「未来の乗り物」の中でも、実現性が高まってきているのが「自動運転車」でしょう。
世界中の自動車メーカーなどが開発に力を入れているようで、新聞等での特集記事も、最近よく目にします。
特筆すべきは、自動車なのに、Googleがその技術開発をリードしていることです。
Googleは、「検索」「地図」に飽き足らず、「移動」までを提供しようという魂胆なのです。
しかしGoogleが作ろうとしている車は、あくまで移動手段であって、運転して楽しむモノではありません。
便利かもしれないけど、「ドライブフィール」を失った、ひどくつまらないモノになりそうな気もします。
では、すべての車が全自動運転となったときの、未来の世界を想像してみましょう。
車はすべて、あらかじめ指示した行き先に向かって、距離的かつ時間的な最短経路を、粛々と走ります。
遠隔操作が可能で、無人走行もできます。外出先から、スマホを使ってハイヤーのように呼び出せます。
車にはハンドルもブレーキもありません。そもそも運転席がありません。もちろん運転免許は不要です。
法定速度を厳守し、歩行者の挙動や他の車との位置関係を完璧に把握しているので、事故が起きません。
どの車も同じように走るので、走行性能に違いが出ず、車は居住性を競うようになり、大型化します。
車内の備品は異様に充実し、ベッドやキッチン、風呂、トイレも完備。そのまま居住することも可能です。
米国電気電子学会の予測では、2040年までに、一般道を走る自動車の75%が自動運転車になるそうです。
残りの25%は、危険でもいいから、加速感やコーナリングやエキゾーストノートを堪能したい人たちですね。