新製品購入

Appleが話題の新製品を発売したとき、私の購入判断は以下の通りです。

(1)不要と思ったら、購入しない

(2)それ以外の場合、とりあえず購入する

では、とりあえず買ってどうするのか。たとえば先日購入したiPad miniは、何に使うつもりなのか。

実は、何か特定の用途のためにiPad miniを買ったのではありません。

iPad miniを使うためにiPad miniを買ったのです。わかります?

ちょうど、クルマ好きの人が、目的地に行くことではなく、ドライブそのものを楽しむようなものです。

Apple製品を楽しむために、私は買うのです。

もうひとつは、かつてAppleが倒産寸前だった頃からの、私の習慣です。

私が製品を購入することで、Appleの経営に微力ながら貢献しようというわけです。

こうして私は、Apple信者としての道を歩んできたのです。

Appleの経営は好転しましたが、お布施は続けています。エバンジェリストとしての宣伝活動も怠りません。

新製品を買っても、最近はなるべく旧機種を手放さないようにしているので、Apple製品がたまってきます。

我が家の部屋の片隅には、あえて大げさに言えば、Macミュージアムが構築されつつあります。

歴代のMacやその関連機器などを「常設展示」してあるスペースです。

ただし観客は私だけです。

起承転結

学校で習った「文章の書き方」の基本は「起承転結」でした。

手元の新聞の「コボちゃん」を見ると、たしかに基本通りの展開です。

教科書的な文章の場合、「起承転」の部分まで読むと「結」が予測できることが多いです。

もはや「結」は不要なのでは? ブログのような短い文章の場合には、そういう展開もアリだと思うのです。

言ってみれば「起承転」です。その尻切れトンボな終わり方が、読者に余韻を与えます。

私のブログの文章は、必ずしも論理的に展開する構成ではありません。

文章の途中から、テーマがだんだんずれていき、ずれたままで終わることもよくあります。

この場合は「起承転転」です。その発散する終わり方が、読者にストレスを与えます。

文章全体のテーマやバランスを無視して、むしろ細部の表現に凝るのも楽しいものです。

山をテーマに書き始めたと思ったら、それを構成する木々の、そのまた枝葉の描写で終わったりします。

ちょっと面白いフレーズや気の利いた表現を思いついたら、どのようにしてそれを使おうかと考えます。

推理小説で言えば、先にトリックを思いついて、そのあとでプロットを作るような、そんな感じです。

too〜to〜構文

「Appleは、自社製品より優れた製品をApp Storeで公開するにはあまりにも自尊心が高すぎる」

iOSがGoogle Mapsを承認するかどうかについての、CNETの翻訳記事を読んでいて出くわした一文です。

これは「too〜to〜構文」に違いない。そこでオリジナルを当たってみると、確かに、

“ it is simply too proud to let a superior product into its store. ”(ここでitはAppleのこと)

やはり「too〜to〜構文」でした。問題はその訳し方です。2通り考えられます。

(1)自尊心が高すぎて公開できない

(2)公開するには自尊心が高すぎる

学校ではおもに(1)で習いました。ところが翻訳記事は(2)。そして(2)の方がしっくりきます。

(1)では「公開できない」ことに、(2)では「自尊心が高い」ことに重点を置いているように感じます。

おそらく原文でも、“too proud”(Appleの自尊心が高いこと)を強調したいのだと思います。

実際、AppleがGoogle Mapsを公開する可能性は残っています。この記事の論点もそこでした。

英語では、大事なことが初めに来ます。反対に日本語では、大事なことが最後に来ます。

たしかに英文を読んだり、とくに聞くときにおいては、英語の語順で理解することが大事かもしれません。

しかし「翻訳文」においては、英語的な語順を守ると、強調すべき点がずれてしまうような気がします。

だから(1)よりは(2)の方がいいと思うのです。

ほのぼのとした絵

当院の玄関を入ると、右手の壁に、犬の絵が掛けてあります。

アノラ・スペンスという女性画家の「三匹の犬」という版画(シルクスクリーン)です。

彼女の絵は、ほのぼのとした味わいがあって、私は好きです。

登場人物はいつも、とぼけたすまし顔です。

そして必ず、とぼけた犬か小鳥か、またはその両方が、脇役または主役として登場します。

はせがわゆうじの作品も、ホンワカした味わいがあって好きです。

そのなかに、動物たちを診察するお医者さんを描いたシリーズがあります。

小児科や歯科の院内に置くのにうってつけです。

あるとき、紀伊國屋書店に併設された臨時の画廊スペースで、その「診察シリーズ」を見かけました。

係の方が言うには、24万円のところを「特別に」14万にすると。

こういった値引きの大きさには、どうしても違和感を感じます。元の値段って何?

