家庭用の「お好み焼き粉」に繁殖したダニが原因で、喘息などのアレルギー症状が出た、とのニュース。
これを読んで思い出したことなどを書きますが、お食事中の方は、ご注意下さい。
そのお好み焼き粉からは、1グラムあたり2万2800匹の「ヒョウヒダニ」が見つかったそうです。多いね。
ダニの数の多さからすると、目で見てお好み焼き粉とは区別できないほどの「微粉末」だったと思われます。
だからそのまま、水や卵や刻んだ具材を加え、混ぜ、焼いたのでしょう。
よく焼いたのなら、食べたダニはすべて死骸ですが、それでもアレルギーは引き起こします。
小麦粉からはダニのほかに、1ミリぐらいの大きさの虫も、涌(わ)いてくることがあります。
お好み焼きと言えば、私も学生時代には、ときどき自分で作って食べていました。なにしろ手軽ですから。
ケチなので専用のお好み焼き粉なんて買わず、特大のお徳用の小麦粉を買って使っていました。
さすがに大袋なので、一人暮らしではなかなか消費できず、余った小麦粉は何年もほったらかしです。
台所の棚には「ゴマ」が散らかっていましたが、清掃するでもなく、これもほったらかしにしていました。
たまに棚の扉を開けるたびに、何か違和感は感じていましたが、見て見ぬふりをしていたのかもしれません。
年月が過ぎ、ついに棚板の色が見えないほどにゴマが敷き詰められた状態になって、やっと気付いたのです。
これはゴマではない、と。考えてみれば、私はそれまでにゴマなんて買ったことすらありませんでした。
どうやらそのゴマは、小麦粉の紙袋の破れた部分から、何百何千とあふれ出てきているようです。
おそるおそる覗き込んだその袋の中には、小麦粉ではなく、ゴマのような虫がギッシリと詰まっていました。