ヨーロッパで「馬肉ハンバーグ問題」が広がっています。
ファストフード店のハンバーガーや、スーパーで売られていた牛肉などに、馬肉が混入していた事件です。
食品会社が、馬肉を牛肉と偽って販売していたのが原因とのこと。当然、コスト削減のためでしょう。
EUは牛肉加工食品のサンプル調査でDNA検査を行い、馬肉混入を調べるそうです。
英当局は消費者に、そのような食品を食べないよう警告を出しています。
もちろんこれは、人体に有害な薬剤(競走馬用のピリン系消炎剤等)の混入が問題となっているからです。
そんないきさつから、馬肉は危険であるというイメージが広がっています。風評被害が心配になります。
コスト削減のための馬肉混入なので、馬肉は安もの(低品質)という見られ方もするでしょう。
しかし「馬肉ハンバーグ」といえば、熊本では馬肉料理店などで食べることのできる、おいしい料理です。
そもそもハンバーグは、元はと言えば、タタール人が乗用の馬の肉を刻んで食べた料理です。
それをドイツ人が「タルタルステーキ」に変え、米国に渡って「ハンブルク風ステーキ」となったわけです。
そう考えてみると、馬肉ハンバーグこそがハンバーグの原型なのに、いまは「まがい物」呼ばわりです。