北朝鮮が一昨日、3度目の核実験を行い、それを堂々と発表しました。
「我が国は核抑止力を保持していますので、そこんとこよろしく」と、世界に向けて発信したわけです。
そうはいっても、北朝鮮の核兵器保有数は、多く見積もって数発程度と言われています。
世界の核保有数を調べると、米露が約1万発ずつ、英仏中が数百発ずつ、印パとイスラエルが数十発程度。
じゃあ北朝鮮なんて、全然核抑止力ないじゃん、と言うのは間違いです。
核兵器は、少しずつ使用したり、敵と何度も打ち合ったりするような兵器ではありません。
何十発も発射されるような事態になれば、それはもはや地球の破滅です。
1発目で即、最終的局面に陥る引き金を引く可能性すらあります。
だから核兵器は、それを1個持っているだけでも、米国と対等の「核抑止力」を得ることができるわけです。
さらに考えてみると、米国などの保有国が核兵器を使用することが実際にありえるのか、疑問です。
その国に「正気」があれば、核兵器の使用で引き起こされる、世界の破滅的状況を想像するからです。
人道的見地からも、地球環境の観点からも、核兵器使用国は人類の歴史に汚点を残すことになります。
なのでその国が「正気」を保っている限り、核兵器の使用はありえないでしょう。
だからこそ、北朝鮮が核を持つことは、本当に怖いです。正気を持たない国なので。