イヤな静電気の季節になりました。もうホントに「ドアノブ恐怖症」になってしまいます。
からだにたまっていた電気(の粒子)が「静電気」なら、流れる電気(=電流)は「動電気」でしょう。
発電所で作られた電気は、「動電気」として、作られると同時にどこかに流れていきます。
電気の伝わる速度はとても速く、発電所から家庭に届くのも一瞬です。
どこかで「蓄電」しない限り、電気は作ると同時に消費されるので、つねに「発電量=消費量」です。
夏の電力不足の頃見かけた、電力使用率80%などという数値は「電力供給力」に対する割合に過ぎません。
実際には、どの瞬間をとっても「供給(発電量)=需要(消費量)」なので、使用率はいつも100%です。
言い換えれば、消費量に合わせて、つねにそれと同じだけの電力を発電しているということです。
極端な話、例えばいま私がドライヤーのスイッチを入れただけでも、それに応じて発電量が増えるわけです。
発電機の負荷変動による周波数変化を感知して、発電量をリアルタイムで微調整する仕組みのようです。
高度な技術による、発電管理システムなのでしょう。
でもそろそろ、電気をためるシステムは作れないのでしょうか。静電気に見舞われるたびにそう思います。