熱気球事故

エジプトで起きた熱気球事故は、その状況が詳しく報道されるにつれて、ますます熱気球の怖さを感じます。

出火したのは着陸直前、地上数メートルまで低下していた時だったといいます。

このときに、高度が低いうちに、何か手を打てなかったのでしょうか。

カゴはあっという間に炎に包まれ、その熱で熱気球は急上昇したとのこと。

もはや一刻も早く飛び降りるしかない状況です。躊躇している間にどんどん上昇していきます。

そのことを知っていたのか、真っ先に飛び降りたのがその気球のパイロット。ヒドイ話です。

私は熱気球を見ると、あの激しい炎がバルーンに燃え移りはしないかと、いつもヒヤヒヤします。

佐賀に住んでいたとき、熱気球の墜落事故の瞬間を、偶然にもホームビデオで撮影したことがあります。

佐賀では毎年、インターナショナルバルーンフェスタという世界的な競技大会が開催されます。

ある年、自宅前の駐車場から、空一面に浮かぶ色とりどりの熱気球をビデオで写していました。

佐賀は空が広いので、自宅からでも熱気球大会が見えるのです。

その夜、テレビで気球墜落事故を知り、もしやと思い、自分が撮ったビデオを再生してみて驚きました。

写っていたのです。しぼんだ熱気球が落下していく様子が、遠くの方に小〜さく、豆粒のように。

よく見ないと気が付かないほどですが、しかしそれはまさに「スクープ映像」でした。

家人の反対を押し切り、新聞社に通報したのは言うまでもありません。

しばらくして記者が来ました。

画面に映り込んでいるその豆粒を、彼はうなりながらしばらく見つめ、写真に撮って帰って行きました。

その画像をニュースに使うという連絡は、結局ありませんでした。

マクドナルド

昨日の「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-510.html" target="_blank" title="馬肉ハンバーグ">馬肉ハンバーグ</a>」とは関係ないですが、今日もバーガーの話題。

