選挙とハッキング

「ホワイトハウスで爆発があり、オバマ大統領が負傷した」というニュースは、ガセでした。

AP通信のTwitterアカウントがハッキングされたための誤報でしたが、一時米国の株価は急落したそうです。

日本では先週、インターネットを使った選挙運動を解禁する、公職選挙法改正法案が可決・成立しました。

ネット選挙では「なりすまし」が危惧されています。

候補者のサイトが「純正」であることを証明するシステムの導入が必須です。

しかし「ハッキング」された場合には、純正サイトでありながら、その中身を書き換えられてしまいます。

候補者や政党のサイトのみならず、報道機関や選管や総務省ですら、その標的となり得ます。

ホワイトハウスの件は、あまりに見え透いた「愉快犯」でしたが、悪質なハッキングは、もっと巧妙です。

おまけに選挙においては、投票日という期限があります。

投票日直前にサイト内の情報が改ざんされたとき、それを修正するための時間的余裕がないかもしれません。

政党レベルならまだしも、候補者個人のサイトのセキュリティーは、かなり脆弱なものもあるでしょう。

対策が不十分なサイトでは、多くの問題が露呈しそうな気がします。

この夏の参議院選挙は、中国からのサイバー攻撃に振り回されるのではないかと、私は心配しています。