パンダ観察記

上野動物園のパンダ舎から、ライブ映像が発信されているということを知り、念のため見てみました。

パンダにプライバシーはありません。8カ所のカメラが、舎内ほぼ全域をカバーしているようです。

うち4台は殺風景な室内カメラですが、ほかの4台は屋外の放育場を各方向から映す、楽しげな映像です。

9時半の開館時間を少し過ぎたころ、ライブ配信が始まりました。パンダは2頭とも放育場にいました。

私は4つのウインドウを開き、4つの屋外カメラの映像を同時に見る万全の態勢で、観察に臨みみました。

どうやら放育場はフェンスで半分に隔てられており、2頭は別々のエリアにいました。

意外なことに、パンダは基本的に歩いています。しかも歩くのが速い。

とくに1頭は、ほとんど休み無く、おもに放育場の外周(フェンス沿い)をぐるぐる歩き回っています。

たまに池に近付くと、下半身だけを水に漬け、数秒後にまた歩き出します。何でしょう。トイレ?

下半身だけが濡れた状態で歩き回り、ときどき地面に座ったりするので、お尻だけ泥で茶色く汚れています。

もう1頭は、歩き回るだけじゃなく、よく遊び、池に入るのも好きみたいです。暑がりなのでしょうか。

しばらく歩き、木に登り、降り、ハンモックに乗り、降り、池にしばらくつかり、またグルグル歩きます。

こっちの方がパンダっぽい。

1時間半ほど観察しましたが、満腹だったのか、食事シーンなし。

2頭がフェンス越しに見つめ合うシーンなし。たまにニアミスしても、知らんぷり。

どっちがリーリーでどっちがシンシンかも、わからずじまい。