マクドナルドといえば、かつて「勝ち組」の筆頭でした。原田社長はTV露出も多く威勢が良かった。

しかし今は業績が悪く、「マクドナルド失速」などと新聞に書かれる始末です。

例の「60秒サービス」も、聞いた瞬間から「品質の低下」を連想してしまい、これはダメだと思いました。

「割引きキャンペーンで集まる一過性の売上に頼ると、収益力も上がらない」

原田社長自身が昨年こう言い放ったことを、もう忘れたのでしょうか。

私がマクドナルドを初めて利用したのは、高校1年の夏休みに、上京したときのこと。もう40年近く前の話。

山口では見かけたこともないような、アメリカナイズした「立ち食い店」が、そこにあったのです。

他の客の流儀を観察して、購入方法を習得した後、恐る恐るハンバーガーを買ったのを思い出します。

マックの商品は決して嫌いな味ではないのですが、この歳になると「不健康」という文字がちらつきます。

たまに無性に食べたくなるポテトも、その「トランス脂肪酸含有量」が、どうしても気になります。

馬肉ハンバーグ

ヨーロッパで「馬肉ハンバーグ問題」が広がっています。

ファストフード店のハンバーガーや、スーパーで売られていた牛肉などに、馬肉が混入していた事件です。

食品会社が、馬肉を牛肉と偽って販売していたのが原因とのこと。当然、コスト削減のためでしょう。

EUは牛肉加工食品のサンプル調査でDNA検査を行い、馬肉混入を調べるそうです。

英当局は消費者に、そのような食品を食べないよう警告を出しています。

もちろんこれは、人体に有害な薬剤(競走馬用のピリン系消炎剤等)の混入が問題となっているからです。

そんないきさつから、馬肉は危険であるというイメージが広がっています。風評被害が心配になります。

コスト削減のための馬肉混入なので、馬肉は安もの(低品質)という見られ方もするでしょう。

しかし「馬肉ハンバーグ」といえば、熊本では馬肉料理店などで食べることのできる、おいしい料理です。

そもそもハンバーグは、元はと言えば、タタール人が乗用の馬の肉を刻んで食べた料理です。

それをドイツ人が「タルタルステーキ」に変え、米国に渡って「ハンブルク風ステーキ」となったわけです。

そう考えてみると、馬肉ハンバーグこそがハンバーグの原型なのに、いまは「まがい物」呼ばわりです。

日銀総裁人事

日銀総裁人事の政府案が、ようやく黒田東彦氏で固まったようです。

私の関心事はしかし、黒田氏の金融政策よりも、先日撤廃された「事前報道ルール」の方です。

「政府の国会同意人事案が事前に報道された場合、原則として国会への提示を認めない」

マスコミにスクープされたら、その人物は候補から外れるという、奇妙で理不尽な取り決めです。

極端な話、イヤな人物が候補になりそうなら、ウソの情報を流して「つぶす」こともできるわけです。

マスコミに嫌われた候補者は必ず落選するという、バカげたことにもなりかねません。

そこまでのことはなくても、このルールが人事の停滞を招いたことは事実です。

こんなバカなことを決めたのは、2007年に「ねじれ国会」になった頃の、野党時代の民主党です。

国会同意人事には「衆院の優越」がないので、参院を制した民主党は「拒否権」を得たようなものです。

その拒否権を振りかざして、調子に乗って作ったのが、このルールというわけです。

「国会審議の形骸化を防ぐ」などという屁理屈に、よくも自民党が応じたものです。

民主党は自分が与党になって初めて、このルールが有害無益であることに気付きました。

ところがまた野党に転落したら、最近の公正取引委員長人事において、このルールの適用を主張する始末。

次々と墓穴を掘る民主党とは対照的に、安倍内閣の支持率はうなぎ登りのようです。

ノーカット版

連日の「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-507.html" target="_blank" title="コロンボ">コロンボ</a>」ネタで恐縮です。

いまNHKのBS放送で、毎週土曜日に「刑事コロンボ ノーカット完全版」を放送しています。

ハイビジョン・リマスター版だけあって、画質がいい。とりあえず録画するしかないでしょう。

この十数年、刑事コロンボは、再放送されるたびに録画してきました。それだけ<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-97.html" target="_blank" title="思い入れ">思い入れ</a>があるのです。

かつてはVHSテープに録画し、やがてDVDに録画する時代が訪れ、いまでも、そのDVDは保存しています。

そうこうするうちに、ハイビジョン・リマスター版とかノーカット版だとかが登場して、現在に至ります。

放送されるたびに、なにかが新しくなっているので、その都度録画することになるわけです。

ただし最近は、HDD内に録画しっぱなしになっています。

いちいちBlu-rayにダビングしたとしても、それを見ることがなさそうだと、自分でわかっているからです。

ましてや、古いDVDなんて見ようとは思いません。だって画質が悪すぎでしょう。

それなのに捨てないのがケチ、いやコロンボファンなのです。

昨日、コロンボの声のことを書きましたが、「ノーカット版」の吹き替えには、面倒なことがあるようです。

当初放送された部分と、ドラマが長くなった部分とでは、異なる声優の声になるからです。

「どの部分のコロンボが誰それの声に変わった」などと分析するオタクな方もいて、とても楽しそうです。

声優交代

久しぶりに昨日「ぴったんこカンカン」を見てたら、ナレーションが滝口順平(の声)でした。

あの人って、だいぶ前に亡くなったのでは?

と思って調べたら、別人(古賀慶太氏)が滝口氏に似せてしゃべっているようですね。びっくりしました。

ナレーターや声優が、亡くなったり病気したりすると、「後継ぎ問題」が浮上します。

その人が演じている「キャラ」はまだ生きているからです。

私がよく覚えているのは「刑事コロンボ」です。

NHKで1972年から放送された最初のシリーズでは、コロンボの声は小池朝雄氏でした。

その独特の声質や口調は、コロンボ役の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-97.html" target="_blank" title="ピーター・フォーク">ピーター・フォーク</a>(の外見と役柄)にピタリはまっていました。

突然小池氏が亡くなり、どうなるんだろうと思っていたら、石田太郎氏が後継ぎとなりました。

小池氏に似せて吹き替えていたとはいえ、初めのうちはかなり違和感を感じました。だんだん慣れましたが。

後に、BS放送で吹き替えなしのコロンボを見たとき、ピーター・フォークの声には驚きました。

違和感どころか、まったく別人。あれはコロンボじゃないでしょう。

コロンボのイメージって、小池氏の声に負うところが大きいですね。

ピーター・フォークの声質を無視して、独自の声質でコロンボのキャラを作った小池氏はすごいと思う。

巨大構造物

宇宙最大の「構造物」が見つかったというニュース。

天文学者や宇宙物理学者はもちろん、私のような潜在的宇宙ファンの間でも、波紋を呼んでいます。

その大きさは、最大幅40億光年といいますから、なかなか大きい。

こっちの端からあっちの端まで行くのに、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-269.html" target="_blank" title="光の速さ">光の速さ</a>でも40億年かかるというわけです。

巨大構造物の実体は、「クエーサー」73個からなる集合体とのこと。出ました、クエーサー。

中心の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-131.html" target="_blank" title="ブラックホール">ブラックホール</a>が強すぎて、周囲の天体もろとも、ひとつの恒星のように輝く若い銀河のことです。

さてここからは、科学的根拠に乏しい私の妄想ですので、注意してお読み下さい。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-274.html" target="_blank" title="宇宙は誕生">宇宙は誕生</a>から137億年といわれています。誕生以来ずっと膨張し続けているのは、皆さんご存じの通り。

