インフルエンザワクチンの接種料金は、医療機関が自由に設定できることになっています。
自由だからこそ、工夫の余地もあれば、悩む面もあります。
5年前の開院直後は、当院の宣伝も兼ねて、とにかく安くしました。これはある程度有効でした。
2年目はちょっと凝ったことをしました。
当院をよく受診される方に、あらかじめ暑中見舞いを送付し、それを予防接種の割引券にしたのです。
その結果、接種を開始してみると窓口は大混乱です。
「うちには暑中見舞いが来なかったのはどうしてか」というクレームが多数。ごもっとも。
3年目は、新型インフルエンザワクチンと、季節性インフルエンザワクチンのダブル接種の年。
新型の方は全国統一料金でかなり高い。よって被接種者の負担軽減のため、季節性はかなり安くしました。
4年目は、新型と季節性の混合ワクチン。おまけに統一料金制。
自分で料金を決めなくていいのが、こんなに楽だとは思いませんでした。
5年目の昨年から、ワクチン接種量が変りました。3歳未満0.25ml、3歳以上0.5mlの2段階。
したがって料金もそれに合わせて2段階に設定しました。
6年目の今年。年齢と接種回数によって、料金を4パターンとしました。
1回目よりも2回目の方を安くしたのは、2回接種を促すための「インセンティブ」です。
日頃から思うのは、こどもには接種をしても自分はしない親に、どのように接種を促すか。
最近思いついた作戦があります。
家族でまとまって接種する方への割引「家族割」です。