否定と肯定

何かに対して否定的な人は、それに対して肯定的な人よりも、概して声が大きいものです。

一般に、肯定的な表現よりも否定的な表現の方が、語気が強く、インパクトがあるような気がします。

ならば、肯定的な意見を強調したいとき、あえて否定的に表現するのも、ひとつの作戦だと思います。

たとえば私は、複数のワクチンの同時接種を推奨していますが、これにはいまだに懐疑的な方もおられます。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-387.html" target="_blank" title="同時接種を啓蒙">同時接種を啓蒙</a>する文章を、否定派の人にも読んでもらうためには、どんなタイトルにすればいいのか。

いろんなパターンを考えてみました。

(1)「同時接種は安全です」 普通すぎてインパクトなし。

(2)「同時接種はなぜ安全か」安全であることを前提にしてしまう。最近よく見かける、強引なパターン。

(3)「同時接種は安全なのか」否定派の興味を引きつつ、実際には肯定するという、巧妙な作戦。

(4)「同時接種は危険なのか」表現を裏返してみましたが、これはあと一歩か。

(5)「同時接種が危険な理由」危険だとする理由を列挙し、しかしそれらを科学的に否定していく構成。

私は(5)を採用しようと思います(いつ?)。インパクトがあって、肯定派も否定派も食いつきそう。

まず否定派の考え方に理解を示し、しかしその誤りを丁寧に説明する手法は、何にでも応用できそうです。