心配されています。これが前提。

(2)普通の原発(軽水炉)で起きていること

燃えるウランが核分裂すると、熱と中性子を放出します。その熱を利用して発電します。

燃料を水で取り囲んで中性子の速度を減速しているので、中性子はウランに衝突しやすくなっています。

その中性子が、燃えるウランにぶつかると、また核分裂して熱と中性子を出します(連鎖反応)。

その中性子が、燃えないウランにぶつかると、ウランは核分裂せずにプルトニウムに変わります。

(3)高速増殖炉で起きていること

プルトニウムが核分裂すると、やはり熱と中性子を放出します。その熱を利用して発電します。

燃料をナトリウムで取り囲み中性子は高速のままなので、核分裂時には高速中性子がたくさん放出されます。

その中性子が、プルトニウムにぶつかると、また核分裂して熱と中性子を出します(連鎖反応)。

その中性子が、燃えないウランにぶつかると、ウランは核分裂せずにプルトニウムに変わります。

プルトニウム1個の核分裂で、理論的には1.2個以上のプルトニウムができるそうです。

このように、一見プルトニウムは「増殖」していますが、その分、燃えないウランを消費しているわけです。

「燃やせば燃やすほど燃料が増える」のではなく、「燃えないウランを使える原子炉」と言うべきでしょう。

体重計の精度

当院で使っている体重計は3台。このうち2台は先日、定期検査を受けました。検査手数料は2台で3200円。

これは法律(「計量法」)で定められた「特定計量器定期検査」です。

体重計の「性能・精度が一定水準に維持されているかどうか」を、2年に1回検査するものです。

おかげで当院では、体重計の精度は完璧です。

しかし、体重の測り方はどうかというと、赤ちゃんの場合はともかく、成人ではかなりアバウトです。

着衣のまま測定し、500グラムとか1キロとかを、目分量で差し引きます。

これでは体重計の精度もへったくれもありません。

前述した定期検査は、「取引又は証明」用として使用されている計量器に、義務づけられています。

そして医療機関における体重測定は、「証明」に相当するそうです。

計量法で「証明」とは、「業務上他人に一定の事実が真実である旨を表明すること」と定義されています。

するとつまり私は、「診療上患者さんに、測定した体重が真実である旨を表明」しているわけです。

着衣の重さを目分量で差し引いた体重が、果たして「真実」と言えるのか。

アバウトな体重測定をしているのに、体重計に厳密な精度が必要なんでしょうか。

体重計の精度に見合った測定をせよ、というのであれば、体重は全裸で測らなければならなくなります。

このような測定方法の問題点は見て見ぬふりして、体重計の精度維持だけを義務づけるのがお役所です。

3Dプリンター

「3Dプリンター」といえば、SF映画などによく出てきてましたが、いまやすっかり実用段階のようです。

価格も下がり、数十万円で手に入ります。Appleの初期のレーザープリンターよりも安い。

意外なモノがどんどん「3D印刷」されてできあがるので、いちいち驚いてもおれない状況です。

それでも驚いたのは、「ほぼ完全に」3D印刷された「拳銃」の話題でしょうか。

その銃を使った射撃シーンの動画は、今日の時点で330万回以上再生されています。

原料はただのプラスチックの粉なので、どこへでも持ち込んで、銃を「密造」できるわけです。

印刷用の設計図ファイルは、つい先頃まで共有サイトにあったそうです。

米国国務省の要請により削除されたと思ったら、今でも某サイトで提供されているようです。

いちどアップロードされたデジタルデータは、国家権力をもってしても、もはや削除不能なのです。

「印刷」できない部品が2点あるそうです。なぁ〜んだ、全部印刷じゃないじゃん、と思ってはいけません。

うち1点は、強度を要する「撃針」。普通の釘で代用できるそうです。

もう1点は、金属探知機で検知されるために付ける鉄片。検知されない銃器は米国では違法だからです。

違法を承知の方には、後者の鉄片は不要です。