最高速度(光速)で膨張しているとしても、宇宙の大きさは半径137億光年、直径で274億光年。

シロウト考えでは、そのようになります。

その直径274億光年の宇宙空間の中に、40億光年の大きさの構造物があるとなると、存在感は大きいはず。

宇宙を4畳半の部屋にたとえれば、その構造物の大きさは、大きめのビーチボールぐらいになります。

それだけ大きいと、夜空を見上げたら必ず目にとまりそうなものですけど。どれですかね。

サイバー攻撃

中国人民解放軍が、米国への「サイバー攻撃」を行っていることが明らかになりました。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-160.html" target="_blank" title="予想されていたこと">予想されていたこと</a>であり、驚きはありません。

もちろん中国は、それを完全に否定しています。これまた予想通り。

この国は、どのような証拠を突きつけられても、自国の非を認めない体質なのです。

スマホの利用台数は今月、中国が米国を抜いて世界第一位となったそうです。

先月時点では、両国の利用台数はともに、約2億2000万台でした。

ちなみに3位英国4300万、4位韓国3000万、5位日本2900万台。

中国の人口13億人を考えると、今後は中国のぶっちぎりが予想されます。

でも考えてみたら、ほとんどすべてのスマホのOSは、iOSまたはAndroid、つまり米国製です。

その利用には「アクティベーション」が必要なので、スマホサービスの根幹は米国企業が握っているのです。

ならば逆に、特定のスマホを「イナクティベーション(無効化)」することも可能なはず(想像)。

オバマ大統領は先日、サイバーセキュリティー強化に関する大統領令を発表しました。

国民のプライバシー優先から、テロ対策(中国対策)優先へと舵を切ったわけです。

米国の緊急事態にでもなれば、AppleもGoogleも、大統領命令に従うことになるでしょう(空想)。

中国内のスマホをすべて、フリーズさせることだってできるかもです(痛快)。

と思ってたんですが、中国では独自OSを開発中とのこと。やはりそう来るか。

カルテとラテン語

迫ってきた「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-502.html" target="_blank" title="コンクラーベ">コンクラーベ</a>」ですが、その語源について、やはり触れておかなければならないでしょう。

ローマ法王の選出においては議場に「外鍵」がかけられて、枢機卿たちは外界と遮断され閉じ込められます。

「新教皇を決定するまでは、外に出てくるな」というわけです。その意味では「根比べ」です。

コンクラーベ(conclave)という言葉は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-484.html" target="_blank" title="ラテン語">ラテン語</a>の “cum + clavi” から派生したもです。

英語風に書けば “with a key” で、「鍵がかかった」という意味になります。

このラテン語の ”cum” という前置詞を見ると、医師になって1年目の研修医時代を思い出します。

当時、九大第一外科では、カルテの表紙に記載する病名は、ラテン語で表記するのがキマリでした。

たとえば「胆石症」の場合。

日本語表記などは論外。英語で”Gallstone”と書いても、専門用語で”Cholelithiasis”と書いてもダメ。

“Cholecystitis chronica cum concrement” と書かなければ、教授回診のとき叱責を受けました。

英訳すると “Chronic cholecystitis with stones” でしょうか。「石を伴った慢性胆嚢炎」という意味です。

結石の無い「無石胆嚢炎」の場合には、”cum” のかわりに “sine” を使います。“without” の意味です。

“cum”にはなじみが無くても、”c”の上に横棒を引いて”with”の意味で使う記号は、医者がよく使います。

今日はどうも、あまり一般ウケしない話題でした。

電波障害

無線LANの時代、電波障害に悩まされることが多くなりました。

クリニックに、院内BGM用のワイヤレススピーカーを導入したところ、Wi-Fi環境に障害が出始めたのです。

スピーカーの通信規格「Bluetooth」と無線LANが、同じ周波数帯を使っているために干渉したようです。

Macとスピーカーの位置関係を変えたら、改善しました。

自宅の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-441.html" target="_blank" title="TV用無線スピーカー">TV用無線スピーカー</a>も、電子レンジを使うとTVの音声が途切れてしまい、ひどいことになります。

無線LANが、電子レンジと同じ周波数帯を使ってるからこうなるのです。

どうしてIT機器の通信規格に、わざわざ電子レンジと同じ周波数帯域を割り当てるのでしょうかね。

まあそれにしても驚くのは、電子レンジから電波が漏れているということです。ちょっと心配になります。

筐体や扉で完璧にシールドできているわけではないんですね。調べてみると、扉のすきまが弱点らしいです。

電波漏洩を最小限にするために、扉の外周付近の内側には「チョーク溝」という構造が付いているそうです。

波長の1/4の深さの溝に入った電波が反射して出てくると、元の電波の逆位相となってこれを打ち消します。

電子レンジの電波の周波数2.45GHzで電波の速度(光速と同じ秒速30万Km)を割ると、波長は約12.2cm。

よって、チョーク溝の深さは3.05cmとなり、レンジの扉の厚さはそれ以上必要になります。

実際には、さまざまな「溝の工夫」等で薄型化されているとのこと。

逆位相で打ち消すってところが面白い。ただしこの方法では、電波漏洩を完璧に防ぐのは無理な気もします。