覆面パトカー

覆面パトカーが突然、ルームミラーに映ったときの衝撃といったら・・・

実は本日、速度違反で捕まってしまったのです。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-366.html" target="_blank" title="つい先日">つい先日</a>、無事故無違反のことを書いたばかりなのに、お恥ずかしい限りです。

手元にある「SDスーパーゴールドカード(20年以上無事故・無違反の証)」がむなしく光ります。

現場は九州自動車道上りの、ちょうど筑後川に架かる橋の上です。

追い越し車線を走行中、ノロノロ走る先行車に我慢がならず、左側から追い越しをかけてしまったのです。

またその際に、少しだけアクセルを強く踏んだかもしれません。

ふと何かを感じてルームミラーを見ると、後続車がやたらとパッシングをして、こちらを威嚇しています。

さらによく見れば、赤色灯も点滅してます。その瞬間、私が考えた可能性は2つ。

(1)覆面パトカーにつかまった

(2)覆面パトカーが急いでいる

私は恐る恐る左の車線に移動。(2)であれば、パトカーは猛スピードで前方に走り去っていくはず。

しかしパトカーは、私の車と併走し、警官がなにやら合図しています。残念ながら(1)だったようです。

路肩に安全に停車できる場所に着くまで、それから数キロにわたって、パトカーは私をゆっくり先導します。

赤色灯を点滅させてノロノロ走る覆面パトカーを、誰も追い越せず、付近はどんどん渋滞していきます。

ようやく、やや広い場所に到着。停車させるとすぐに、水色の制服の警官が出て来てこう言いました。

「お急ぎですか?」

いやはや、警官ジョークですか。正しい答はありますか。

どのような返答をしたところで、その後の対応には微塵も影響しないでしょうに。

パトカーの後部座席に乗せられて、書類に署名し、黒いスタンプで拇印を2カ所押捺。

「指のインクはそこにあるタオルで拭いて下さい」

そう言われて探すと、そこには黒いハンドタオル。元々黒いタオルのようですが、

「だいぶ使い込んでるみたいですね」

とお返しのジョークをかましてみました。反応はありませんでした。

鉄塔倒壊

北海道では、猛吹雪のために送電線の鉄塔が倒壊したり、電線が断線して、広い地域で今も停電しています。

雪の重みか吹雪の力か。鉄塔や電線に想定以上の力が加わって、倒壊に至ったのでしょう。

鉄塔倒壊といえば、私もその現場を目にしたことがあります。香川に住んでいた頃のことです。

突然高圧送電線の鉄塔が倒れて、電線が瀬戸中央自動車道に垂れ下がるという「事件」が起きました。

私はちょうど、善通寺と観音寺の間ぐらいにある某病院でのアルバイトを終えて、高松に戻る途中でした。

ところがその日は、走っている高松自動車道の走行車線が、あり得ないほど大渋滞しているのです。

追い越し車線を進んでいくと、坂出ジャンクションから瀬戸中央自動車道へ向かう車が列をなしています。

ニュースで鉄塔倒壊を知り、これは自分の目で確認せねばと思い、翌日わざわざ現場まで見に行きました。

そこでは、巨大な鉄塔が根元から倒れ、電線が隣の鉄塔を引っ張り、不気味な緊張感が漂っていました。

少なくとも、その電線付近には近寄りたくない雰囲気でした。

この事件は、あとになって急展開を見せました。

鉄塔の台座のボルトのほとんどが、人為的に抜き取られていたことが判明したからです。

巨大な建造物が、根元のボルト数十個をはずすだけで倒壊してしまうことには、正直驚きました。

犯行の動機は電力会社への恨みか、はたまた愉快犯か。不幸中の幸いは、負傷者がいなかったことでしょう。

スマートTV

次世代IT機器の目玉となるのが「スマートTV」。ここに来て、騒々しくなってきました。

以前から、Appleがその先鞭をつけるだろうと言われてきましたが、当のAppleにその動きがありません。

そうこうするうちに、他社製品が続々と登場してきましたが、なにか今ひとつ「画期的」でない。

どこの家でも、家族が集まるところ(リビング)に、目立つように配置されているのがTVです。

だから家庭内を「スマート化」するためには、TVに中枢機能を持たせるのが道理でしょう。

でも、スマートTVって、いったい何を目指すのでしょうか。なにが便利で未来的なのでしょうか。

そもそも、TVでインターネットするなんて、どうしたって中途半端でしょう。

検索語入力とか、ファイルのダウンロードとかを、ちまちまとTVリモコンでする気にはなりません。

ネットで作業したけりゃ、パソコンでサクサクッと済ませたくなりますね。

10年近く前、当時大流行の「iPod」に、もしも電話機能が付いたら「すごく画期的」だと思ったものです。

だから「iPhone」は爆発的にヒットしました。

でもいま、TVにパソコン機能がついたところで、少なくとも「革新的」じゃない。

Appleが「スマートTV」をなかなか発売しない理由は、そんなところにあるんじゃないかと想像します。

第三極

第三極から目が離せませんね。乱立していた政党がジワジワ結集しつつあります。

滋賀県の嘉田由紀子知事が本日、新党結成を発表しました。その名も「日本未来の党」。

スッキリした良い党名がまだ残っていたものです。

「国民の生活が第一」がさっそく合流を表明。

「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」も合流に前向きなようです。

これらの各党が共通して掲げる政策が「脱原発」ですが、嘉田氏は「卒原発」という言葉を使っています。

それらはほぼ同義なのでしょうが、ニュアンスの違いを感じます。

「脱原発」は、なにか悪いモノから、なんとか脱却していくイメージ。

「卒原発」は、一時期必要であったモノから、成長して卒業する感じです。

嘉田氏が「卒原発」を使うのは、この言葉の持つ前向きなイメージに乗りたいのでしょう。

しかし最終的に廃炉を目指しているようなので、その真意が「反原発」であることは間違いありません。

それはともかく、長ったらしいヘンテコリンな党名が消えてくれるのは大歓迎です。

くまモンの発音

「くまモン」大人気ですが、最近とくに気になるのは、その「くまモン」の発音です。

すでに多くの方々が指摘しているように、そのイントネーション(アクセント)は人によって異なります。

(1)「低高高高」パターン:「ポケモン」「熊本」「ライオン」などと同じアクセント(平板型)

(2)「高低低低」パターン:「ピグモン」「仙台」「カマキリ」などと同じアクセント(頭高型)

(3)「低高低低」パターン:「ピロシキ」「福岡」「ヒマワリ」などと同じアクセント(中高型)

