当院の玄関を入ると、右手の壁に、犬の絵が掛けてあります。
アノラ・スペンスという女性画家の「三匹の犬」という版画(シルクスクリーン)です。
彼女の絵は、ほのぼのとした味わいがあって、私は好きです。
登場人物はいつも、とぼけたすまし顔です。
そして必ず、とぼけた犬か小鳥か、またはその両方が、脇役または主役として登場します。
はせがわゆうじの作品も、ホンワカした味わいがあって好きです。
そのなかに、動物たちを診察するお医者さんを描いたシリーズがあります。
小児科や歯科の院内に置くのにうってつけです。
あるとき、紀伊國屋書店に併設された臨時の画廊スペースで、その「診察シリーズ」を見かけました。
係の方が言うには、24万円のところを「特別に」14万にすると。
こういった値引きの大きさには、どうしても違和感を感じます。元の値段って何?
ふと脇を見たら、同じ絵の複製(印刷物)を発見。1枚1,050円ナリ。
さて、当院内某所に飾ってあるのは、どちらでしょう。