保険医療機関を受診する人は、保険証を毎回提示する必要があります(健康保険法施行規則第53条)。
保険医療機関も、保険証を毎回確認する義務があります(保険医療機関及び保険医療養担当規則第3条)。
そう定められてはいますが、当院や多くの医療機関では通常、保険証の確認は月に1回だけです。
保険証を確認する目的は、それが「有効」かどうかを知るためです。
まさかと思う方もいるでしょうが、毎月何人か「保険証無効」の方に遭遇します。
しかもそれは受付で判明するのではなく、あとで支払機関から通知されるのです。
「保険証が無効なので診療報酬は支払えません」と。
職場や扶養関係などが変わり、保険証が切り替わると、それ以前の保険証は無効になります。
受診者の最新の医療保険情報がわからなければ、医療機関は正しい保険請求ができないわけです。
この問題は、次のいずれかによって解決すると思います。
(1)医療保険情報の一元管理:<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-99.html" target="_blank" title="マイナンバー制度">マイナンバー制度</a>によって可能になるんでしょうかね。
(2)医療保険の一本化:究極的にはこちらでしょうね、難しそうですが。
これらが実現するまでは、保険証の毎回確認が、ある程度有効な自衛策になるかもしれません。
いま「保険証の毎回確認をやんわりとお願いするポスター」を作成中です。