まずお断りしますが、「ピグモン」をご存じない方は、「仙台」でご理解下さい。

私などは絶対(1)だと思うのですが、テレビでよく耳にするのは(2)です。まれに(3)も聞かれます。

似たようなことで、昔から気になるのが「山口」です。

私は山口県出身です。こどもの頃からイントネーションは(2)でした。周囲もみな同じでした。

ところが、県外者の発音はたいてい(3)です。さすがに(1)は聞いたことないですが。

地名の発音は、現地人の発音を標準とすべきだと思います。

ゆるキャラの発音も同じでしょう。熊本は、地元の発音をしっかりアピールすべきです。

とか言いながら、ホントに(1)が熊本で主流なのかどうか、急に自信がなくなりました。

そこで念のため、熊本県庁の担当部署に問い合わせてみました。

すると、驚きの回答は「頭にアクセントがあります」・・・なんと(2)が「正解」でした。

とくに明文化しているわけではないそうですが、県ではその発音で統一しているとのこと。

ショックです。私の認識が誤っていました。

実は偉い人

NHKの大河ドラマ「平清盛」は、あいかわらず人気がない(低視聴率)らしいですね。

たしかに今夜も、清盛はもはや極悪老人にしか見えず、敵役の頼朝の清々しさが際立つばかりでした。

大河ドラマとは対照的に、韓国歴史ドラマには、ここのところハズレがありません。

韓流歴史物は、たいてい王室を中心とした話なので、主人公は王様かその周辺の人物です。

彼らはときどき、身分を隠して町内をうろついたりします。

するとたいてい、彼らに無礼な振る舞いをする、何も知らない小役人などが登場します。

あとで王族とわかったとき、小役人は恐れ入ってひれ伏すことになります。

視聴者は王様側に感情移入しているので、「それ見たことか」と一種のカタルシスを得るわけです。

このように「なんでもなさそうな人が、実は偉い人」という設定のドラマは、日本でもおなじみです。

(1)遊び人と思ってたら実は御奉行様

(2)問屋のご隠居ではなく先の副将軍

(3)旗本の三男坊のはずが実は将軍様

ワンパターンの結末なのに、毎回きっちりカタルシスを得ることができるのはさすがです。

貼るワクチン

インフルエンザワクチンの接種を、毎日毎日行っています。

注射は大人でもイヤなものですが、小さいこどもは大泣きです。

最近「貼るワクチン」や「塗るワクチン」のニュースが相次いでいるので、大いに期待しています。

これらの薬では、表面加工や薬剤粒子に、特殊な工夫が施されているようです。

大阪大が開発した「パッチ」は、表面に微細なトゲトゲがあり、皮膚に刺さって成分が溶け出す仕組み。

九州大の「塗るワクチン」は、特殊な微小カプセルでワクチンを包み、皮膚の角質をすり抜けるらしいです。

こうした分野はおそらく、急速に技術革新が進み、やがて広く普及することになるでしょう。

現在すでに普及している「貼る薬」の代表格と言えば、小児領域なら気管支拡張剤のテープ剤でしょう。

「咳止めのシール」として知られている薬です。

粉薬もダメ、シロップもダメ、という薬嫌いの子どもにも確実に使えるので、とても重宝しています。

小児用の薬は、すべて貼り薬や塗り薬になりませんかね。

間隔の問題

こどもの予防接種では、ワクチンごとに一定の「接種間隔」が定められていて、これがけっこうヤヤコシイ。

予防接種実施規則(厚生労働省令)によれば、たとえば三種混合ワクチンの初回接種の接種間隔は、かつて、

(1)「3週間から8週間までの間隔をおいて3回」

と定められていました。2007年にこの部分が見直されて、現在は、

(2)「20日から56日までの間隔をおいて3回」

となっています。(1)と(2)で微妙な違いがあるのにお気づきでしょうか。それを少し解説します。