ふと脇を見たら、同じ絵の複製(印刷物)を発見。1枚1,050円ナリ。

さて、当院内某所に飾ってあるのは、どちらでしょう。

地層処分

関西電力大飯原発の活断層問題には、なかなか結論が出ない(出せない)ようですね。

もしも「クロ」と認定されると、その結果があまりにも重大だからでしょうか。

原発の根本的な問題を突き詰めれば、次の2点だと思います。

(1)地震国日本で「絶対安全」に稼働できるのか。

(2)放射性廃棄物の処理法が未解決。

活断層問題に続報が出たら、また(1)について考察することにして、今日は(2)を再び考えます。

放射性廃棄物がどんどんたまる「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-342.html" target="_blank" title="トイレのないマンション">トイレのないマンション</a>」問題については、以前にも書きました。

結局、それが安全になるまで10万年ほど、どこか地下深くに埋めてしまおう、ということになります。

いわゆる「地層処分」です。

これに取り組んでいる組織が、原子力発電環境整備機構(NUMO)です。

以前は「NUMO」のTV-CMをよく見かけていましたが、最近は分が悪いのか、鳴りを潜めてますね。

地層処分でよく言われる問題は、10万年もの間、安全に管理できる保証はない、ということです。

1000年に1度ともいわれる巨大地震でも、10万年もあれば100回起きる計算になります。

世界規模の戦争は、過去100年間で2度起きました。10万年なら2000回です。

はたして10万年後まで、日本という国が存在しているのかどうか。

なにしろ、今から10万年前を考えると、まだ北京原人やネアンデルタール人が生きていた時代です。

10万年後となると、人類そのものがどうなっているのかさえも、想像がつきません。

少なくとも、NUMOは存在していないと思う。

言葉遊び

ダジャレだとか、言葉遊びが好きです。

最近私の琴線に触れたフレーズをいつくか挙げてみましょう。

「キンドルが開けたパンドラ」

10/18付日経の見出し。良い感じの韻の踏み方です。作った人のしたり顔が目に浮かびます。

Amazonが繰り出したキンドルが、日本の書籍販売市場、さらには商習慣をも激変させそうだという意味。

「因果関係ではなく前後関係」

ワクチン接種後の死亡例があるとすぐに、その原因がワクチンそのものであるかのように報道されがちです。

あくまでも「接種後」というタイミングで起きた出来事であると、まずは客観的に報じてもらいたい。

オリジナルは不明ですが、誰かが言い出したフレーズです。韻も絶妙。時々使いたい。

「シンドラーのリフト」

死亡事故なので、あまり茶化して書くのも不謹慎ですが、この会社、なにか問題があるのでは?

私自身が思いついたフレーズです。でもググってみたら、たくさんヒットしました。

みなさん、同じこと考えてるんですね。AERAの一行コピーにも出てきそう。

カゼに抗生剤?

寒くなって風邪の患者さんが増えています。

ところで以前、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-285.html" target="_blank" title="風邪に抗生剤を処方するかどうか">風邪に抗生剤を処方するかどうか</a>について書きました。かいつまんで書けばこうです。

