熊本県庁で本日、予防接種研修会が行われたので参加してきました。
金曜日の午後2時からの会合というのは、医療機関(とくに医師)が参加しにくい、おかしな設定です。
と思っていたら、この研修会のおもな対象者は、自治体などの担当者、つまりお役人だったようです。
演者は、厚労省の厚生科学審議会の予防接種部会の委員の一人、宮崎千明先生(小児科医)でした。
国のワクチン行政の総本山みたいな会議の委員の講演を聴きに、熊本県内のお役人たちが集まったわけです。
そんな聴衆を相手に、ワクチン行政の現状や問題点と課題が、小児科医目線で少し批判的に語られました。
医学的には無意味な「日本独自の規則」がまかり通っていることなどは、ぜひ改善して欲しい部分です。
来年度からの予防接種法改正は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-481.html" target="_blank" title="先日私が書いた">先日私が書いた</a>ように、ほぼ確実に進行中とのことで、安心しました。
幸いなことと言うべきでしょう、定期接種ワクチンは今後どんどん増えていきます。
しかしそれを、子を持つ親たちが「予防接種が面倒になってきたな」と感じるようではいけません。
「予防接種が充実してきたぞ」と前向きにとらえてもらえるような、啓蒙活動が必要ですね。