故障したパソコンが、おいそれとは修理にも出せない、面倒な話です。
電子カルテのパソコン内データは、絶対に外部へ漏洩してはならない、最重要の個人情報です。
では、そのパソコンが故障したら、そのまま修理に出して良いのでしょうか。
以前、何も考えずに修理に出したことがあります。そのときは情報漏洩のことを意識していなかったのです。
ところが、その次に故障したiMacを修理しようとしたとき、突然、ことの重大性に気がつきました。
個人情報保護の観点からは、修理に出す前に、データを完全に消去するのが鉄則でしょう。
ところが、パソコン自体が起動しなくなった場合、データを消去することもかないません。
そのまま修理に出すのはためらわれます。修理先で、データが盗まれる可能性もあり得るからです。
さて、このiMacをどうするか。選択肢は4つ。
(1)機密保持契約を締結した上で、修理を依頼する。修理代は割高になるかも。
(2)自分でHDDをはずして、本体のみを修理に出す。HDDが故障原因の場合は、HDDを自分で交換。
(3)放置
(4)破壊
結局、約半年間(3)の状態でしたが、ある日ふと試してみたら、これが奇跡的に起動したのです。
まず第一にしたことはもちろん、HDDデータ消去。
これで安心して修理に出せるのですが、どうも再使用する気にはなれず、今も結局(3)のままです。