「必要と思えば処方し、不要と思えば処方せず、どちらとも言えないときは患者さんの希望に合わせる」

抗生剤を処方するかどうかを、そんなことで決めていいのかと言われそうです。

でも大事なのは、その後のフォローだと思います。

抗生剤を飲んだのに、なかなか熱が下がらない場合。

「抗生剤が効かないのは、ウイルス感染だからでしょうね。明日ぐらいには下がると思いますよ」

「でも、少しきつそうなので、血液検査をしてみましょうか」

抗生剤を飲んで、すっかり下熱した場合。

「抗生剤がよく効きましたね。ご希望通り処方してよかったです。」

「でも、抗生剤とは無関係に、たまたま熱が下がった可能性も、少し気に留めておいて下さいね」

抗生剤は、決して万能では無いですが、いたずらに毛嫌いするものでもないです。薬です。

労働時間

「週末を犠牲にしてでも取り組みたい仕事ができる」

Appleが新入社員に贈る、有名なメッセージ(の一部)です。ほかにAppleを表すフレーズと言えば、

「週90時間労働」

週90時間と言えば、たとえば月曜から土曜まで、朝9時から深夜0時まで働くのに相当します。

私自身を振り返って、週に何時間ぐらい働いてきたのか、考えてみました。

30代後半の大学病院勤務時代は、過酷な時代でした。

平日は朝7時半から深夜まで、土日も朝から夜まで、週100時間以上働いていました。

おまけに、時間外勤務手当は支給されませんでした。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-70.html" target="_blank" title="以前も書いた通り">以前も書いた通り</a>、文部教官で手当が出るのは、教育に従事したときだけなのです。

40代を過ごした市民病院では、幸運なことに時間外手当が支給されました。

どうやら、診療行為を仕事とみなしてくれたようです。

その時間外勤務は月平均100〜200時間程度だったと記憶します。労働時間にして週80時間ぐらい。

開業してからどうかと言えば、季節によってだいぶ異なります。

今はだいたい週70時間。冬場はもう少し長くなるかもしれません。

そんな私の経験から考えると、年代ごとの「所定」労働時間は、

20代は週に100時間、30代90時間、40代80時間、50代70時間、ってとこでしょうかね。仕事が好きなら。

iPad mini購入

本日、iPad miniが発売されました。もちろん買いました。

でもどうなんでしょうね、Appleの新製品が出ると、脊髄反射のように予約してしまいます。

さて、箱から取り出したばかりのiPad mini、今日は外観を中心にレビューしてみます。

【薄い】

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-352.html" target="_blank" title="iPhone5が出たとき">iPhone5が出たとき</a>、iPhone4Sよりもずっと薄くなったので驚いたものですが、それよりもさらに薄い。

ライバルのNexus 7やKindle Fire HDの厚さがいずれも10mm以上なのに対して、なんと7.2mmです。

【軽い】

ライバル品よりも断トツに軽い。iPhone4Sの2倍ちょっとの重量。腱鞘炎の私にはうってつけです。

【高品質】

iPad、iPhone5やMacBookなどと同様、一枚のアルミ板から削りだして作った「ユニボティ」です。

だから薄くても頑丈だし、Apple製品らしい高い質感がにじみ出ています。触ると冷たい

【片手で持てる】

ライバル品の7インチに対して、iPad miniは7.9インチですが、ベゼルが細いのでサイズは同程度です。

片手で持てます。ただし、手の小さい方には少しきびしいかも。

【ポケットに入る】

試してみたら、ジャケットのポケットにスッポリ入りました。ポータビリティーは高いです。

【まとめ】

定位置でプレゼンするには不向きですが、持ち歩いて使うような業務には最適なサイズだと思いました。

ワクチン品不足

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-387.html" target="_blank" title="4種混合ワクチン">4種混合ワクチン</a>の定期接種が、本日から始まりました。もちろん当院でも今日から接種しています。

厚労省は、11月から今年度末までの4種混合ワクチン需給見通しを、以下のように試算しました。

(1)需要量:平成24年8月生まれ以降のこどもを対象として、105.7万回分+α。

(2)供給量:ワクチンメーカー2社(化血研と阪大微研)から、147万回分。

接種対象は満3カ月から。接種回数は、はじめに3〜8週間間隔で3回と、その半年後以降に1回追加の計4回。

今年11月から来年3月までの5カ月の間に満3カ月になるのは、今年8月から12月生まれの子です。

その人数は、統計上の1年間の出生数105.7万人から計算して、105.7万 x 5/12人。

年度内に2回目の接種を受けることになる人数は105.7万 x 4/12人、同様に3回目は105.7万 x 3/12人。

よって合計するとワクチン需要は、105.7万 x (5/12 + 4/12 + 3/12)=105.7万回分。

厚労省に限らず、お役人はこういう計算が好きですね。

計算通りにいくかどうかよりも、お役人には、何かを決めるための「根拠」が必要なのでしょう。

「+α」が付いているのは、7月生まれ以前のお子さんが接種することを想定したものです。

実はこれがかなり多いと、私は思っています。

品不足にならないように、ワクチンの流通が制限されています。その結果、本当に品不足になりました。

現在、このワクチンは異常に入手が困難な状況です。

誰か買い占めてないですか?