予防接種に関連する法令で「間隔」と言うとき、2つの日付の間に挟まる日数を表します。

民法の「期間を定むるに(中略)期間の初日は之を参入せず」という初日不起算の原則に基づく考え方です。

なので(1)は「『3週間+1』日後から『8週間+1』日後」(=22日後から57日後)を意味します。

これでは3週間後の同じ曜日に接種できません。法令を遵守すると、1日ずつずれてしまうのです。

どうも庶民感覚とは合いませんね。不便だし間違いの元です。

厚労省の「予防接種に関する検討会」でのある委員の発言が、この問題を言い得ています。

「世間一般には1週間後に会おうといったら、やはり同一曜日に会うんです」(竹本桂一委員)

そのようないきさつで省令は改正されて(2)となりました。これは「21日後から57日後」を意味します。

最短の接種間隔が1日前倒しされ、同一曜日に接種可能となりました。「庶民」もこれで納得です。

最長の接種間隔はあえて前倒しされず、従来と同じにしてあるのは、接種可能日を狭くしない配慮でしょう。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-136.html" target="_blank" title="前から言ってるように">前から言ってるように</a>、民法の「期間の計算」規定って、どうも庶民感覚とは少しずれていますね。

祝日診療

「土曜・日曜・祝日診療」を、当院は標榜しています。一方で、火曜・金曜は定期休診日です。

では、定期休診日が祝日の場合、休むべきか診療すべきか。つまり、曜日優先か祝日優先か。

私と職員の休日という観点からは休みたい。休まなければ職員に、疲労と不満がたまります。

患者さんに対しては「祝日診療」するという約束を守りたい。休めば地域住民が失望します。

開院当初、私は後者を優先し、定期休診日であっても祝日は診療しました。いわば「臨時診療」です。

その当時、火曜日は半日診療であり、休診日は金曜日だけでした。

火曜日は半日と言っても、昼に診療が終わることは少なく、冬場は夕方まで診療していました。

その上さらに、金曜日に「祝日診療」してしまうと、1週間休み無しになってしまいます。

いろいろ考えた結果、現在は「曜日優先」としています。火曜日も全日休診にしました。

晴れて「完全週休2日」となったわけです。

明日の勤労感謝の日は金曜日。「祝日なのに休診」させていただきますが、ご理解いただければ幸いです。

ダイエット

4カ月間で16キロ減量したことがあります。2005年の勤務医時代のことです。

私の減量を成功させたのは「BOOCSダイエット」法です。興味のある方はググってみてください。

簡単に言えば「食事制限をしているのに、脳が心地よいと感じる工夫」です。

私流のBOOCSをひとことで表すなら「朝絶食、昼小食、夜暴飲暴食」です。

この、一見ひどく不健全な食事習慣によって、毎週1キロずつやせていきました。

体重のグラフをつけていくのが、楽しくてしかたありませんでした。

夜には食べ放題・飲み放題というご褒美があるので、朝・昼の食事制限にストレスを感じません。

これこそがBOOCSのキモです。

「ビールを楽しみにしてサウナに耐える」みたいなノリで、ツライことが逆に脳に心地よさを与えるのです。

BOOCSがうまくいかない人のほとんどは、夕食で羽目を外せず、ストレスが発散できない人です。

実は開業後の今も、BOOCSモドキのダイエット生活をしているのですが、体重はジワジワ増えています。

自分でもその原因はわかっています。

夜の食べ放題・飲み放題に加えて、ときどき昼食や、あろうことか間食も摂ってしまうのです。

ストレスのなさ過ぎる食生活では、ダイエットがうまくいくはずもありません。